094 昼間の襲撃
流石に夜の吸血鬼を相手にするつもりはないよー。
そもそも相手が有利な環境で戦闘挑むとか馬鹿じゃん!
自分馬鹿だったわ! 迷宮で竜系統相手にまともに戦ってたもん! 馬鹿じゃん!
と、まあ自分に対する非難はちょっと荒れる感じで言っておくとして。
実際吸血鬼をまともに相手にするのはどうよ?
昼間なら光を嫌って建物の外まで追ってくるものかな?
そこまでしないでしょ。ってかできないでしょ。
なら逃げやすさを考慮して昼間に襲うのが一番じゃん? 棺桶に入って寝てるかわかんねーけど。
まー、別に夜に襲ってもいいんですけどね。抵抗激しいのが問題なくらいで。
流石に吸血鬼がヒュドラに勝てるとは思わねーじゃん? 自分ヒュドラに勝ってるんで!
つまり吸血鬼がヒュドラと同レベルの強さでもない限りは基本負けない勝てるって話ですね。
さらに言えば、時間的な問題から考えて昼間になればこっち有利じゃん。ならなんとでもなるよー。
でも、昼間に襲う。何故なら夜だと最悪逃げられるから。吸血鬼に会うては吸血鬼を殺せ!
戦いを挑む以上かならず勝つか負けるかしてはっきりしないと今後が危ないんじゃい!
そういうことで、昼間になるまで待って領主館に侵入してみました。昼間も衛兵いるのよなー。
まあ、別に入り口から入る必要性はないのです。
とはいえ、領主館みたいな建物への侵入は容易ではない。
いや、別に建物に入るのは難しいことじゃないの。問題は侵入できる隙間なのよね。
何が問題かと言うと、自分スライムですけど核のあるスライムなのですよ。それが問題。
密閉でもされていない限りはちょっとした隙間さえあれば入れるのがスライムの強みですが。
残念ながら私は核を持っているのでその核が入らない場所には入れないのです。残念ながらね。
だからそれを考慮しての侵入になる。
まあ、正面から擬態しながらうまく隠れながら入るのもありかもしれんが。
まあ窓でも空いていれば侵入は容易にできるのですがね。
しかしまあ、それもやりにくいのが現状です。
当たり前だけど領主館には吸血鬼がおるやねん。
つまりさ、吸血鬼が嫌う光の侵入許すわけないやん。
だから窓とか空いているわけねーって! それに、中から板でも打たれてるのか中も見れんのよ。
まー、別に窓に限らず侵入口なんて幾らでもあるけどなー。
そういうことで建物内部侵入、スニーキングミッションなのです! なのです!
流石に人の気配は殆ど無いなあ。ただ、そこに何かいる感じはいくらかある。
生きてはなさそうだけど。
生き物でない気配は動いてない限りはなかなか探査できないのよなー。振動感知の欠点やで。
うーん、でも吸血鬼のやつも別に完全に死体なわけじゃないのよなー。
呼吸もしてる、心臓も動いてる。
そやね、そもそも心臓動いてないのなら白木の杭を刺して活動停止とかせんよね。
吸血鬼が血を吸う理由は元々人間の活動を行えるようにするため、みたいなのかもしれんし。
わからんけど。
まあ、そもそも吸血鬼はアンデッドの部類ではなくて魔物なのよなー、よくよく考えると。
いや、実際魔物に分類される生物なのか……あれ? どうだっけ? 多分魔物だよね?
こんなことを誰かに聞いてもわかるわけではねーですし、そもそも誰に聞けるわけでもねーですね。
まあ、そんなことはどうでもいいのです。吸血鬼の寝床は何処じゃー。探せ探せ―!
流石に吸血鬼も内部侵入者自体を注意しているからか、建物内部は警戒心低いなー。
ただ、やっぱり探すのは大変だった。
そもそも必要ないからね、吸血鬼寝ている間にそっちいく必要は。
だから夜になるまで待つ必要があったでのよ! スラさん敗北! しかたないね!
まあ、夜になった後おおよそどこで寝てるのかなーってのはわかったのでまあいいです。
夜の間は擬態で出てきたところに隠れつつ、昼間になって眠るのを待つのです。
待つのです。待つのです。
さあ、昼間、彼の暴虐の吸血鬼が部屋に戻ってきて外が明るくなってきただろう時間帯です!
まあ、ここに居る限り外の様子は確認できないのよね。そりゃ光を入れる部屋じゃないんだもの。
なんでもいいです。私はこやつに容赦をする気はないのです。暴虐者、蹂躙者、倒すべき悪の者。
本当ならばもう少し方法を選んだほうがいいのかもしれない。
何らかのやり口があるのかもしれない。
だが私は迷宮で生きてきた戦いしか知らぬスライム、逃げられぬ吸血鬼相手に滅ぼしにかかるのみ!
さあ、行くぞ! お前の血は何色だーっ!




