ぶどう畑のぶどうの鬼より
ぶどうに惚れこみ ぶどう作りしか頭になかった男が ひとりの女を愛した。 畑のハの字にも縁のない 世間知らずの都会娘を 男は愛した。 もともとが不器用な男。 無骨で まどろっこしくて ときに空回りもする。 物腰だって言葉じりだって 洗練というにはほど遠い。 だからって それがどうした? これだけ潔く愛されたら これだけありったけの力で守られたら これだけ臆面もなく支えられたら…… 応えたくなる。 応えずには いられなくなる。 愛さずには いられなくなる。
1 いくら師匠の孫娘でも
2014/04/13 09:00
2 闖入者に告ぐ
2014/04/13 09:00
(改)
3 田舎の現実
2014/04/14 09:00
4 気が気じゃなくて
2014/04/14 09:00
(改)
5 医者と農夫
2014/04/15 09:00
6 蛍
2014/04/15 09:00
(改)
7 告白を悔いて
2014/04/16 09:00
8 友情の証
2014/04/16 09:00
(改)
9 落とし物
2014/04/17 09:00
10 キョンスクを追った夜
2014/04/17 09:00
(改)
11 川原の朝
2014/04/18 09:00
12 とげだらけの啖呵
2014/04/18 09:00
(改)
13 物言わぬぶどうの下で
2014/04/19 09:00
14 帰るぞ
2014/04/19 09:00
(改)
15 俺という土に根を張れ
2014/04/20 09:00
16 エピローグ : けったいなぶどうの鬼
2014/04/20 09:00
(改)