表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

88/95

第八十八話・ポケコロゲームにも詐欺はある



ポケコロは電子版着せ替えゲームです。

ほぼ無課金でやっていましたが、どうしても欲しいデザインが来ると課金するようになりました。バーチャルで本物が手元にくるわけでもないのに、欲しくなるのが我ながら不思議です。己の身代わりのアバターに愛着がでて可愛いと思うようになるなんて。

 でも課金上限を自分で決めているのでマイペースでゆっくりとレベルをあげています。


 さて、ポケコロの中だけの限定的な友だちは「ポケ友」 と申しますが、プレゼントの相互交換みたいなこともやります。日々のクエストは、ゲーム運営側からこれをしてねという命令というかお願いを聞いてあげる。すると、ポケコロだけに使える金貨、ドナというピンクのドーナツがもらえる。ドナで好きな洋服やインテリアなどが買える仕組み。バーチャルとはいえ、小さな社会として機能しており、ドナという通貨が循環する。うまくできている。すべてが架空といえども、なかなか楽しいものです。

 ゲーム側からもらえるドナが不足とあれば、さきほどに書いたとおり、課金すればよい。課金金額に応じて優遇措置がある。VIPになれば、VIPにしか買えないものや、VIPにしか入れない部屋もある。おもしろいことに、VIPにもレベルがあり、レベルに応じて専用の執事もいて頼めば料理もやっておいてくれる。

 そりゃ、全員が全員、わたしのようにほぼ無課金で遊ばれると困る。ポケコロの運営だって、ボランティアでやっているのではない。デザインクリエイターにも給料を払わねば。


」」」」」」


 細々と楽しんでいくうちにポケコロに命をかけている人もいるのに気づく。新しいガチャが入れば必ず全種類を揃えるひとたち。ガチャ、楽しいですよね。スーパーレアだと、そのガチャ一押しの良いデザインのヘアや目、部屋の壁や木がもらえる。最初は「目」 がもらえるのが気味悪く思えましたが、アバターの目を変えると印象ががらっと変わる。それが面白くて私も目を狙うようになりました。それに個人情報を明かさない流動的な交流も面白いものです。こういうのは私の子供時代にはなかった。


 でもずるいことをする人はポケコロの中にもいる。この話は、ここからが本番です。私はこのゲームはほぼ無料でやっているという意識が根底にあるので、プレゼントもケチらずに豪勢にあげます。相互交換もありますが、自分から先に出すようにしています。

 しかし、ポケコロでも詐欺をする人がいる。怒鳴鷺……違う。ドナ詐欺。ドナというポケコロだけの通貨欲しさゆえの詐欺行為。

 でも詐欺れるといってもたった1ドナです。現実では使えないけれども、ドナを交換しましょうといって、ドナをもらって自分のドナは渡さない。

 実はドナは他人に1日に1回1ドナだけあげることができる。あげても自分のドナは減らない。交流するほどドナは稼げる。でも、あげられるドナの上限があるので、あげるドナをケチるわけです。ポケコロをやっている人ならすぐわかりますが、やってない人にはわからない。でもやってなくても、1ドナとはいえ、詐欺は詐欺。ゲームだからとすませられる問題ではないと思っている。そういう態度は普段の生活にも表れる。


 私はドナをもらったらわかる仕組みになるので上限まで返しをします。上限になるともらっても返せなくなるので、詐欺と思われても困るので、コメントにドナは先着順と明記しています。


 無課金でやるゲームでも欲が高じるとこうなるのかとびっくりしたので書いてみました。だって、たったの1ドナですよ……。なんらかの病気としか思えないです。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ