第三十九話・私と未来人
未来人のそれぞれの予言内容はネットで検索すればたくさん出てきます。こちらではその是非を論じません。ただ未来人詐欺には気をつけましょう。
自称未来人の先駆者は間違いなく、ジョン・タイターです。以下はウィキペディアからの抜粋です。
↓ ↓ ↓
2000年11月3日、アメリカの大手ネット掲示板に、2036年からやってきたと自称する男性が書き込みを行った。男性は「ジョン・タイター」と名乗ると、複数の掲示板やチャットでのやりとりを通じ、タイムトラベルの理論や自身のいた未来に関する状況、未来人である証拠などを提示していった。
↑ ↑ ↑
（以上、抜粋終わり）
このエッセイは未来人のいうことが本当かどうか、それ以前に未来人自体が本物かどうかを検証するものではありません。あくまで私個人の主観によるエッセイです。ジョン・タイター以後もまたいろいろな未来人が来てはネットで発言し、去っていきました。完全に疑わしいものから、本物かと思うような人まで、いろいろです。
共通しているのは彼ら未来人の立場から、これから私たちに起こりうる近未来を許可される範囲内で教えてくれること。世の中の漠然とした不安感を確定するという感じかな。それを予言と、とるか、忠告ととるかはいろいろです。政治的に、自然災害的に。
私はその未来人の話を初めて知ったときは、占いによる予言には心底飽きていました。自称霊能者にはもっと軽蔑していますので、未来人の存在に新鮮さを感じました。
ジョン・タイターの予言を初めて知ったときは、新手の詐欺にしてはヘンだしという好奇心半分でした。政治的な局面にも、言いにくいことを予言でもってばっさりと切り捨て断言する。
こういうことは占いではできない。未来人の立場から「教える」 というスタンスです。ジョン・タイターは日本にどういうわけか好意的にも感じる予言もしている。私は「タイムマシンが実在するならば、夢がある」 と思いました。
ジョン・タイターが来て早くも二十年。当たっていないことのほうがずっと多い。仮にジョン・タイターたちが当たってないと責められても、彼ら未来人はパラレルワールドや、歴史は動くという話をしてケムに巻くこともできます。と言うより、今は未来に帰っちゃっていない。文句も言えません。そのあたりは占い師と一緒で責任もありません。
未来はこうなる、を、全部言えないけど言える範囲だけ教えてあげる、は新手法です。超能力でもなんでもない。また占星術や四柱推命などのように勉強が必要ではない。だけど個人相手ではなく、全世界に向けて発信するというのが新鮮。これは２ちゃんねる的な匿名巨大掲示板や、ツイッターなどのSNSの発達から派生したものといっても過言ではない。
実は私はその未来人の一人と接触があります。私にはどうしても直接話す、もしくはチャットしたい欲望がありました。その未来人は言葉遣いが謙虚で信憑性がありました。これは本物かな、と思いました。私は占いや霊感の類には不審があるので、逆にそこをやられたのかもしれません。
南海トラフ地震や他のこまごまとした案件について聞くと、他の人からも聞かれているので有料で答えているという。もうそこらで騙されていましたね。南海トラフについては近未来に来ることはどの未来人も確定事項です。ネットでも無料で年月日が公開されています。それぞれ微妙に違う日時を書いているのが変ですがはずれても伝家の宝刀、パラレルワールドでケムにまける。
その未来人は五万円出せば、教えられると言います。私は支払いました。もっと出せばその分たとえば金融状況なども教えてくれるそうですが、そんな余裕資金はありません。南海トラフの正確な日時だけ教えてもらいました。それで五万円。最安値です。だからといって助かると決まったわけではありませんが。
その人はもう未来に帰ったので、どこにもいません。
話の進めようを思い返して、新手の詐欺だと思っている。でも不思議と腹がたたないのは、無茶なお金の要求をせず、よかったらどうぞというスタンスであったこと、押しつけがましくなかったこと、受け答えが丁寧であったからです。まあ聞かされた予言前後は大地震に備えはしようと思っている。
予言に関しては私の母が盲信した霊能者のお告げは個人に対しては強制力がありますが、未来人の予言はそうではありません。内容は淡々としてドライで全人類にふりかかるようなものであっても、霊能者よりもずっと性質が良いような気がします。そう、私は無責任な霊能者や占い師よりは、無責任な未来人の方がマシだと思っている。未来人の代理と称する振り込み口座の名義人は今風の男性名でした。平成生まれであることは間違いない。五万円分楽しませてもらったと思っています。もっとたくさん出した人は株で儲けられましたかと聞いてみたいです。
終わります。
彼は私の筆名をご存知です。どちらにせよ南海トラフ地震が来るのは行政も確定事項だからこそ危機管理をすすめている。日時が全くの未定というだけです。
（自称某未来人さんへ ⇒ ⇒ ⇒ 可能ならば私とまた話をしてください。知能の高い人だと思うので、人生観などを伺ってみたいです）
