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8 友情の証


腕を傷めて

三角巾で

悪戦苦闘する俺に


おまえは

脱ぎ着が

しやすいようにと

前開きの

楽な上着を

ミシンでたちまち

縫い上げた


思っても

みなかった

照れくさかった


たった一言

素直な礼が

口からすんなり

出てこないのは

今に限った

ことじゃないけど


鏡の前で

試しに着たよ


おまえが出て行った

あの後すぐ


“友情の証”とやらの

おまえの手製の

プレゼント


測ったように

ピッタリで

心地よく

包まれて

目の奥がジンと

痛かった


作ってくれたのが

おまえだったから

よけいにジンと

痛かった


“友情の証”なんだと

自分に念を

押せば押すほど

鼻がしらまで

痛くなって


そんな自分に

自分で呆れて


笑いさえ

うっすらこぼれた




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