古の聖魔法サンクチュアリ
「蛍!?大丈夫か!?少し待ってろっ!!!!」
「八太郎様!!私は大丈夫なのです!早くジッカノヨウナアンシンカンを唱えてください!」
「何をごちゃごちゃ言っている?みすみす侵入者を逃すわけないだーー」
「か・ら・だ・が動かな・・い」
「お前らは許さんぞ。さっき嫁になった俺の蛍を叩きやがって!」
俺はとりあえず相手の動きを止めるためストップという魔法を兵士の人達7人に掛けた。次いでこのままでは俺の気が済まないので『天使の悪戯』という一定期間対象の目が暗闇になる魔法を掛けた。
「なっなんだ!?身体が動かないし目が見えない・・・」
「隊長!?どうなってますか!?目が真っ暗です!」
「俺の魔法でお前達の動きと目を奪った。殺しはしない。しばらく大人しくしていろ。俺はちゃんと創造神と名乗って・・うん?いや神と名乗ったのに手荒な真似をしたのはお前達だぞ?」
「八太郎様!?怖かったです!!ありがとうございますです!助かりましたです!」
「あぁ〜。絶対蛍は守るよ!じゃあこの城の王に会いに行きますか」
「まっ待て!このまま俺達を放って行くのか!?俺達はどうなる!?」
「早くこの訳の分からん魔法を解け!」
「はぁ〜何で解放しーー」
バンッ!!!
「天誅なのですッ!!!!」
いや蛍さんや?俺は今カッコつけて話してる途中だったのですが!?天誅って・・・木の棒で蛍を叩いてきた奴を殴ってるんですが!?まさか!?あれは木の棒じゃなく伝説の・・・ひのき棒ですか!?
ゴガッ ボキッ ドガッ
いや明らかに10倍返しくらいになってるんですが!?相手の人ちょっと可哀想なんだけど!?手とか有り得ないくらい曲がってるよ!?
「ひぃ〜〜ッ!!!悪かった!俺が悪かった!だから辞めて!!痛い痛い!!」
「私を殴った罰なのです!今八太郎様がストップの魔法掛けてるから痛みが少ないだけなのです!魔法が解けたら痛み倍増するのです♪」
サイコパスかよ!?何で笑顔なんだよ!?けどこいつらはこのままだ。俺が帰るまでこうしておいてやろう。
「あの〜・・・俺達は・・・」
「あぁ〜、あんたらは俺達に攻撃して来なかっただろ?うん?攻撃してくる感じか?」
「いっいえ!めっそうもありません!国王の間にご案内致します!!」
「おっ!気が効くじゃん!頼むよ!」
「たくっ、賊一人捕らえる事もできんのか!?遅すぎるぞ!せっかくワシの暇潰しに相手をしてやろうと思っておるのに!どいつもこいつも・・」
バンッ!!!!!
「お前が国王か?俺と蛍を捕らえようとした親玉か?」
「貴様だれじゃ!?王の前じゃぞ!?跪け!おい!近衛!殺れッ!!」
「ストップ」
「なっ・・・からだが・・・国王様早くお逃げを・・・」
「おい!何をやっておる!?早く此奴を捕らえんか!?」
「蛍?俺はこんなゲスみたいな人間が蔓延る世界作った覚えないよ!?」
「それはしょうがないのです!色々な人間がこのアマテラスには居るのです!」
「何を訳の分からん事を言っておる!?貴様誰じゃ!?」
「俺はこの世界を作ったーー」
「跪けなのです!」
いやまたですか!?カッコよく自己紹介しようとしてるのに蛍さんや!?また遮るのですか!?
「精霊如きが人間に何を抜かすか!?」
「お前こそ何を抜かすかなのです!このお方はこの世界を作った創造神、沖田八太郎様なのです!!」
かなりの大声で俺を自己紹介してくれた蛍だが俺の名前を言ったところで俺の後が蛍みたいに後光していた。俺ってばとうとう蛍と同じ後光フラッシュでも身に付けたんか!?
「創造神?そんな奴居るわけないだろう?」
いや、実際目の前に居るんすけど!?何か証拠でも見せてやるか?確かこいつは奴隷狩りとかしてるんだったよな?何かいい魔法は・・・これだな。サンクチュアリとか良さそうだな。説明は・・・古の聖魔法の原初の魔法、術者の周り任意で聖なる結界を張る。術中は何人たりとも突破できない。
「サンクチュアリ!」
ボワンっ!!!!!
「なっなんだ!?その結界は!?貴様サンクチュアリと言ったのか!?途中の詠唱は!?貴様如きが古の魔法が発動するわけないだろう!?ワシ自らが成敗してくれる!」
ガキンッ!
いやめっちゃ焦ったんだけど!?マジで斬りかかってくるとは思ってなかったんだけど!?王様の剣折れてるんだけど!?