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032 空と風と力と

ここの魔物は強い。人間も合わせるかのように強くなってるけど、魔物は単純に強い。

人間の強みはスキルを使えることだよね。まあ魔物でも使うやつは使うけど。

でも、ここの魔物はスキルなしでも十分以上に強い。カブトクワガーに巨人。ああいう力の強いの。

まあ、単純に物理攻撃主体の相手は自分にとってはそこまで脅威でもない……のだけど。

核持ちスライムの運命、核を攻撃されれば死んでしまうと言う事もあってなかなか戦うのは難しい。

一応それなりに様々な奴らを相手にして、相応に防御能力があるのは十分分かったので確かめようとも思うが。


そういうことなのでいくらか挑んでみた結果、一応カブトさんクワガーさんはなんとかできる。

ただ、巨人はやっぱり怖いな。

そもそも、カブトとクワガーさんは飛行の勢いさえなければどうにかできる。

あの角やハサミも、物理攻撃である以上はそれなりに問題はない。でもやっぱり巨人は脅威か。

巨人は脳筋的な物理攻撃屋。だから耐えられる防御さえあれば何とかなると思う。

問題はそれを受けてみないと分からず、受けたら確実にやばいってこと。多分だけど。

単純にカブトさんやクワガーさんを相手にしたうえでその基準というわけなのですが。

まあ、単純筋力だけならば安全かも? 木をへし折ってそれでぶん殴られるのが一番危なそう。


と、そんなふうに思いながら、周りの存在はあまり脅威ではない。人間と巨人くらい。

大半の魔物はやっぱりスキルがなく、物理攻撃主体、火を吐いてきたりもしない。

おかげでなんとかなります。まあ、ここは森っぽい感じ何で火を吐かないのは普通か。

おー? クワガーやカブトさんはよく飛んでいるのを見かけているが、新しいのを発見。

しかし、他に見た覚えはないが数は少ないのか?

まあ飛行存在はカブトやクワガーさんに襲われるわけで。


見つけたのはグリフォン。えっと、鷹と獅子との混じりだっけ? それか鷲だったかな?

グリフォンは確かヒポグリフとも似通っていて、えっと、どうだったか。半端知識なんだよね。

あの作品では確か姉妹で存在したけど。うーん、まあヒポさんはいっか。相手のグリフォンさん。

しっかし、あの巨体ですいすい飛行するなあ。この森は木々が生えて飛ぶのが面倒なんだけど。

クワガーさんやカブトさんは木をぶち破っていくけど、グリフォンさんは華麗やね。

お、目が合った。ん? 目が合った? 視覚はないんだけどなー。いや、そうじゃなくて。

おいおい? グリフォンさんが こちらを 見ている。じーっと。じーっと。うん、怖い。

ただの野を征くだけのスライムさんなんてグリフォンさんには脅威でもなんでもないよね?

ないよねっ!? いきなり風が! 竜巻!? かまいたち!? ダメージないけどびくった!

どうやらグリフォンさんの魔法系のスキルっぽい。でも風系、風を巻き起こす系は物理攻撃。

まあ、あれだよ。風って結局攻撃手段としては物理的だから。

うん、ぶるりと表面が擦られたけど無事。

なんだグリフォンさんの遠距離攻撃怖くないじゃーん。お? 向こうもわかったからか、って速!

近づいてきた。でも物理攻撃なら大じょ! 大じょばない!? 潰される!? やばい、力強い!?

圧縮解放! よし、えっと、包んで、変化、酸と粘性! 口も塞げ!

スキルが口から系、詠唱なら防げる!

翼! 翼も抑えろ! 翼から放たれるんなら抑えておかなきゃヤバイ! 酸で焼く、消化、窒息!

核だけは死守、かなり先で安全をっ!? くそっ! 体がかなり吹き飛ばされた! 圧縮全解放!

全身包み込んで早くぶっ殺さんとやばい!

毒、粘性、酸性、ああ、圧縮したの口の中に入ればんでよかったか!?

くそ、早く早く早く! ああもうあせるなあ! ほんと!






ぜい……はあ……別に肉体的には疲れてないけど精神的にはガン疲れしました。

あれだ、最近ちょっと油断しすぎてたね。

単純に強い相手がこれほどやばいとは思いもよらなかったです。

っていうか、本気でやばかった今回は。運が悪けりゃマジで死んでたしこれ。風でぶっ飛ばされて。

あの風のせいで体がかなり削られたっぽい……まあ、食べて補填すればいいのだけど。

ああ、時間がかかる。

風の魔法っぽいスキルは脅威ではなかった、と思ったら超至近距離、内側から発動でパーンですわ。

本気でやばかったよもう。でも、一応グリフォンさんは倒せました。

しっかしこいつ、この強さやばくない?

自画自賛ではないけど、自分だからなんとか倒せたのであって、クワガーさんやカブトさんはつらいんじゃない?

巨人もこれを倒すのは難しいな。

むしろクワガーさんやカブトさんの方が楽に倒せるんじゃないか。空飛ぶからね。

まあ、自分もこいつが襲ってきたからなんとかなっただけで。

代わりに遠距離からの風魔法じゃやばいこともなかったろうけど。


さて、おいしくグリフォンさんを食します。しっかし、なんというか。

食べることで味は感じないのよね。

でも、なんとなくこれはいいものだ、これは全然食べたりないなー的な感覚はないわけではない。

多分、あれだ。経験値というか内包する力というか、それを感じているのではないかと思う。

わかんないけど。

だってそもそもそんなこと元々人間だったころに感じたことはないし。

スラさんになったかわわかるってわけじゃないっしょ。

だからあくまでこれも感覚的なことなのよねー。でも、今回ははっきりとわかるわ。

やっぱりグリフォンさんはやばいくらい強くて経験値豊富だったんだろうか。

まあ、空の王者なんだっけ?

とりあえずグリフォンさんは大体どの作品でもそれなりに上位者だよね。巨体と飛行が強いからか。

飛行する存在は空を飛ぶ故に強く、巨体を持つ者は巨体故に強い。さらに野生力、動物力が高い。

動物系統は鼻とか目とか耳とか、様々な点で人型の能力を凌駕するからその強さもあって、やっぱグリフォンは強い扱い。


ふっ。まあしかし、私スライムがそれを打ち破ったのです! グリフォンなど恐れるに足らず!

あ、ごめんなさい、嘘つきました。確かに勝ったけどちょっとやばいのです。

とりあえず回復しきるまでは安全圏で生活するよ。

流石に戻ることはしないけど、水の中でできるだけ危険に遭遇しないようにね。

水中だとスラさんの敵になる者はいないのだよ。

だって魔法系のスラさん受けたらやばい系スキルを使ってくる奴いないから。

そもそも水の中じゃ火も雷もなかなか使えないしねー。

まあ、海くらい広いと脅威になる者もいそうだけど。

今は淡水系、川場や池場の生物だからそこまで脅威にはならんのよ。なんとかね。

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