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ただ君を好きな気持ちが伝わらないのは何故ですか?

作者: 七瀬




僕の好きな女性ひとに僕の気持ちを知ってほしい。


・・・ただそれだけなのに。

何故? 伝わらないのですか?




僕の名前は、『比嘉 太希』25歳で留年しながら大学に通っている。


僕はこの大学で出会った。

一人の女性に“恋”をしてしまったんだよ。


彼女の名前は、『桐澤 ことね』22歳で可愛らしい女の子なんだ。



僕は【留年】をしてて、少し引け目もあるからなのか、、、? 

彼女に声をかけれないでいたんだ!


彼女はひときわ目立つオーラを持っていて。

僕には、彼女がキラキラ輝いて見えたんだよ。


ステキな女性ひとだと僕はそう想ったんだ。



___でも、そんな彼女が男相手に夜の仕事をしているらしい。

ネオン街のビルの一室で、お客さんの接待をしているとか。


お酒を飲んで、酔っぱらったオッサンに色白の柔らかそうな手を

触られながら、嫌な顔を一つせず楽しそうに夜の蝶を演じているのだ!



___僕は貧乏学生だから、お店の中にも入れず。

ただただ、冬の寒い中でブルブル震えながら彼女が仕事を終えて出て

くるのを待っているだけだ。


しかも!? 今年の冬は、やけに寒い!

防寒着を着ていても、それでも外にいれば手も身体もこわばって。

なかなか? 直ぐに動けないほど寒い夜に、、、。


【僕は何をしているのだろう。】



しかも、、、?

___彼女がお店から出て来ると。


何処かで彼女の仕事を終わるのを待っていた黒い車が彼女が

お店から出てきたと同時に、彼女の目の前に車をつけた。


運転手の窓ガラスが少し開いて、男が彼女と何か話したかと思ったら?

彼女は、その男の車の助手席に乗って走り去ってしまった。



『___まさか!? “彼女の男じゃないよな?”』


僕は、そんな事を考えながらトボトボと1人寒空の中家に帰ったんだ。



もしも、、、?

あの男が、彼女の彼氏だったとしても、、、?

僕は、やっぱり彼女を諦めきれない!!!


もう、僕はそれだけ! 彼女の事を本気で好きになっていたんだ!


そして、僕は大学の後輩に頼んで彼女の連絡先を調べてもらい

どうにかこうしにかして? 彼女と同じサークルに入る事が出来たんだ。


まあ、忙しい彼女はなかなか? このサークルに顔を出さないのだけど。

それでも僕は、“同じサークル”というだけで嬉しかったんだ。



【どうやったら? 彼女に近づけるのかな?】




今度は、、、?

子供の頃から、努力嫌いの僕は今まで本気で努力をしたことはなく。

何とかなるだろうと思って生きてきたのに。


初めて、僕は彼女に会いたいがためにバイトを始め昼は飲食店のバイト。

夜は建設現場の仕事をしてお金を貯める事に成功したんだ。


1か月で、25万円も貯めて両方の給料をもらうとその夜には彼女の

働いているお店に初めて顔を出したんだ。



『いらっしゃいませ~』

何人かのお店の女性の声で、僕を出迎えてくれた。


僕は黒服の男に、すすめられた席につき彼女を指名したんだ。

彼女の源氏名は、【真紅】


『“真紅さーん! 指名が入りましーた!”』


・・・そう言われて、彼女が僕の席に着く。


『・・・何処かで、お会いしたことがありますか?』

彼女は、席に着くなり僕にそう聞いてきたが。


僕は、同じ大学だというのが恥ずかしくてこう答えたんだ。

『___いや? 会うのは初めてですよ。』


そして、彼女は少し首をかしげながら僕にこう訊いた。

『そうですか。 じゃあ~わたしも何か? 飲んでいいかしら?』

僕は彼女を見ずに、こう答えた。

『___あぁ、いいよ。』


彼女は、大学で見るよりもとってもキレイでとても僕は彼女を直視で

きそうになかったんだ。


『ひょっとして、、、? お客さん、こういうお店初めてなの?』

『___あぁ、』

『じゃあ~今日は、めーいっぱい楽しんでいってね!』

『うん。』



その後は、直ぐに彼女は違うお客の指名で席を外れてしまった。

僕が店を出るまで、一度も僕の席に戻って来る事はなかったんだ。



【___あぁ、やっぱり彼女はお店でも人気があるんだな。】




そして僕はあの後、、、何度か? お店に顔を出したが。

彼女となかなか? 話す機会はなかった。



___数か月後、彼女は仕事を辞めてしまった。

大学で彼女を見かける事はあったが僕から話しかける事はなかったんだ。


学校の帰りには、あの黒い車が彼女を迎えに来ていたしね。


【なんで! あの子は? あんな奴がいいんだ!!!】

___未だ僕は、彼女の事を好きな気持ちが捨てられない。





最後までお読みいただきありがとうございます。

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