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スラさんの転生先こつこつ生活記  作者: 蒼和考雪
再来旅路神成活
124/132

124 山の話と遠回り

あの山にはねー、ストーンサークルみたいな感じの場所があったかなー?


「ストーンサークルとは?」


石柱群……、それもただ置かれているという者じゃなく、ちゃんと形として何かの意味を持つもの。

例えば門みたいな感じに配置されていたり、円状に配置されていたり、花のようになっていたり。


「……それに何の意味がある?」


意味と言えば、まあそれ自体に意味はないんじゃない? ただ、まあ、こう、場所的な雰囲気的な?

お祭りとかではこう、飾りつけとするみたいに、儀式とかそういうのならちゃんと場所を整えてするように。

何かする場所、そういう場所はちゃんと形式的な体裁を整えてやると思う。

あそこが神山、聖なる場所だっけ?

そんな場所だって言うのなら、そういう雰囲気作りはするんじゃないかな?


「ふむ……儀式か。確かに以前あそこに神が降りてきたと言う話や、神に通じる場所であったと言う話はあるが……」


じゃあ、そういう場所ってことなんじゃないかな?

神様とかいるのなら、そんな感じに神様らしい場所があるべきじゃない?

それがストーンサークル、石柱群。

まあ、神様出ないけど自分知ってるストーンサークルは何かが降りてくる目印っても言われてたし。

神様も何か目印と言うか、降りてくる場所が必要とか、降りてくる目印がいるとか。

スキルでそれができるのかどうか知らないけど、スキルだけじゃできないかもしれないしそれを補助する意味合いとか?

色々と考えることはできるけど……まあ、実際どうなのかは直で見てみないと分からないかな。

そもそも本当にどうかはわかんないし。


「実に興味深い……だが、我らはあそこへの侵入は禁止している。神の居られる場所を汚すわけにはいかない」


えっと、自分登ったんですけど? いいの?


「よくない」


えー。


「よくないのだが、あの時は止めようがなかった。お前の力は比べようもないくらいに強い……それゆえに、行かせるしかなかった」


あ、はい。まあ、ごめんなさいな……


「……話を聞くことができたのだからそこまで文句を言うつもりはない。ただ……」


ただ?


「今回は神山を登らないでほしいのだ」


ああー…………うん、まあそう言われては仕方ないね。

前回は素通りしちゃったけど、今回は直に言われたらなー。


「前回も止めることができると分かっていたのなら止めていたのだが……」


当時は自分念話スキルを持ってなかったので自由に会話は不可能、あのエルフさんに話してもらってたからねえ。


「そうか。だが、今回は登らないでくれ」


あ、はい。でも、そうなるとどこからルートを通れば……

まあ、そもそも山脈超えなきゃあかんので別のところから登るのでもいいのだけど。


「……我々もあまり地理に詳しいわけではない。エルフはこの結界のある里を中心に活動している。ここから出ることは少ない」


はあ……


「しかし、一部の者は外に出ることもある。それらの者がいくらか街を知っている。それらの者にどの方向にお前の目的地があるか教えてもらうと言い」


そこから真っ直ぐ、そういうことですかねえ……

まあ、労力はそこまで変わらないだろうからいいですけど。


「頼む」


はいはい、ただそのエルフさんはそちらで見つけてくださいな。

こっちだとほら、なんか忌避されそうでさあ。


「そうだな。いくら友好的とはいえ躊躇なく魔物と会話をする者は少ないだろう。わかった、こちらで探しておく」


お願いします。






そういうことでエルフの里の外での活動経験のあるエルフさんに長老さんの伝手を使って集まってもらいました。

まあ、そんなにたくさんはいない? いや、そもそもこの場所のエルフの総数もわかんないですし。

全体で見ると多いのか、少ないのか、そもそも若い者ばかりかどうなのか。

うん、エルフの生活事情なんて知らねえよう。

まあ、そんな彼らに方向を教えてもらいました……

っていうか、別に神山通る必要のないルートみたいですね。

そもそも神山に登る最大の目的は、どこにいけばいいかなーって方向性を定めるため。

高い所からは遠くまでよく見える。

だけどそもそも場所さえわかっているのなら高い所を経由してあちこち行かずともまっすぐ行けばいいだけですものね。

そういうことで……山登りだー! 久々だっけ? どうだったけ?

迷宮出た直後も登った気がする!

あれだ、馬鹿となんとかは高い所が好き!

誰がばっかやねん! といつものツッコミをしておこう。

まあ、自分が馬鹿な自覚くらいありますよーだ。

こんな独り言を脳内でする程度には頭悪いからね。ふーんだ。

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