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天使に届けた花束  作者: 白歌姫
プロローグ
1/12

第0話 約束


雪が少し積もった夕方、古びた小さな山小屋の扉が開く。

冬の寒い空気が中に入ってくる。

扉の外には仮面をつけ真っ黒の背広を着た大男が立っていた。

その男は静かに突き当たりまで進み、ゆっくりと後ろを振り返ると、小屋の中にいた五人の少年少女に囁くような声で尋ねた。


「君たちの夢は何だ」


空気が凍りつく。だれも返答する者はいない。

男が再び口を開ける。

「そうか、残念だ」

そう言って男が右手をズボンのポケットから出そうとしたその時、


「父上を助ける」


一人の少女が答えた。


一瞬の静寂の後、男はその少女の隣に立っている少年に顔を向けた。

「君はどうだ」

男から放たれる重圧が少年の口を無理やりに開かせる。


「お、俺は……」

皆の視線が集まる。少年は顔をうつむけ、一呼吸置いて男の顔を見上げて言った。


「俺は、この五人で世界をひっくり返すんだ」






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