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「駄目っ!」
気付けばアオネは青年をかばうように前に飛び出していた。直後、胸に衝撃がある。痛い、と感じるより先に真っ赤な血液が噴き出し、宙を舞うのがスローモーションのように見える。遠くで誰かの悲鳴が聞こえる。
「逃げ、て……」
自分の声がかすれているのがわかる。喉の奥から鉄の味がこみあげる。目の前にひび割れたコンクリートが近づいてくる。ああ、私、死ぬのか。
アオネの意識はそこでぷっつりと途切れた。
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「駄目っ!」
気付けばアオネは青年をかばうように前に飛び出していた。直後、胸に衝撃がある。痛い、と感じるより先に真っ赤な血液が噴き出し、宙を舞うのがスローモーションのように見える。遠くで誰かの悲鳴が聞こえる。
「逃げ、て……」
自分の声がかすれているのがわかる。喉の奥から鉄の味がこみあげる。目の前にひび割れたコンクリートが近づいてくる。ああ、私、死ぬのか。
アオネの意識はそこでぷっつりと途切れた。
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