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第7曲:SPECIAL DELIVERY

馬頭=めずと読みます。

俺と龍兵が牛頭と会う少し前に時間はさかのぼり、俺と龍兵が坂本組の事務所をでた少し後のこと。



アンバサと陽介が戦った部屋に一人の女が白骨死体の前にいた。

女は黒いキャップをかぶり、ダボダボの黒のセーター、藍色のミニスカートにロングブーツの女らしい格好。髪は藍色で、黒が少し混じっている。

白骨死体は元はアンバサだったであろう、しかしこの短時間に、この女の”力”よって白骨化していた。


「っあぁ〜…。ねっむい。なんでこんな遅くに仕事すんのかなぁぁ。龍兵は食べ損ねたし。ウァラウァラのやつ、大丈夫かな?」


女はポケットに入っている紅いスライムのようなものの入った小瓶を取り出した。


「これ…いらないよねぇぇ。後でトイレにでも流しとこうかな。それより骨どうしよ?うちの犬に一本持って帰ってあげよう。」


女はそういって大腿骨の骨を一本拾い上げた。


「あ〜パンツ見〜えた〜。純潔の白かな?」


女の後ろのほうで声がした。女は別段、驚いた素振りを見せず、ゆっくりと振り向き、声の主の方を見る。女だった。黄緑色の長いストレートヘアーにハイネックでノースリーブの黒いチャイナドレスのようなものを着て金ネックをしている。


「あなた…だれ?」


「そういうあなたはだぁれ?ここに龍兵と新入り君がいるはずなんだけど…あなたは私が探してる新入り君?」


女は普通に話しかけた。


「違うよ。私はここに龍兵を探しに来たの。あと死体を処理しに来たの。あなたはここに人を探しに来たの?」


「ん〜探しに来たというより助けに来たの。でもさぁぁ、いないんじゃあしょうがないし〜。あとね、あなたもここに龍兵を探しにきたんなら、私の仕事は『龍兵と新入り君を助けること』から『あんたを殺してバラして警察署に送って明日の朝刊の一面記事にする』に変わるから。」


緑髪の女は黒い皮手袋をはめた手で日本刀を抜いた。


「ふ〜ん…じゃああたしの仕事は『死体処理』から『仏を一つつくること』に変わるって事になるよ。」


女はさっきの赤いスライムとは別のものを取り出して飲んだ。とろりとした液体とも固体ともいえない物体が喉を通る。


突如、緑髪の女は一瞬にして距離を縮め、女の懐に入ると真横に刀をなぎ払った。


「まずは上半身と下半身にパーツを分けるね。」


しかし、女はブーツの靴底で斬撃を止めた。



ガキン!!



刀と金属がぶつかって鈍い音がした。緑髪の女は刀に伝わる振動に腕が痺れ一旦地面を蹴って距離を置く。


ドゴン!


正しい判断だった。今しがた、さっきまで緑髪の女の頭があったところに鋭い蹴りが降りおろされていた。床にはひびが入り、部屋全体が揺れて、埃と細かい破片が落ちてきた。


「ふぅ〜〜危ない。まさかブーツに鉛仕込んでるとは…あなた……テコンドーでも使うのかしら?それともキックボクシング?パンツ見えたよ。シミ付いてた。」


刹那、鋭い蹴りが空を裂き、緑髪の女の顔面に迫ったが、それを難なく避ける


「ムッカつくわぁ。すっげぇぇムカつく。その顔、修復不能にしてやる。女として再起不能にしてやるよ。」


「うっひゃ〜っ!?マジで危ないわ…当たったら痛いじゃすまないかも……痣ができるかも。」


女はその言葉で更に怒った。蹴りも更に鋭くなり手数…もとい足数も増える。しかしまだ緑髪の女には余裕がある。


「あぶ!!今かすった!!やっばいやばい。そのうち当たるかも。」


蹴りを余裕でかわしながら、笑いながらはしゃいでいる。しかしいつまでも遊んでいられない。


「そろそろケリをつけるわ。バイバイ。」


緑髪の女はそういうとケリの射程距離外ギリギリにすばやく身を引いて刀を構えた。刀身を床と平行にし突きの構えをとった。

まだ相手は蹴りを繰り出した後で体勢が整っていない状態で、またとない好機である。


「ぃいーーーやっ!!」


掛け声とともに踏み込んで刀を持つ腕が押さえつけられたバネを離したように弾かれた。



殺った!!



しかしそう思ったのはつかの間、女は身体を捻り突きをかわし、緑髪の女に右の裏拳を顎に入れる。


「あ…れ?」


ひざの力が抜け、目の前が揺れる。意識が飛びそうだった。


(やば!!意識が!!)


なんとか持ちこたえたが、女の蹴りが横っ腹に完璧にキマった。メキメキという鈍い音がした。


「あぅ…!!」


緑髪の女はそのまま蹴りと同じ方向に吹き飛ばされた。


「ふっふ〜ん。骨が折れる音。感触。イイ!!すんごくイイ!!気持ちイイ!!次は顔面潰してあげるぅ!!」


「……っふぅ〜〜…参ったわ…遊んでた自分を反省しなきゃね。てか猛省する。そしてもうあんたに勝ちはない。もう二度とあんたの蹴りを喰らわないから。もうあんたに本気でいくこと

にするから。それとさ、あんたの名前教えてよ。」


血反吐を吐きながら女に質問をする。


「あぁ〜?名前?私はシャキーラってゆーの。あんたは?くびり殺し後にあんたの身体にあん

たの名前を刻んどいてあげるよ。」


女は上機嫌で緑髪の女に質問する。深く一呼吸おいてわき腹を押さえながら質問に答える。


「馬頭だよ。あんたをぶっ殺した後に地獄に落としてやる鬼だよ。」


そういって馬頭は刀を構える。右手だけで刀を持ち、切っ先をシャキーラに向けた。左手はわき腹を押さえている。


「馬頭…ね。その状態であたしに勝つ気?やめてよ。そんな弱虫のハッタリ…。あ〜ムカつく。ムカつく!殺してぇ!!」


「やってみなよ。ただしソレを私に実行したらあんたの頭が胴体と離れるけどねぇ。」


そういって馬頭は刀を両手で握る。わき腹の痛みはあるがそれを顔には表さず、澄ました顔で相手を見下ろすように笑みを浮かべる。

馬頭はまた一気にシャキーラの懐に踏み込む。さっきのソレとは比にならない、先ほどまでの動きが人間だとすると、今はまるで獲物に襲い掛かるチーターのようだ。馬頭は刀と体勢を低く構え、下から切り上げる


「はやっ!!やばい!!」


シャキーラもソレに反応し、攻撃をかわそうとしたが、最早シャキーラは馬頭にとっては射程距離に入った獲物の如しだった。

シャキーラはかろうじて身を引いた。が、馬頭の刀は逃げる獲物を捕らえていた。左肩から右のわき腹にかけて深くはない、しかし浅くもない切り傷ができていた。


「…くっあ!!いった〜い!!痛い!!なんで、あたしがこんなに痛い思いしなきゃいけないの!!うざい!!あなたすごくうざい!!」


シャキーラは痛みで少し錯乱していた。馬頭はまるで駄々をこねる子供を見るようにシャキーラを見る。


「…まったく、あんたって性格子供ね。相手を痛めつけるのが好き。でも自分が痛い思いするのは大っ嫌い。自己中ね……。餓鬼が!!」


そういって一喝する。馬頭は更に続ける


「この仕事しててさぁぁぁ、犯罪が儲かるというのが世の真実ってのが良く分かる。あんたも分かるよね?そしてこの戦いは私が勝つというのがこの戦いの結果。分かるよね?もしそれが理解できないのなら、誰もあんたにうまく生きるってことを教えなかったんでしょ。」


その言葉を言った瞬間、シャキーラの雰囲気が変わった。怒りと悲しみが混じったような表情をしている。


「私のこと…分かったようにいってんじゃ…ねーよ…いい気に…な…って説教…してんじゃねぇよ…!!」


シャキーラは一直線に馬頭に突進していった。しかしそれは攻撃というより捨て身、馬頭は


「愚か。」


と一言呟くとカウンターのために刀を構えた。

しかし十分距離があるにもかかわらずシャキーラは蹴りを繰り出した。いや、正確には履いていたブーツを投げたのだ。


「チッ!!」


刀でブーツを一蹴すると、目の前にはシャキーラはいなかった。


(消えた!?いや、違う。隠れた?どこに?)


そんなことが頭の中で一瞬で駆け巡る。しかしそのすぐ後に左脚に痛みを感じた。

ビリビリと衝撃が走りガクンと地面に膝をつける。


「は…?なにこれ?なんで膝ついてんの私?」


目の前にはシャキーラが見下ろすように立っている。ブーツを脱いで身軽そうになったシャキーラが…。


「あぁなるほど。ブーツを脱げばスピードは飛躍的にアップ。至極シンプルで効果的。スピードはこれで互角。でも…」


馬頭のこの次の言葉をシャキーラが汲み取る。


「威力は激減。鉛の入ったブーツを脱いだから。でもそれを補うだけの攻撃を当てればあなたは動けなくなる。でも攻撃は受けきれない。でもいい。当たらなければ意味がないから。スピードは最も優れた防御なの。」


そういって膝を突いている馬頭に蹴りを繰り出す。馬頭は右脚に満身の力を込め、後ろに跳躍する。

シャキーラは馬頭と同じ速さ、もしくは馬頭以上の速さで馬頭にせまる。

馬頭は刀を構え、鋭い斬撃を繰り出して迎撃する。

しかし、『当たらなければ意味がない』防御においてこれ以上の防御はない。

シャキーラは斬撃を跳躍して避けた。しかし馬頭はこれを読んでいたのか、すばやく身を引いて、滞空しているシャキーラの攻撃に備える。

馬頭は着地地点に斬撃を繰り出す。今度こそ殺った。そう思った。

しかし信じられないことにシャキーラは空中でさらに跳躍し、馬頭の顔面に蹴りを繰り出す。


「ッ!!?」


完全に攻撃態勢だった馬頭にとって、この蹴りは想定外だった。

かろうじて身を捻り蹴りをかわす。しかし完全に避けたわけではなく、ダメージを軽減させただけだった。

蹴りの勢いと、身を捻って避けた勢いで馬頭は2メートル程吹き飛んだ。受身を取ってシャキーラからの攻撃に備える。


「ふぅ〜…口の中少し切っちゃった。速いね。しかもその”力”、あんたにピッタリだ。ただ逃げて戦うあんたみたいなチキンには。空中で跳躍とはね…。でもね、ソレがあんたの”力”ならあんたは大したことないなぁぁ。ほら来なよ。ほら。」


馬頭は口の中の血をベッと吐き出すと、立ち上がって刀を構え、もう一方の手は人差し指を立てて挑発した。


「ふふ。これが私の実力だと思ったらさぁ、全く以って大した見当違い。私の本当の実力はこんなもんじゃあない。」


「何?怖いの?いいからかかって来いっつってんだよ。こっちは眠いんだから。さぁさぁ、来なよ。あんたをぶっ殺してやるからさぁぁぁ!!」


全くシャキーラの話など聞かず、シャキーラを挑発する。


「っはぁ〜〜、やっぱムカつくわ。クソアマ…。いいわ、多分何か勝てる策でも思いついたんだろうけど……あんたの攻撃が当たらないんだからさぁぁ、策なんて無駄だよ!!」


そういってシャキーラはフットワークを使って馬頭に近寄る。


「ちっ!!ちょろちょろと動いてムカつくわね。」


そういう馬頭の表情にはなにか余裕があった。顔が笑っていたのだ。


「なに笑ってんだか。あんたは私に殺されるっつーの。」


そういって馬頭の背後に回りこむ。そして、更に速いスピードで、今度こそ馬頭の左脚を蹴り砕こうと迫った。


「あんたがどんだけ速くてもいい。あたしに近づいてきてくれるなら、ね。」

馬頭は振り返りざま、居合い斬りを放った。神速、もはやその速さは神業的なものだった。


「殺ったぁ!!」


しかし刀には肉を斬った感触はなく、骨を断った感触もない。

シャキーラは馬頭の左脚を砕く蹴りを放つ射程距離に入っていた。勝ち誇った表情をしている。


「速いね。たしかに速い。でもさぁぁ、言ったじゃん?スピードは最も優れた防御、当たらなければ意味がないって。これであんたの脚を蹴り砕いてぇぇぇ、私の勝ちだぁ!!」


だがこの攻撃を外した馬頭はあせりの表情も、恐怖の表情もない。あるのはシャキーラ以上の勝ち誇った表情だった。


「近づいたね。この距離ならかわすのは不可能。」


そういう馬頭が持っていたものはデリンジャー(2口径小銃)だった。


「ッ!!?」


「あんたの負けよ。」


そういって一発、弾丸は的確にシャキーラの脚に着弾した。


「っあぁ!!」


激しい痛みに倒れこむシャキーラを馬頭は見下ろしていた。


「人間の反射神経は最速で0,1秒。あんたと私との距離は1メートル以下。いくら速くてもそれは肉体的な速さで脳から指令が来て初めて動けるもの。人間の電気信号を凌駕するなんて出来るわけがない。」


「クソ!!だからあたしをここまで近づけさせたってことか。うぜぇ!!飛び道具使いやがってぇ!!」


「私はあなたに刀で戦って勝とうなんて思ってない。私の戦い方にケチつけんじゃねぇよ。メス豚が!!」


そう言ってシャキーラのみぞおちに蹴りをお見舞いする。シャキーラは胃の中のものを逆流させた。


「うげぁっ!!ごふっ!!げはっ!!」


のた打ち回るシャキーラに馬頭は無様…と一言投げ捨てるように言う。

シャキーラは先ほど飲んだ赤いスライムの様なものを吐き出した。しかし吐き出されたソレは砂の上に零した水のように消えた。


「か…は…はは…くそ。吐き出しちゃった。でもこれでいい。これで。」


「汚いもん吐きだしといてさぁぁ、何がいいの?」


そういって更に蹴りをお見舞いする。しかし、馬頭は今、急にわき腹の痛みを思い出した。


「っが!!」


痛みで苦痛の表情を浮かべひるんだ隙にシャキーラは別の小瓶に入った赤いスライムのようなものを取り出して飲んだ。


「…わたしさぁぁ、あんたに勝てないって、今ようやくわかったよ。実際今もかなりやばい。けどさぁぁ生き残るのに必要なことって逃げ切れることだと思うんだよねぇぇ。」


「なに言ってのあんた。逃げれるわけないじゃない。」


怪訝そうな顔をする馬頭にシャキーラは不敵な笑みを浮かべながらこう言い放つ。


「ところがどっこい。私の”力”は相手の”力”を食べられること。食物を摂取して栄養を体に取り入れるように、形にした”力”を喰えばソレを引き出せるってわけ。分かる?じゃあね。」


そういってシャキーラは文字通り煙のように消えた。なにもない。気配も何も。


「…逃げられた。うっぜぇぇ。」


そういって胸の谷間から携帯を取り出すと電話をかけた。







プルルルルル。


馬頭のいる場所から少しはなれたところで牛頭の携帯が鳴った。近くに陽介と龍兵がいて車を停めている。


「ん…馬頭からだ。」


そういって携帯をとった。


「おう、馬頭。どうした?」


「もっしも〜し。今坂口組事務所にいんだけどさぁ〜。迎えに来てくんない?怪我してるから。」


「わかった。そこで待ってろ。龍兵がいいって言ったら迎えにいく。おい龍兵、馬頭迎えに行ってやってくれ。」


「ことわれないんすよね。いいっすよ。」


別に嫌がる様子もなく、まぁいつものことだしといったような口調で龍兵は承諾した。


「っつーわけでさ、行くか。行きたくねぇけどさぁぁ。めんどいし。」


龍兵は最後の一言を小声で言いながら俺に話しかけた。牛頭は助手席に乗り俺は後部座席に座る。


「さっきの事務所だから。まぁチョイ時間かかるけど。あんまり待たせるとうるせぇし早く行こう。」


「あい。」


そういって龍兵はアクセルを思いっきり踏む。一気に車は加速し、交差点も信号も無視して突っ切っていった。

後ろのほうで車のぶつかる音がした。






「あ〜いったぁ…。これ絶対折れてるよ。半端なく痛いもん。あ、来た来た。」


電話をしてから15分程経ってから俺達は事務所に戻ってきた。

龍兵と牛頭は車から降りて馬頭に駆け寄る。俺も車から降りて馬頭に近寄る。


「ふぅ〜疲れる。ねぇ、新入り君はどこ?」


馬頭は自分の怪我の様態よりも俺のことに興味があるようだ。暗くて馬頭は俺がどこにいるのかわからないらしい。俺も馬頭がどういう人なのか、興味があったので更に馬頭に歩み寄る。馬頭は俺に気付いたようだ。

そして俺を見るなりいきなり叫んだ。


「っっかわいぃ〜〜!!!!私のストライクコース!!君が新入り君?えっと…名前は?」


「陽介です。御守地陽介です。」


俺が馬頭を見て一つ思ったことは、一つ。美人だということだ。去蝶が妖艶な色気を持つなら、こっちは明るいお姉さん、という感じだ。俺の中では同類のようなものなのだが。


「陽介か〜。ん、ヨロシク。私は馬頭。ま、仕事上の名前だけど。」


「こちらこそ……よろしくお願いします。」


そういって俺は会釈をした。


「ね、おんぶ。」


馬頭は俺におんぶをねだる。ちらりと龍兵のほうを見ると龍兵は哀れなものを見る目つきで口パクで俺に一言言う。


「カ・ワ・イ・ソ・ウ・ニ。サ・カ・ラ・ウ・ナ。」


俺は正直からだが痛い。それでもおぶわなきゃいけないってのは正直つらい。……まぁこんな

美人をおんぶできるのだから役得っちゃあ役得だが。


「どうぞ。」


馬頭は遠慮なく俺にのッかかる。背中には胸のやわらかい感触がする……。


(まぁ悪くもないかな。)


そう思いながら俺は車へ向かう。牛頭と龍兵は先に車に乗った。俺と馬頭は後部座席に乗ると龍兵は車を発進させた。



どうやら馬頭は俺を気に入ったらしい。車の中で俺はずっと馬頭に遊ばれた。まるで俺は可愛い弟、馬頭はその弟が可愛くてしょうがなく、ちょっかいをかける姉のようだ。



本部に帰る車の中で、俺はある一つのことに気づいた。


この人に気に入られるとかなり厄介だと……


俺は本部に着くまでずっとイジられていた……。







力の補足です

シャキーラ=死体をスライム状に変化させ、ビー玉ほどの大きさにします。それを飲むとそのものの”力”使役することができる。


ウァラウァラ=触ったところに他のものを触れさせると、そこの接地面が溶接されたようにくっつき、解除しない限り決して離れない。戦いなど色々なことに応用が利く”力”


デクスター=対象者の眼に自身の血をつけると、相手が今見ているものが、携帯で手に取るように分かる。また耳に血をつければ何を聞いているのか携帯で聞くことが出来る。

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