再び牢屋へ
慣れとは怖いもので石壁の部屋でも普通に眠れています、快眠です。
再び牢屋に連行された私です。
魔石実験の事は闇に葬ったと思っていたのですが、誰かに見られていた・・・いや、監視されていたのでしょうね。
神殿に魔石の存在がバレて連行されました。
見つかってしまっては仕方がないので尋問にも正直に答えていますが、闇の者じゃないかと物凄~~く疑われてます。
というのも、ホリファの人には魔石が見分けられないようです。
魔石は魔石で文字を書くことでイメージを具現化出来る力を持っているけど、魔石で文字を書いても魔石が持つ力の種類と文字のイメージが一致しないと発動出来ないみたいで。
例えば青色の魔石は水系の力を持っているので『火』と書いても何も起こらず、『氷』『霧』など水に関するなら発動する。
でも私が青色の魔石でホリファ文字の水を意味する文字を書いても何も起こらなかった。
私がホリファ文字を認識出来なくてイメージがしっかりしてないから魔石は発動しないのだと思う。
魔石の持つ力に関しても私には「青い魔石、これは水属性だな、んで、使える魔法はこんな感じ」ってゲームの場面がイメージできるから大体がその通りの魔法が使える。
でもホリファ人は魔法を見たことない人も多いからイメージが出来ない、だから私の真似をして魔石使ってみても魔法が使えなかった。
想像力ってすごい力だね。
結果、私以外魔石を使える人がいないから、悪の手先として牢屋に入れられている訳なのだけれど。
至って平均的な凡人なのに・・・・あ、もしかして彩芽ちゃんも魔石を見分けられるんじゃない?
だって日本人だし、年齢近いし。
まあ、全部ゲームと同じという設定だったらの話だけど、彩芽ちゃんも魔石が使えるなら光の巫女と同じ特徴を持つ人間が闇の者であるはずない!って言い張れる。
何としても彩芽ちゃんに会わなければ。