魔神の力
ななのとんでもない発言で再び下に戻された。いやだぁぁあもうお腹刺されたくないいぃぃ怖いよおぉぉおお………
スタート位置に設置された。なな、るみかさん、アユさんでそれぞれ障害物の後ろに身を隠す。岩陰から姿を探す…と、
あまだ「おいあの悪魔野郎真ん中で突っ立ってるぞ……」
なな「え!?どうしたほうがいいんだろこれ」
アユ「うーん…アユさん行こうかな」
るみか「あまだは盾の使い方わかったよね??アユさん前線で、あまだ挟んで私とななさんの配置で行こうか」
よし…アユさんと目を合わせた。行くぞ…
アユさんが飛び出していった。とてつもないスピード…さっきより早い?それとも、不安がなくなったのだろうか…あとに続いておれが飛び出し、るみかさんとななも続いた。
るみかさんはすでに魔法を唱えていて、ななは何を生み出すか迷っているようだ。
アユさんが魔神の手前まで来てパンチを構えた。半透明な蒼色の鎧からは、蒼白いオーラが溢れ出していた。さっきと全然違うじゃないかよ!!?
パンチが触れた途端に爆発が…と思ったら、魔神に片手で止められていた。構わずパンチを繰り返すアユさん。
魔神「ははは、まだまだじゃのぅ…このままだと悪魔を倒せるかすらも不安じゃなぁ?」
るみか「よし、いけ!」
るみかさんが放ったのは氷魔法だった。無数の刃物のようなつららが飛んでいく。え、これアユさん…
と思ったていたら、アユさんの前にバリアが生まれていた。これは…ななか…!
あまだ「え!?バリアってるみかさんの魔法じゃなかったの??」
なな「今コピーしてみたら成功した!でも10秒も持たないみたい…」
魔神に魔法が直撃し、煙がたったのでアユさんも距離を取る。
るみか「アユさん大丈夫??どうだった?汗 補助魔法かけるね!」
アユ「補助魔法!?るみ嬢はそういうのも使えるようになったのか!アユさんびっくり…!!」
るみか「初めてだけど…どう??」
アユ「動いてみないとわからない…」
あまだ「やっぱり全然ダメージ受けてないように見えるぞ…」
なな「えぇ…!」
魔神「うむ…まだ大丈夫じゃのぅ。」
アユさんがまた飛んでかかった。すげぇ…おれ出番ねぇ…
スピードは桁違いにまた上がっていた。魔法すげぇ……アユさんの力を込めた一撃がまた魔神に激突した。当然のように止められたが、最初からアユさんは連続でパンチを出すつもりだったのか、さっきより早いタイミングで打撃を始めた。
魔神「補助で大分変わったのかのぅ…だがそろそろわしの力も見せねば…行くぞ。」
なな「!」
何かを察知したのか?ななが急にアユさんの周りにバリアをかけた。
ドゴォォォオン
魔神の手が一振りでアユさんを飛ばしていた。岩を何個も壊しながら少しずつスピードが落ちて行き、壁に当たって煙が立つ。
あまだ「や、やべぇぞこれ!?るみかさん回復魔法行ける?汗」
なな「バリア間に合ったけど大丈夫かな…」
るみか「やってみる…!急ぐわ」
すると、変な幻想が見えた気がした。まさかな。感情込めて、だっけ…。瞬時に焦りの感情を込めて、ななの背後に回って盾を構えた。すると、盾が形を変えた。灰色に変わり、歪んだ形になった。そして幻想通り、魔王のパンチが来た…!!!
あっ…やべぇ…30メートルくらい後ろに飛ばされる。でもこれらむ汰さんほんとに強いぞ…!!
らむ汰(潜伏モード))「あ、ありがとうございます…!」
後ろに居たななは、急いでおれから掴んで、無駄なダメージを回避していた。が。
あまだ「いでででで首閉まる!!閉まる!!掴むところ変えてくれ!!」
なな「だってとっさに掴んだから…!」
開放された、危ない…
るみかさんから離れてしまって、魔神とるみかさんが一対一の状態になった。これは明らかにまずい…というか…魔神の出した魔法で、るみかさんが燃えて居なくなった。魔法が早すぎる…るみかさん観戦席に移ったよねちゃんと!?死んでないよね!?
すると後ろから
なな「ぐあっ!?」
魔神にアッパー攻撃されて高く上がったなながいた。ほんとに早いのはわかるけどいつの間に…あ…オワタ…
なながドサッと地面に落ちて、消えた。そしてすごくわざとらしくパンチを構えた魔神は、攻撃を仕掛けてくる。これ、わざとだよな。今の絶望感をすべて盾にぶつけた。盾が黒くなった。何か黒い液体も垂れ流れている…?
魔神はそれを見るなり、ニヤリとして拳を繰り出した。
ぶっ飛んだ!!ジェットコースターにのった気分。岩に当たるまでは。ガン。ガン。ガン。ドゴォン。身体のあちこちが痛い…骨が行かれちょる……いだいよぉぉおお……
すると、隣にアユさんがいた事に気がついた。
あまだ「あ、アユさん…大丈夫か?」
アユ「全然だめだぁ…身体が動かないよ…」
あの魔神、加減が上手いらしい。でもおれへのパンチやりすぎじゃない!?
魔神「じゃあ、トドメかのぅ…」
黒い炎の塊が魔神の手の平の上で燃え盛っている。その魔法がはなたれてこちらへと近づく。折れた痛みで手は動かないし…これ…
あまだ「この勝負を挑んだななを恨んでやる」
〜〜
皆生存していた。よかった。そして何より…強すぎた…
げん「こいつムカつくけど強いんよ!!勝てるわけ無いじゃん!」
と、茶髪で気の強そうな具現化した女の子が言った。
なな「ほんとに強かった……いやぁ…すみません☆」
誰が許すか!とか言う場合じゃなく、
あまだ「もうおれ戦いたくない…いやだ…平和が一番だよ…」
るみか「ひゃーー、疲れたぁあ…」
うーる「魔神さんの動き、早すぎて見えなかったですよ……」
まお「今回はハゲなかったからなぁ……」
何か観点おかしいよね!?
そしてりんは寝ていた。おい。見てよ!試合!
アユさんはみーくんの具現化と話していた。横耳たてたけど、可愛らしい声だった。恥ずかしそうに、していた。
みー「こ、怖い…もう魔神とかとなんて戦いたくないよ…」
アユ「アユさん結構元気だぞ!楽しかったなぁ…」
そして隣ではれなさんと、赤と茶色が混ざった髪の目がキラキラした女性がいた。
らむ汰「やっぱり魔神さんは強い…!!」
れな「すごかったよ……結構今のメンバー強いと思ったんだけどね…!まさか傷もつかないって…」
頑張ったよ、パンチ一個分守ったよ。うん。Ω\ζ°)チーン………
ぽん君「あまだんお疲れ様!」
魔神「さて…では、最初のエリアへ飛ばすとするかのぅ……!武器を持った4人と、うーる氏を転送するとしよう。場所はまた異世界だ。環境はお主らの世界とほぼ一緒だから、大丈夫であろう…!」
〜〜魔神の説明後〜〜
魔神「じゃあのぅ…!」
るみか「え!?休憩もう終わり!?」
そしてそのまま知りもしない世界へ転送されたのであった。
あぁ!!眠い!!そろそろ死ぬ!!書ききったあああまさか一話かかるとは!次回からはやっと異世界です!ではまた次回!!