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1章 1 その日の朝

「で、なぜ彼らがここに呼ばれるのです?」

2年前のその日霧氷が宮内庁直下120mにある特務事象対応本部に来たのはまだ朝の四時のことだった。

「仕方ないのだよ、霧氷君。今回の状況は特殊すぎる。日本には今回の状況に対応できる人材は余裕がないのだよ」

顔なじみの公安7課の刑事はそう言ったが海外から夏休みで帰ってきていたから捕まえたという人材をどう信用しろというのか。経歴を見ればそう悪いものではない、というかかなりすごい。

「だからと言って見ず知らずの人間と難易度の高いミッションをするというのはいくらなんでも」

霧氷は少し反論したあと考える。

上層部の考えをこの末端の刑事が変えられるわけがない。言っても無駄か。

反吐は我慢できるがこのいくらでも出るため息を止めることは出来そうにない。はぁ

「でさぁ、結局君は僕たちに出っててほしいのかい?それなら僕たちは喜んで帰るけど」

唐突に後ろから声がかかる。

霧氷がそちらに振り向くと水色のストライプのYシャツを着た少年がいつの間にか立っていた。背は低めだがたしか自分より2,3歳上だったはず、と思いながら霧氷はその顔を覗き込む。ちなみに印象は間抜けを演じているのか本当に間抜けなのかよく分からないという自分でも意味不明な評価だ。目が微妙にぼけーっとしていて眠たい印象を持っているからだろうか?少々にへらっと口元に笑みがあるところが怖い。

「うーん、当摩くん そういうわけにはいかないんだよ。今回のことは事態が異常なんだ。君たちには保険という意味も掛かっているのだから」

刑事は困ったように言う。

「分かっていますよ。でもこいつが言いたいのは嫌われている奴と一緒に仕事をしたくないってことです。味方が信用できないのは一番の弱みになりますし。でも保険かぁ、そうなるとちょっと話が違うよなぁ」

と今度現れたのはパーカーとジーンズの顔に切り傷さえなければ優しそうな顔だがソレのせいで少し怖くも見える。がさっきの当摩よかまともそうに見える。そこで霧氷は疑問に思っていたことを聞いてみることにした。

「…。あなたが油井一真さんでしたか。保険とはいったい何です?」

一真は考えるように額に手をあてそのあとこう言った。

「僕らは人外だからまぁいろんなことができるんだ。とはいえそれをいつも行使出来るわけじゃない、条件がある。だから保険、かな」

「?、よくわかりませんが」

「まぁこの作戦でないも起きなければいいだけの話だ、さて行かせてもらえるのかどうなのか、まぁ君たちが嫌がっても一緒に行くことにらるだろうけどね」

まぁ信用は後で築くとしていっしょに行くのも悪くなかろう。信用というものは実績以外でも日常生活の数時間で生まれるものだ。

そう考え霧氷は作戦を共にするという旨を彼女の上司に伝えた。


進まないものですね。うう、アクティブになるって大変だ。

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