表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゲームブック「夏」  作者: 岡倉桜紅
45/52

081

 まずは鈴を鳴らし、お賽銭を投げようと決めてアオネは神社の中心の建物である御社殿(ごしゃでん)へ向かった。そこに向かうまでの間も、いろいろな屋台が目を引き、ついつい買ってしまいそうになった。

 祭の喧騒とは少し離れたところに位置するので、御社殿の周りは静かだった。鈴を鳴らし、賽銭を投げる。あいにく五円玉がなかったので十円玉を投げた。倍額払うんだから御縁が倍良くなるというものだろう。目を閉じ、手を合わせて願い事をした。

「動くな。手を頭の後ろで組んでゆっくり振り返れ」

 唐突に後ろから物騒なセリフを掛けられてアオネは目を開けた。反射的に振り返ろうとしてしまうが、頭に何か固いものを押し付けられて動けなくなる。さっと血の気が引いていくのが自分でもわかる。アオネは手を頭の後ろに組んでゆっくりと振り返った。

 ギャングのような黒い目出し帽をかぶった、体格から見て若い男が、ピストルのようなものをアオネの額に向けて立っていた。

「お前がこの山のぼろ屋に越してきたやつで間違いないな?」

 声は普通の男よりも少し甲高いように感じた。特徴的な声だった。

「そうですけど、私が何をしたっていうんですか」

「お前には気の毒だが、ここで死んでもらう。俺たちの計画の邪魔だ」

 男は撃鉄を起こす。


①大声を出して逃げる 071へ

②Bを使う 054へ

③交渉する (実績♧がある場合のみ選択できます) 013へ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ