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第四十八話・コロナ関連で間の悪いこと


 コロナ関連では国民全員が踏んだり蹴ったりの目にあってます。しかも一向に解決のめどがたっていないのが怖い。早く収まるように心から願っています。


 イラストのページにすでにアップしましたが、コロナワクチンを医療枠で先駆けて注射していただいたものの、一度目で頓挫しました。私にはワクチン接種の二度目はない。理由は頭痛です。接種翌日の二十四時間後に頭の真中で脈打つような頭痛がでました。脳塞栓のきざしか、と心配しました。注射部位の腫れやあとからくる疼痛はいずれは収まる。頻度としては高いと思うが治験もすっ飛ばしての実用化ですので、仕方がありません。でも過去経験したことのないタイプの頭痛は怖い。一回の接種だけでもまあ気休めにはなると思います。


 さて私の居住地でも緊急事態宣言が施行されましたが、実はどうしても観たいバレエ公演が飛行機の距離でありまして……発売初日に購入して最前列の席を抑えていました。数か月前の時点では、公演日まで時間があるので、コロナは根絶はしてないだろうが増えないだろうという希望的観測です。往復の飛行機も押さえましたが、早朝便はなくなりましたと連絡がきました。でも次の便だと公演に間に合いません。到着時刻だけならイケルと思いがちですが、そこの空港から飛行機に乗ると羽田に到着してもすぐに電車に乗り換えができない。つまりバスに乗って空港ビルに行ってそれから電車に乗る。それだと間に合わない。

 手数料無料で払い戻しをしてもらって、別の空港の早朝便を予約して公演に臨みました。しかし、皆様ご存知の通り、現在感染爆発、医療崩壊の状態です。医師が介入してもベッドに空きがなく入院したくてもできない。家族が大変心配して、キミなら絶対に感染する。バレエ公演のために命を落とすのかと止めるし、そうなったら職場にも大変な迷惑がかかる。というわけで公演月に入ってから泣く泣くキャンセルしました。飛行機代は一番安く購入したチケットなので、キャンセル料が搭乗券料のほぼ半額が取られました。ホテル代のキャンセルは無料だったのが救いです。

 次に一番大事な公演チケットです。一枚だけ。しかし、キャンセルはできない仕組みになっている。となればこのプラチナチケットを譲るしかない。でも譲る人がいない。夫側の親戚に東京在住の女性がいますがバレエ好きとは聞かないし高齢です。チケットを譲って万一感染させたらどれほど恨まれるか、というわけで頭を絞って一人だけ年賀状を送る程度の元同級生に連絡しました。公演日と演目と良席であることを知らせたのですが、返答はバレエに詳しい友人に聞いてみる、それとキャンセル可能なのはいつまでかという不安に満ちたものでした。今の状況では素直に喜ぶことではないですが、友人というキーワードと文脈でその人に渡すのかと思い、私の方から断りました。

 で、別のバレエだけの(顔見知り程度)人に連絡をとり、その人のラインで呼びかけてもらうと、すぐに引き取り手が現れました。


 ここで私の心情でおもしろいと思ったのは、


① もう二十年以上会ってない同級生でバレエに普段は興味はない人。その人の仲介で知り合いに譲る。

② バレエだけのつきあいの人。その人の仲介で同じくバレエの知り合いに譲る。


 どうですか、同じく見知らぬ人にチケットを譲る。しかしバレエ好きかバレエ好きでないかで、譲る鷹揚さ? が変わってくる。そこがやっぱり私だなあと思う。


 元同級生の友人の返信を待たず、引き取り手が決まった旨を書くと、すぐに元同級生から公演に行くのは元同級生本人でバレエに詳しい人に評判を聞くつもりだけだと返信が来ました。最初の返答メールには文脈をよく読むと他人に譲ると書いてない。同級生は誤解を招く書き方が悪かったと言ってきましたが、私も早合点したのです。でも彼女も大変迷っていたし、万一感染したら恨まれるかも、です。

 感染のことを思えば、ヘンな言い方ですが見知らぬ他人に譲る方があとくされがなさそう。東京在住のバレエ好きは絶対に行く人に決めたのでこの嫁入り先には満足しています。元同級生にちょっとしこりが残ってしまったのは残念です。でも迷っている人、バレエ好きでない人にチケットどうですかと数年ぶりに連絡をとった私が悪いのです。というわけ?で、ANA(全日本空輸)からバチがあたりました。緊急事態宣言があったので、本日からキャンセル料無料でチケット払い戻しに応じるというものです。えっ、じゃあ私が払った手数料一万円以上かかったの、返してよ! というわけでANAに送った問い合わせメールの返事がコレです。


 ↓ ↓ ↓


 今般のご予約は、搭乗日が対象搭乗日ではございますものの五月某日にお手続きいただいており、特別対応の対象外でございますためご利用の運賃条件に基づき、所定の手数料を頂戴します。

 また、払い戻し手続き後に、ご予約便が特別対応の対象、または欠航となりました場合でも、払い戻しの際に頂戴した手数料は払い戻しいたしておりませんことをご了承くださいますようお願い申し上げます。

 ご事情、ご心情をお察しいたしますと誠に心苦しく存じますが何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

 今後ともANAをご愛顧いただきますようお願い申し上げます。


ANA国内線担当 某


 ↑ ↑ ↑


 ANAの文章は優秀だと思います。決まりなら仕方ない……というわけでコロナ関連で仕事減らされるわ、どこもかしこもあるシールドとマスクのせいで聴力の悪い私は生きづらいし、バレエ関連も全滅しました。ワクチンですら副作用で今なお頭痛が治まっていない。医療枠で受けさせてもらったが、一般枠まで広がったらもっと重篤な副作用が出るだろう。だから発生当初から中国のお正月を前に大勢の中国の人が入国しないようにしろと心ある人はみんな言ってたのに。今回は頭痛に悩みながら書きました。





 



 えーと、最後の最後で大いなるトドメが来ました。公演するバレエ団がチケット払い戻しに応じるそうです。というか応じていました。それも私が元同級生にメールした日からみたい。私はバレエ団やチケットセンターにメールアドレスを登録してないので、わからなかった。昨日、未練がましくホームページを見てやっと気づきました。というか小さい字で書いていたもん、気づかないよ。

 ああ、手数料無料でチケット全額払い戻し……がっくりとうなだれています。発売初日にネットに貼りついてやっと取得したチケットからもこんなめにあう私って……。いや、もっとがっくりしているのはバレエ団主宰者と出演者さんたちだろうな。バレリーナは舞台で輝くものだし、観客側は臨場感が楽しめる。コロナが本当に憎いです。でも本当に私ってお金と縁がないな……。

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