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「馬鹿馬鹿しい」
アオネは踵を返した。
「いくら永遠に遊べるからってそれは虚しいよ」
「俺は今まで頑張って繰り返しを終わらせる方法を模索してきた。人を殺すことまでやったんだぜ。もうあんたもあきらめて遊ぼうよ」
「たとえ永遠の時間を手に入れたとしても、私はこんな薄暗い賭博場で、くだらないゲームをして永遠を過ごしたくはない」
「くだらない?これをくだらないと言うけれど、あんたがこれからやることも、世界の出来事もほとんどの事はくだらないと思うぜ」
アオネはドアを閉めて、早足で家に戻った。
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