第3章
砦に戻ってきた私たちを待ち受けていたのは、「帝国最強の騎士が前線に到着した」という報せだった。流石にこの戦時下、王都にも仕事が出来る人間がいたようで、私は少しホッとした。
王都からの密使がひそかに届けた情報によれば、その男はレオンハルト・ガルヴァニア。凄まじい剣の腕を持つだけでなく、軍全体の士気すら左右する存在だという。
「レオンハルト・ガルヴァニアが辺境に現れたと?」
砦の一室に集まった面々の前で、アレクシスが険しい眼差しを向ける。部屋には騎士団長クラウスも待機しており、私も壁際で息を潜めるように立っている。
王都から派遣された密使は小柄な男で、額に汗をにじませながら地図を広げる。
「はい。帝国軍は再度、こちらに攻め込む構えを見せています。中心にはレオンハルト卿がおり、その勢いは侮れません。いずれ辺境伯領に直接攻撃を仕掛けるかと……」
密使の声は震えている。実際、ガルヴァニア帝国はまだまだ大兵力を残しているのは周知のとおりだ。先日、私が剣と“奇妙な力”を使って敵を退けたとはいえ、それだけで戦局を覆すには限界がある。
アレクシスは唇を引き結びながら地図を睨み、そこから私へ鋭い視線を寄越す。
「……お前がまた、戦場に立つ気でいるのなら、気を引き締めておけ。帝国最強の騎士は、お前の相手に不足はないだろう」
彼の言葉には冷酷さよりも、どこか私を試すような色合いが混じっている。私は一瞬だけ胸が騒ぐが、視線を逸らさずに決意を込めて「もちろんです」と大きく頷いた。
するとクラウスが神妙な面持ちで、私とアレクシス双方に向かって低く言う。
「レオンハルト卿は帝国でも名高い将軍。正面から激突すれば激しい損害は避けられない。ですが、もしリリア様の剣と“あの威光”が加われば、勝機が見えるかもしれません」
「あの威光」とは、私の中で不意に目覚めた“王威の審判”のことだろう。あの力のおかげで先の戦では帝国兵たちが次々と膝をつき、混乱に陥った。けれど、あれは私の意志で自由に使えるものなのか、自分でも分からない。
視線を落として小さく眉を寄せた私に気づいたのか、アレクシスが地図を畳んで言い放つ。
「何にせよ、皇帝や貴族たちが引き下がらない以上、戦場に出るのは避けられん」
数日後。私たちは帝国軍が布陣しているという荒野へ向かって進軍を開始する。伝令の情報では、レオンハルト卿はすでに前線を掌握し、周囲に生半可な近寄りすら許していないらしい。
馬上のアレクシスは、進軍しながらも私を振り返り、短く言う。
「くれぐれも無茶はするな。……お前が倒れると、兵士たちの士気が下がる」
それはあくまで“戦力の一つ”としての発言なのかもしれない。けれど、その声に少しだけ優しさが混ざっているのを私は感じ取る。
「分かっています。私だって、無駄に死に急ぎたいわけじゃありません」
私の言葉に対し、アレクシスは応えることなく馬を走らせる。時折、クラウスやほかの騎士たちが私をちらりと見やる。まだ彼らの中には戸惑いがあるのだろう。つい最近まで、私をただの貴族の女だと思っていた人も多い。
それでも私は黙って目を凝らす。荒野の先にある小高い丘を越えたあたりに、帝国軍の旗がちらついて見える。兵の数はそれほど多くないようだが、密集して警戒を敷いているのが分かる。その中央付近に、燦然と輝く鎧を身にまとった騎士らしき人影がいる。
――あれが、レオンハルト・ガルヴァニアか。
遠目にも彼のただならぬ気迫が伝わってくる。嵐が迫るような、重苦しい空気。私は小さく息をのみ、剣の鞘に手をかける。
そのとき、レオンハルトとおぼしき男が突然こちらに向けて槍を掲げると、帝国兵たちが一斉に動く。どうやら彼らは待ち伏せではなく、堂々と正面からの決戦を望んでいるようだ。
「面白い……我らを真正面から挑むつもりか」
アレクシスが低い声でつぶやく。私たちもまた、ここで怯むわけにはいかない。彼が合図を送ると、一部の兵士が弓を構えて前に進んでいく。
「リリア、お前は俺のすぐ後ろに控えろ。好き勝手に飛び出すなよ」
「はい」
そう答えるものの、今の私には妙な緊張感がある。戦の恐怖を感じるのは当然だが、それ以上に、レオンハルトという男との対峙を避けられないと本能が告げているからだ。
私が心臓の鼓動を抑えきれずにいると、レオンハルトが馬を駆って前に出てくる。鋼のような体躯と鋭い眼差し、そして背中には帝国の紋章が刻まれたマントが翻っている。
「私はガルヴァニア帝国の騎士、レオンハルト。――辺境伯アレクシス・ヴァルディーン、そしてそこにいる『戦場の女王』とやら、姿を見せよ」
ドン、と空気が揺れるほどの響きで、彼の声が戦場に響き渡る。味方の兵士たちが息を呑み、アレクシスがひときわ厳しい表情を浮かべる。
彼は私を見据えながら、槍を肩に担いで豪胆に言い放つ。
「かの一戦で、お前が帝国兵をひれ伏させたと聞いた。ならば、私の前でその力を示してみろ。……王威の審判、などという伝承が本当にあるのかどうか、私が確かめてやる」
その目には、敵を倒すというより「未知の強さを求める狂気」にも似た熱が感じられる。
私は咄嗟に唇が乾くのを感じながら、ぎこちなくアレクシスの横へ進む。兵たちが一斉に私を見る。
すると、レオンハルトは私を目で捉えたまま嘲るように唇を歪める。
「お前が“王の力”を持つなど、信じがたい話だが……噂通りなら、私の誇りある剣がどれほど通用するか試させてもらおうか」
その挑発に、私の胸に奇妙な闘志が湧き上がる。大勢の兵が睨み合う戦場の真ん中で、まるで一対一の決闘を強要されているかのようだ。アレクシスが少し低い声で私に囁く。
「無理に応じる必要はない。陣形を組んで一気に叩く方法もある」
でも、ここで逃げる選択肢は私には思いつかない。もし逃げたら、この先ずっと帝国兵に追い回されるばかりだろう。それに――仲間を守るには、私自身が“前に立つ”べき時があると感じている。
私は静かに首を振り、小さく呟く。
「大丈夫です。ここで堂々と勝利するのが、私の務めです」
アレクシスが複雑そうな表情を見せるが、何も言わない。かわりにクラウスが私を一瞥してから、兵士たちに指示を出す。
「リリア様が一騎討ちを受ける。万が一の時には、総攻撃でカバーしろ。絶対にリリア様を死なせるな!」
兵たちの間に張り詰めた空気が走る。私は馬を下りると、腰の剣を抜き、荒野の地面に足を踏みしめる。遠くから吹きつける風が砂煙を巻き上げ、視界を薄く濁す。
レオンハルトは私を見て、ふっと笑う。
「その目……恐怖と闘志が混じり合っている。嫌いじゃない。さあ、見せてもらおうか、お前の力とやらを!」
彼が槍を構えると同時に、私の背筋に電流が走るような緊張感が走る。血が煮えたぎるような感覚。 私は大きく息を吸い、剣を両手で握る。
「私も貴方のその気迫、嫌いじゃありません。――相手になります」
周囲からの声援や囁きが小さく遠のいていく。私の視界にはレオンハルトしか映らない。彼もまた私だけを見据えている。
一瞬、風が止んだかのような静寂が訪れ、次の瞬間、レオンハルトが鋭く地面を蹴った。彼の槍が光の軌跡を描くように突き出され、私は咄嗟に身体を沈めてそれを避ける。
(っ、速い……!)
彼の動きは想像以上に早い。槍は剣よりも長く、距離をとって攻撃するには有利だ。一撃でも受ければ、私の身体は貫かれるだろう。
私はできるだけ槍の突きを外側に受け流しながら、懐に飛び込むタイミングを図る。レオンハルトの動きには無駄がなく、踏み込みがやたら重い。まるで岩壁が迫ってくるような圧力を感じる。
何度か攻防を繰り返すうちに、私の呼吸は荒くなっていく。力の差は歴然だ。それでも私は必死に槍を払いのける。
「面白い。そこらの騎士より、ずっと筋がいいじゃないか」
レオンハルトがそう言い放った瞬間、私は機を見て剣先を彼の胸元に走らせる。だが、彼は槍の柄でそれを弾き飛ばし、私の刀身が甲高い音を立てる。腕に強烈な痛みが走る。
「ぐ……っ!」
私がぐらついた隙を突き、レオンハルトは槍を大きく振りかぶる。私は思わず身を翻して転がるように回避し、砂と泥が舞い上がって視界をかき乱す。彼はまるで容赦がない。
すぐそばで兵士たちが固唾を飲んで見守っているのが分かる。アレクシスやクラウスの焦る気配も背中に伝わってくる。けれど、私自身も限界を感じ始める。
(甘く見てた。普通の剣技だけで勝とうだなんて……)
思わず弱音が浮かぶが、同時に胸の奥に何かが疼くように熱くなる。
レオンハルトが再び槍を構え直し、勢いよく突進してくる。私はその狙いをそらすように横へ跳び、今度こそ彼の懐へ潜り込む。剣を渾身の力で振り下ろした瞬間、胸の中に熱い奔流が走る。
――視界が一瞬まぶしくなるほどの光が、剣を包み込んでいく。
「これが、噂の……!」
レオンハルトが驚愕に目を見開く。私の全身を走る金色の光は、まるで私を中心に空間を支配しようとしているかのようだ。彼の動きが一瞬止まり、そのまま反射的にひざを落としかけている。
「膝が……くそっ、馬鹿な……私が……!」
抗おうとする彼の額には嫌な汗がにじみ、その目に信じがたいものを見るような動揺が浮かぶ。私の剣先がほんの少し彼の肩に触れた瞬間、重い衝撃が腕に伝わる。
「レオンハルト卿が……負ける……?」
周囲の帝国兵が愕然とした声を上げる。私には、彼らの言葉が遠くで反響するように聞こえる。レオンハルトは槍を支えにして必死に立ち上がろうとするが、力が入らないのか、結局片膝を地面についたまま動けなくなっている。
このまま一気に斬り伏せれば、私は戦場の勝者になる。だが、それはあまりにも無慈悲な行為に思えてならない。そもそも私は、こうやって敵将を膝つかせることが目的ではなかった。
レオンハルトが苦しげに顔を上げ、私を見つめる。
「まさか、本当に……“王の力”を……」
彼が紡ぐ言葉を聞きながら、私は無意識に呼吸を止める。
周囲の兵士たちが歓声を上げ始める中、私は一歩下がり、剣を下げた。
「……降伏を、認めてくださるのなら、私はあなたを討ち取るつもりはありません」
レオンハルトはしばらく沈黙したまま肩で息をし、やがて悔しげに槍を放り出す。
「これほどまでとはな……私が膝を屈するとは。……帝国軍、撤退……!」
その言葉と同時に、帝国兵たちは目に見えて動揺し、隊列を乱す。彼らはレオンハルトの命令に従い、荒野の向こうへと後退を始める。
味方の兵士たちが一斉に歓呼の声を上げる。私は剣を鞘に納めようとするが、未だに体中が熱を帯びているのを感じる。胸の奥で蠢く何かが、一瞬だけ私に問いかける――「王とは、何だ?」と。
帝国軍はあっけないほど素直に退いたが、私たちの勝利に浮かれる余裕はない。レオンハルトが撤退を選んだのも、単に戦力を温存するためかもしれないし、帝国上層部が何を企んでいるか分からない。
砦に戻ると、アレクシスは私に向かって少し荒い調子で言葉を投げかける。
「危なっかしい真似をする。もう少しでお前が討たれていたかもしれないんだぞ」
「……剣の腕に奢っていたことは反省しています。でも、結果的には勝ちました」
私の返事に、彼は苛立ちを見せながらも黙り込み、やがて椅子に深く身を沈める。まるで言いたいことを飲み込むように額を押さえている。
すると、クラウスが私の前へ歩み寄り、敬意を示すように片膝をつく。
「リリア様、あなたがいなければ今回の戦いは長期化し、多くの兵が失われたかもしれません。私は改めて、あなたを“真の王”としてお仕えしたいと思っています」
突然の真摯な言葉に、私はどう応えればいいのか分からなくなる。王などと呼ばれるには私自身が未熟すぎるし、第一、今の王家がこれをどう見るか。
不安に胸を苛まれているところに、今度は別の騎士が慌ただしく飛び込んでくる。
「大変です! 王都の貴族派が、リリア様の存在を危険視し始めたとの報せが入りました。どうやら密かに暗殺部隊を放った可能性が高いと……!」
私ははっと息を呑む。王都が私を排除しようとしている。思っていた最悪の展開が、すぐそこまで迫っているのだ。アレクシスが迷わず立ち上がり、剣を腰に差す。
「やつらめ、こちらの犠牲も顧みずに戦力を使い捨てる気か。……リリア、お前は部屋で待機しろ。ウロウロされては困る」
彼の声には苛立ちと焦燥が入り混じっている。私がただの娘であれば、迷わず部屋に隠れていたかもしれない。けれど今の私にそれはできない。
「そんなわけにはいきません。暗殺者が砦まで来ているのなら、むしろ逆手に取ったほうがいいのでは?」
「勝手なことを言うな。今この状況でお前を殺されたら、戦況は一気に傾く可能性があるんだぞ」
アレクシスが声を荒らげたとき、砦の外から突如、悲鳴と金属音が響いてくる。どうやら暗殺部隊は堂々と潜入済みのようだ。私はアレクシスを振り切るようにして廊下へ走り出す。
すると闇色の装束をまとった数名の男たちが、兵士を二人ほど倒してこちらへ向かってくるのが見えた。
「そこにいる娘を始末しろ。王の力など認めるわけにはいかない!」
彼らの鋭い叫びが耳に刺さる。私は咄嗟に剣を抜き、迷いなく飛び込む。
「この戦況下、迷惑です!」
一人が私に向けて短剣を投げる。それを剣で弾き、すかさず近寄ろうとするが、相手の動きは素早く、死角から斬りかかってくる別の暗殺者の気配を感じて咄嗟に身を引く。
アレクシスやクラウスが加勢しようとするが、細い回廊で複数人が入り乱れるのは危険だ。暗殺者たちは私一人を狙い、的確に包囲しようとする。
「ちっ……!」
私は思わず舌打ちしてしまった。暗殺者の武器を叩き落とそうとするが、彼らは人を殺す訓練だけを積んできた連中だろう。腕力はあまりないが動きがしなやかで、一瞬でも気を抜けば取り囲まれて斬り伏せられかねない。
「リリア、下がれ!」
アレクシスが声を上げ、私の背後から暗殺者を斬り捨てる。血が弧を描き、残りの暗殺者たちが揃って舌打ちをする。
「辺境伯までいるのか。だが……このまま引くわけにはいかん!」
焦りと狂気に駆られた男たちが、最後の力を振り絞るかのように突撃してくる。私は鋭く息を吸い込み、頭の奥で王城や戦場で起きた“あの光”を思い浮かべる。こんな状況下で都合よく発動するものだろうか。それでも――
「そんな手段に頼らなくても、私は剣で進む……!」
自分に言い聞かせるように叫びながら、私は足を踏み込む。相手の刃をいなし、わずかな隙を突いて胴を斬る。暗殺者は短い悲鳴を上げて崩れ落ち、最後の一人もアレクシスが斬り伏せる。血のにおいが廊下を満たし、それほど戦慣れしていない私の胃が重くなる。
「はあ……、はあ……」
私は額に浮かぶ汗を拭う。すぐそばでは、アレクシスも肩で息をしながら暗殺者の死体を睨んでいる。
「貴族どもの茶番にも程がある。自国の兵士が戦っている最中に、よくも暗殺なんて手段に出るものだ」
アレクシスが吐き捨てるように言うと、後方で戦闘を見届けていたクラウスが口を開く。
「彼らがどこの領主に仕えているか分かりませんが、おそらく王都に巣くう腐敗した勢力でしょう。リリア様を“新たな脅威”とみなし、先手を打ったのだと思われます」
「……どうやら、王都に戻って一度はっきりさせる必要がありそうですね」
そうつぶやいたのは私だ。今のまま辺境に籠もり、帝国軍と戦うだけでは解決しない。私の存在が内側からも狙われるなら、いずれ背後を衝かれて国全体が崩壊する可能性がある。
私の言葉に、アレクシスが目を細める。
「お前は本気で言っているのか。王都は今、腐りきっている。下手をすれば捕らえられ、処刑されるぞ」
「それでも、放置しては国が滅びかねません。私は……アレクシス様が国境で戦う為の重石で終わるつもりはありません。帝国との戦乱を終わらせるためにも、まずは国内の決着をつけなくては」
自分の言葉に不思議な熱がこもる。暗殺者を斬ったばかりだからだろうか。
アレクシスは深い溜息をつき、私から視線を外さないまま低く返す。
「分かった。……どうせ、王都の腐敗貴族どもを黙らせない限り、この国はまともに戦うことすらできない。俺も共に行こう。そこまで言うなら、もう引き返せないぞ」
「はい。分かっています」
私はきつく頷く。
すぐ横でクラウスが静かに拳を握った。彼は愚直なほど真っ直ぐな目をむけてくる。
「私も参ります。あなたを“真の王”だと信じた以上、途中で見捨てるわけにはいきません」
王都に何が待ち受けているか想像するだけで頭が痛い。けれど、辺境の地にまで手を伸ばした暗殺の事実がある以上、逃げていても状況は悪化するばかりだ。
私は剣を鞘に納め、さっきまでの戦闘で乱れた呼吸を整えた。手には敵兵や暗殺者の血がこびりついている。目をそむけるわけにはいかない。私が“戦場の女王”と呼ばれるなら、その責任をきちんと背負わなければならないのだ。
――こうして、王都への道筋が定まる。帝国は休む間もなく攻め続けるだろうし、王都の貴族たちも私を殺そうと画策している。そのどちらにも怯まずに立ち向かうために、今度は私が王都へと進軍する。
「私は……必ず、真実を見極めてみせます」
小さく呟くと、アレクシスは小さく眉を寄せる。しかし、やがて何も言わずに背を向け、足早に廊下を進んでいく。後に残る血の臭いと、私の胸に芽生えた覚悟だけが、静かに空気を満たしている。
突然私に顕現した“王威の審判”――。いったい私に何を為せというのだろう。
でも、役に立つのなら使いこなしてみせる。契約結婚の名のもとに売られた存在から、私は私の意思でこの国と戦場を変えていくのだ。
そう、迷いはもうほとんど消えつつある。私はアレクシスと共に必ず王都へ赴き、この国が抱える闇と正面から対決する。たとえ王族に疎まれようと、貴族たちに狙われようと、もう私の剣を止めることはできない。
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