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火の宮にて

キカに抱えられて炎帝が居住する火の宮に連れて来られた私は、彩芽ちゃんに通訳してもらい「魔石」について包み隠さず話した。

するとキカから「魔石」の力を他の帝王達も一緒に見せて欲しいと言われ、現在魔石を捜している最中でございます。

しかも炎帝様が同行してくれています。

監視とは言え攻略対象と一緒とか贅沢な状況だよね。

「お。」

暁の宮の裏庭で自由に転がる石の中に発見した小指の半分くらいの大きさの赤い石を拾うと、キカが近づいて来たので掌に石を乗せて見せる。

「×××××?」

「魔石。」

何言っているか分からないから、赤い石を指して魔石と言ってみたらイントネーションが微妙に違うがマセキと返ってきた。

不思議そうに魔石を見るキカの様子から伺うに『帝王』でも魔石は見分けられない可能性が高いと思う。

彩芽ちゃんに通訳してもらって確認しておこう。

魔石を数個採取した後は道具を借りて石を粉にする作業に取り掛かったのだが、キカが色々手伝ってくれた。

ゲームの炎帝キカは気性が荒い俺様系だったから、殆ど言葉が通じない私に苛立ちもせず石を砕いて擂り潰す地味な作業をしてくれたのが意外だった。

彩芽ちゃんにより性格矯正がされたのだろうか・・・まあ、怒鳴られなくて良かった。

それにしても言葉が分からないのは不便なので、紙に単語だけでも書き付ける事にした。

石の粉砕作業で「器に入れる」「回す」「潰す」「少し」「多い」的な意味だと思われる言葉を覚えました。

ネイティブスピーカーの道のりは遠い。

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