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第七十二話・留守宅に入っていた不審なチラシ

 最近になってやっとコロナウイルスの感染者数も激減し、無人になった実家をチェックしにいけるようになりました。大量のチラシやダイレクトメールで毎度ポストはパンパンです。庭も荒れ放題。天井は雨漏りのあとやシミが出ている。実妹Zの犬が寝ていた部屋は畳がくさってへこんでいる。なんとかしないといけない。でもオカネナイ。母とZが全部使ってしまった。頭にくる。

 チラシを全部丸めて捨てようとしたとき、「ご連絡ください」 と大書きされたものがあった。投函されたあとに雨が降ったらしく、紙はしわしわになっている。文面は以下の通り。

 ……ご自宅の前の道を工事するにあたり、書類に署名捺印が必要です。しかしお留守でしたのでこの書面をご覧になったら下記まで連絡ください……


 下には会社名と担当者らしき名前があった。ところが連絡先は携帯電話番号のみ。通常は会社の住所や固定番号、営業時間など書くものではないか。

 不審を感じた私は連絡せず、近所の人にチラシを見せた。

 案の定、近所には、工事予定のチラシもきていないし、訪問者もいなかったという。そういえば、工事内容や予定日なども一切書いていない。会社は検索すると出てくるので実在はしている。しかし、公共工事なのに、市の指定業者一覧には入っていない。

 だとしたら、明らかにこれは留守の家の連絡先を入手したい悪人ぽい。私の実家は狙われているのか。

 うっかり正直に知らせて説明に来ました~と家にあがらせたら最後、強盗にやられるかも……というわけで連絡はしませんでした。

 世の中、魑魅魍魎が跋扈しすぎで恐ろしい。警察は皇族はじめVIP以外は、事件が起こってからないと守ってくれない。特権階級でない庶民は自衛するしかない。一応セコムを入れている。私のように無人の実家や留守宅を持っている人はどうか気をつけてください。


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