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055 巨竜への道のり

さあさあ、竜都を進みますよ。もちろん道を進むなんてことはしないよ? 危険だからね。

流石に相手が竜だとぽんぽん戦うっていうわけにもいかない。

ボス竜で分かってるけど、タフで殺しにくいし。

ワイバーン相手ならまだやりようはある。数さえ少なければまだやりようがある。

でも、多いからね。竜の都、都と呼べるくらいに竜の数は多い。

空を飛んでいるのも、地を走っているのも、水を進むのも。

流石に骨の竜とかはいないね。まあ、アンデッドを竜と区分できるか。

区分できるけど、まあアンデはなあ。

そんなわけなので、道になっていない所を行きます。

っていうのも、そっちの方が安全だからかな。


巨大竜、ヒュドラへの道のりは当然ながら道というだけあってわかりやすい。

見えやすい。通りやすい。つまり、そこは竜も来やすいと言うこと。

見えやすいと言うことは当然向こうも発見しやすい。

まあ、恐らくは竜に発見しやすいように通りやすく見えやすくしているんだろう。

ここを通れってことで。実際、道中近い場所に竜がいるのは遠目で確認済み。

まあ、相手をすることはできないわけではないよ?

しかし、竜を相手にするのも大変。そのうえ、もし争っているところで他の竜が近寄ってきたら?

竜同士でも戦い合うことがあるし、漁夫の利的に他の竜が襲ってくる可能性がある。

場合によっては手伝う。

そうでなくとも、二体の竜とか数が増えるとそれだけで面倒になる。時間がかかる相手だしね。


これが人間ならまだ何とでもなるかもしれない。戦闘に時間をかけずに一気に倒せば楽だろう。

でも、自分スライムですから。

飛びついて背中について、じわじわ溶かして内部に入ってじゅーってする。

これだけやってなんとか倒すにしても時間がかかる。その間に他に襲われないとも限らない。

それに、ここだとボスの時とは話が違う。

もしかしたら別の竜に近づいたりするかもしれないじゃん。

そうなるとやっぱり危険がある。一対一ならどうとでもなるんだろうけど。


そういうことなので、見えている道ではなく隠れた道。

つまりは道から外れたルートで一直線に行くことに。

まあ、こっちはこっちで危険はあるのよ。恐竜系の竜が襲ってくるからね。人間ならやばいでしょ。

小さいのは数で襲ってくるあれで、肉食のアレ。まあ、小さいのは人間でも雑魚だろうけれど。

問題は多分でかいほう、頭のいいの。ラプトルだね。

レックスも怖いけど、レックス自体は単調だし。

まあ、そもそもそれだけしか恐竜いないの? っていうと、それ以外もたくさんいるよ? 草食も。

もっとも、草食がわざわざ人間を襲うとは思わないけどね。危険は危険でも、対処は容易いはず。

肉食の方は積極的に人間襲ってくるでしょ。やりやすい相手だし。

まあ、鎧貫通はむずいだろうけど。

ラプトル系は数で押して、力も強く、頭もいい。人並み、もしくはそれ以上の可能性も。

まあ、スキルの怖さがないならいいけど。スキル持っていないとも限らないかもしれんが。

とはいえ、スキルはその種の系統に依存するはず。

自分の場合もそうだけど、外れたスキルは得られない。

確証があるわけではないけど、欲しいスキルを得られなかったから多分そうだと推測は出来る。

まあ、危なかったら逃げればいいねん。移動速度は遅いけど、押し出し跳躍を使えばなんとでも。






草むらではやっぱりラプトル系が襲ってくる。まあ、あれだ。映画を思い出すね。

もっとも、襲ってくるとは言ってもそもそもこちらの姿が見えているわけではない。

なんというか、踏まれたら襲われる。

もしかしてここはスライムいないのかな? そんなことないよね?

あ、でもスライムいたとしてもここだとあの虹色光のスライム。

まあ、あれだけ見えやすいんじゃああ。

つまり間違えて踏んでしまうことはない。踏んだ場合、それはあの虹色光のスライムではない。

そもそも普通のスライムはあれらに踏まれると死ねるがな。

まあ、襲われても物理攻撃では危険はないけどなー。

しかし、恐らくだけどあいつら本来の恐竜よりも強いぞ?

もちろんはっきりわかるわけではない。多分だ。


森の中だと小さいのが襲ってきた。

一、十、百……うん、スライム相手に襲ってくる数じゃないよね?

まあ、相手が小さいから数で押すわけなんだろうけど。多すぎじゃない?

まあ、人間相手ならいいかもね。だけどさー。自分スライムじゃん?

しかもヒュージビッグみたいにでかくなってないし。一般スライムサイズ。

そんなスライム相手に百の数が群がっても……それに単体の攻撃力も弱いし。

ラプトルで駄目なんだからさあ。

なんというか、単体相手になる道は人間なら楽そうだけど。

自分みたいな単独でそこまで強くはないのはきつい。

その代わり、外れ道では人間は数に推されてやばいけど、自分みたいに極端に防御の高いのは楽。

そんな感じ。

さあさあ、森を突っ切ってヒュドラさんも目の前! 早くね? って思わなくもないけどさ。

でも、まあ、そもそも道が曲がりくねっているだけで、広さ的にはそこまででもない。

ヒュドラさんがいるから。巨竜がいるのを維持する以上、戦う場も必要だし。

他の竜の場所も必要だし道の場所も必要。

色々と考えるとどうしようもないよね。広さの限界に関しては。

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