第20節:紅と蒼
ん〜…ほんっっっっと申訳無いと思っております!!作者の怠慢で続きのアップが遅れてしまいました!!それでもこの紅い剣と白い華、略して『紅剣白華』は絶対に最後まで書き通しますので、応援をお願い致します!!
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俺の義兄妹は全員親が違うという異質の兄妹だった。
俺は父・蒼賢とその妻の子。加奈は義母とその夫の子。そして誠也が蒼賢と義母の間に産まれた子だ。
加奈は俺と血が繋がっていないことをしらなかったらしい。
だがあいつはそんなこともしらずに俺を兄として慕ってくれた。
俺も加奈を本当の妹のように思った。
だが義弟の誠也は違った。
なんでもそっけなくこなし、態度もそっけない。
だがそっけなくこなせる。ということは要は何でも簡単に出来るってことだ。
だが俺はあいつのそっけない態度になんとなくイラ立ちを憶えていた。
あいつも俺のことをウザいと思っていただろう。
だから俺はあいつとは話した記憶が少ないし時間と共に俺の中であいつへの苛立ちがムカつきへと変わりムカつきが嫌悪へと変わっていったのはなんら不思議ではないことだった。
家族が死んで、加奈のために涙を流したが俺はあいつのために涙を流してはいない。流す理由がない。それほど毛嫌いしていた。
それは正解だっただろう。
なぜなら今こうして俺の前に生きて、そして『敵』として立っているのだから。
己とあいつが、思想は違えど互いに本当に殺し合える立場になったのだ……。
言葉も交わすことなく消したかった相手を今消せる……。
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刀を抜いて俺の行く手を阻もうとしている誠也。最早疑う余地も無い。
やつは敵だ。
「あぁ神よ、もしアンタがこんな風に俺の人生をつくったなら一つだけ言おう。『願ったり叶ったりだ』って。」
既に激突寸前まで近づいている。
誠也の顔の、目の瞳の色まで分かる。あとコンマ1秒もせずに車には衝撃が走り、誠也は視界から消えるだろう。
そんな状況下の中で人はどのような表情を取るのだろう。覚悟を決めるのか?ビビッて顔を引きつらせるのか?
だがそのどれも違った。少なくとも俺の予想外の反応だったからだ。
笑っている…!?
ドンッ――!!!
目の錯覚だろうか?一瞬誠也の姿がダブったように見えた。
だが確実に、ボンネットには人をはねた痕跡がある。
後ろの席で恐る恐る天浪が俺に質問をしてきた。
「あなた…ひ、人を…?轢いた…の?」
「ちげぇよ。今のは轢いてない『はねた』んだ。」
目的への障害を排除した俺は冗談交じりで笑いながら後ろを振り向き答えた。
だが振り向いた後ろから、1台の車、『カレラGT』が迫ってきた。
「…野郎……。なんで生きて…いや、なんで無事なんだぁ!?なんで運転が出来るんだぁぁ!?」
まごうことなく、誠也が乗って追ってきていた。
「クソがあの野郎。人はねやがって。…効かねぇけど。」
誠也は車内で独り言を呟きアクセルを踏む。
「ちぃっとばかし荒れるぜ。運転が。」
俺は曲がり角で軽くアクセルをから足を話しステアを変えハンドルをきった。
ほぼ90度の曲がり角をドリフトし、無理矢理曲がった。
「あの野郎。なんで無事だか知らねぇけどよぉぉぉ!!追い付けると思うのかヨ!!ミラーから消してやンぜ!!」
大通りに出た俺は未来を予知し、どこに、いつ、車が来るかを予見する。
「きゃあぁぁぁっ!!」
天浪が後ろの席で悲鳴をあげているが俺は構わず乱暴に運転を続ける。
「…ふぅ〜〜…。誠也よ、兄からの……再会の祝いだ。」
『S・マジョリティ』を取りだし、丁度反対車線を通った大木を積んだ土木トラックに銃口を向ける
「……何をするつもりか知らんが……俺の前では意味はない。」
俺は大木をくくりつけているワイヤーを撃った。
大木はまるで土砂のように崩れ、対向車線…つまりは俺の乗ったコルベットが走っている車線に大木が襲ってきた。
「いぃぃっ〜〜はっはぁぁ!!」
俺は″力″を使い、未来を予知し木が落ちてくる所を予見する。
俺はまるで決められたかのようにハンドルをきり、大木を避け、他の車が操縦を乱す中その中を縫うように走った。
「ヤァリィィィィッ!!こンだけの大惨事だ。あいつが死んでない方がおかしいな。」
走行しながらバックミラーを覗き、誠也の車を確認する。
誠也…ジェイデッドの乗った車には大木が一本、フロントガラスに突き刺さり車の原型を留めていないほど全損していた。
「あ、あの…。これから…私をどうするつもり……なんです…か…?」
後ろの席から恐る恐る天浪は俺に尋ねてくる。
「さぁなぁぁ。ソレを決めるのは俺じゃねぇし。でもまぁ大丈夫だろ?殺す気だったらハナっから殺してる。でもな、俺達は……少なくとも俺はお前を殺す気はねぇしお前を護りたいとも思っている。お前をさらったやつ等とは違うとだけ言っておく。信じる信じないは自由だが。」
出来る限り不安を与えないように俺にしては優しく質問に答えた。
だが、これで良いのだろうかという不安もある。
たかが『一社員』である俺がたかが一人の娘のためにこんな大惨事を起こしてしまった。
俺の判断は正しいのだろうかという不安が俺の心の中に芽生えていた。
ブブブブブブ…
突然ポケットの中の携帯のバイブが鳴り出し、俺は運転中にも関わらずソレを取った。
「うぃ〜っす。もしも〜し?」
『あ〜陽介にはちゃんと繋がった。よかった。えとさ、今どんな感じの状況?』
電話の相手は去蝶だった。
「ン?とりあえず電話が出来るっつぅ結構余裕な状況。どしたンスか?」
『んあ、あのね〜…もしさぁぁ…タイラントに邪魔されて『天浪琴那』が向こうの手に墜ちそうな場合ね、天浪琴那を……殺して欲しいな〜。なんて。』
いきなり訳のわからないことを言い出した去蝶に俺は笑いながらその頼みごとを一蹴した。
「は?大丈夫ッスヨ。天浪は絶対に護りますから。つか敵の追っ手もぶっ殺しましたし。」
俺は電話をしながらゆったりと車を運転し、ふと隣のタクシーを覗き込んだ。
「なッ…ぁっ…ッ!!?」
声を失った。
確かに先ほどあいつは大木が突き刺さって死んだはずだ。
死なずとも車はオシャカにしたし無傷ですむはずが無い。
「なのに…!なんで野朗はまだピンピンしてやがンだぁぁ〜!?クッソがぁ!!やっぱりかよ!!誠也も”力”を身に付けやがったンかぁ!!」
俺はダンッ!!と車のハンドルを叩く。クラクションが短く鳴り響いた。
「あんな程度の攻撃で…俺が死ぬとでも思ったのか?陽介、女を渡せ。じゃねぇとお前を殺すことになる。」
タクシーの運転手は居ない。代わりに運転席には誠也が乗ってタクシーを運転していた。
『…やっぱり……。やはり来たのね…。いい?もしものときは必ず殺すのよ!?』
去蝶は電話越しに俺の状況を察知したらしく、念入りに俺に忠告をした。
「くっそが!あっちでこっちで俺に指図しやがって!!…あぁ〜もうっ!!去蝶さんよぉ!!俺は天浪の身柄をさらえって任を受けたから今ここにこうしてンすよ!!何が何でも護りきる!!護送する!!そしてあいつは殺す!!」
『待てっていってるでしょ!!目立つような行動は控えるの!!いい?天浪琴那は危険分子でもある!!あんたがそーいう行動をとるのは分かるけど必ずタイラントの手に落ちてはいけないの!!…あんたもね!!』
意味深な言葉を言い放つ去蝶に俺は疑問を覚えたが今は横に居る忌まわしい弟への決着を付けなければならない。
「とにかくさぁぁ〜、護りきりゃいいンでしょうがよぉぉ〜!!俺のやり方でやらしてもらうぜ!!『あいつ』が来るからよぉぉ〜電話切るぞ。」
『あ、ちょっ!!……〜〜っ!ったく!!絶っっっ対に敵の手に落としちゃダメだからねッ!!』
「だから殺さずに持ってくって言ってんでしょーがっ!!」
俺は半ば切れた状態で電話を切り運転に集中し直した。
隣では誠也の乗ったタクシーがコルベットの車体に体当たりをかまそうとしていた。
「ッ飛べオラァッ!!」
ガッ!!ガリ ガリバキバキ!!
コルベットの車体は体当たりによって弾かれガードレールに車体をぶつけた。
かなり車体を擦りいくつかパーツも吹っ飛んでしった。
「あぁ!!クソっ!!龍兵にまた怒られちまうじゃねぇか!」
アクセルを踏んで一足早く目の前の交差点を目指した。
悪態をつきながらハンドルを切り、未来を予見しながら交差点で横からくる車を鮮やかにかわす。
「ゥオラァッ!!どーだぁ!!ゼッテェェ逃げ切ってやンぜ!!」
ドッ ガッ!!
これであいつのタクシーを振り切った、少なくともこれでかなり時間は稼げたはずだ。
タクシーは上手く避けきれず横から来たトラックにはじかれ横転していたからだ。
なのに…
「…一体…どうしてなんだぁぁ!!?」
屋根は穿たれ刀の切っ先が助手席に刺っている。
俺は一瞬我を忘れハンドル操作をおろそかにしたがすぐに態勢を立て直し『S・マジョリティ』を取り出した。
刀はすぐに引き抜かれた。
「……血が付いていない…。そうか…コレは外車だったな…。助手席と……運転席の位置は逆だ……。」
上から誠也の声がする。このままだとヤバイ。
「どうやってコルベットに上ったか知らねぇが、車の上にはシートは無ぇ!!乗るところじゃないぜ!!」
S・マジョリティを5・6発、屋根に発砲し誠也を落とそうとするが手ごたえが無い。
ドズッ
俺の左太ももに刀が刺さった。
すぐに血が滲みシートを紅く染めた。
「うぐぁ…ッ!!ああぁぁああっ!!」
「きゃあぁぁああぁあっ!!もういやぁっ!!もうヤメテェェェ!!助けてよぉぉっ!!」
後ろの席で天浪の泣き叫ぶ声が聞こえる。
不安は与えたくない。俺はこいつに安心を与えてやりたい!!
「泣くな…天浪……。俺はお前を必ず護る…。」
S・マジョリティを真上に向けて残った弾丸を全て誠也に撃ち込んだ。
「ゥオラァア アァアアっ!!」
今は軽い衝撃でも足にくる。
だが今はそんなものを意に介している暇はない。
ドシャ
屋根の上で血が飛び散る音がした。
殺った。
そう思った瞬間、ボンネットの上に『何か』が現れた。
それが何かはすぐにわかった。そう、なぜか誠也がいたのだ。
殺ったはずの誠也がそこにいた。
「陽介ぇぇ、お前の…負け…だ!?」
今まさに刀を俺に突き刺そうとする勝ち誇った表情の誠也に『愚者』を撃った。
ドンッ!!
「ぐぁ…!?な…?!」
「『なんで俺が攻撃してくるのが分かったか?』次の事を予知しておくのは基本。刀は俺を動けなくするために、そしてお前が刀をそのままにしておくということは動けなくなった俺にトドメ刺すっつぅーことだろ?だから未来を見てお前の攻撃に備えた。さて、降りろよ。前が見えないんでな。」
弾丸は当たらずとも、誠也の腕をかすり肉をえぐった。
俺は赤信号の交差点で信号を無視し大型トレーラーの下にもぐりこむ。
「天浪!!頭下げろぉ!!」
「えっ!!きゃあ!!」
俺は天浪にそう指示し、自分も出来る限り身体をシートに沈める。
「ちぃっ!!」
誠也はボンネットから飛び降り姿を消した。
間一髪、誠也が飛び降りた直後、コルベットの屋根は吹っ飛び、コルベットはオープンカー仕様に成り果てた。
「大丈夫か?」
「は…い。なんと…か。」
泣きそうな顔というよりもう放心状態の天浪が後ろで答えた。
俺はふぅっと安堵のため息を吐き屋根があった天井を見る。
普通の車ではトレーラーの下を通り抜けることなど出来ないだろう。
だがこの車『コルベット』は車高が低く(外車である)、未来を予知できる俺は通り抜けても無事であることを知っているためこのようなことができたのだ。
「オープンカーになっちまったなぁ…。龍兵キレンだろうなぁ…。マジで。」
とりあえずは追っ手を振り切った俺はそのまま走り続けた。
ゴキッ!!
「うぎゃあぁぁぁっ!!あっ!あっぁ!!は、鼻が!!」
龍兵の左ストレートが相手の鼻に叩き込まれおびただしい血が鼻から出ていた。
「くたばれやゴミがぁ!!」
隙を見せた龍兵にギャングの一人が角材で頭を殴打した。
だが龍兵は怯むことなく、頭から血を流しながらゆっくりと相手に振り向いた。
「クズがぁ〜…!不意突いて武器使わなきゃ俺と張れねぇンかよ!!」
「ヒィッ!!」
「頭カチ割ってやンよ!!」
龍兵は膝げりを相手の横腹に入れ怯んだところで角材を奪い相手の頭を叩き割った。
「オルァッ!!来いよクソどもがぁ!!」
龍兵が鼻血を垂らし、息を切らせながらもギャング共を挑発する。
「ふっ…はっ……はぁ〜はぁぁ…!!っあ〜っ!!クソカス共がっ!!まだやンかっ!?」
「う……うぅ…」
ギャング共は皆龍兵の気迫に圧され後退りしていた。周りにはすでにパッと見、40人は倒れているだろうか、全員龍兵にやられた後だった。だが一人の男が後ろから龍兵に駆け寄り勢いよく、龍兵を吹っ飛ばすくらいの勢いでぶつかってきた。
「あ……ぐぅ……!?」
龍兵は背中に激痛が走るのを覚えた。
「げぇひゃひゃひゃ!!死ね!!死ね!!消えろ!!」
「ルーニーさん!!」
ギャング共は一斉に叫んだ。
龍兵は何が起きたかわからない顔で痛みが走る背中を擦った。
「…っ!」
手に何か固いものが触り、それは不安定にグラグラと動く。
そしてソレは動く度に龍兵に痛みを走らせた。龍兵はそれを掴み思いきり引き抜くと背中に暖かいものが流れた。
「がっ…!?ってぇぇぇっ!!畜生テメェェェ!!」
龍兵の手には真っ赤に染まったナイフが握られていた。
ソレを見た途端、龍兵の中で何かが切れ、体は激痛を意に介さず、『ルーニーをぶっ殺す』ただそれだけの為に動いた。
「ふっ!!」
龍兵は鋭いローキックをルーニーの膝に入れ、倒れた所に合わせ様のミドルキックを顔面に叩き込んだ。
「あぎっ!!」
ルーニーは蹴られた勢いで地面に後頭部を強打し、立ち上がらなかった。
目の前の景色が歪み、そこにぐにゃぐにゃに見える龍兵が覗き込んでいるのが分かった。
「祈れやクズ。『親愛なる主よ、私めの面倒を見てやってください。すぐにあなたの元へと召されます』ほら、祈ったか!?」
龍兵はルーニーの顔面に足を置いて勢いよく蹴って鼻を折った。
「ブギャアアァ!!」
「もうお前には安息の死はやらん。天国にも行くことは無い。」
龍兵は思いっきりジャンプしてルーニーの顔を踏み潰し蹴りを入れて喉を潰し、ドス黒い血が流れるまで蹴り続けた。
「終ると思うか?お前が死んでも俺は蹴り続ける。まだお前の身体で無事な箇所はたくさんあるからなぁぁ〜!!」
龍兵はそう言って手を踏み潰し、睾丸を蹴り潰し、肋骨が折れるまで蹴り続け、出来る限りの破壊を実行した。
しばらくしてルーニーは痙攣すらすることなく口からドス黒い血を流し顔は原形すら留めず事切れた。
「ゴミが…やっと死んだか。………よぉ…お前等どうするよ?まだ俺とヤるか?次から来るやつは全員ブッ殺すゾ?」
龍兵は残ったギャング共の方に向き直り冷たく言いはなった。
「おい……行くぞ。」
「お……おぉ…。」
ギャング共の内の一人の男が他のものにそう言い他のものもそれに従い龍兵の元から消えた。
「っあ〜…イッテェ……。畜生がッ!!」
龍兵は口の中をもごもごと動かしベッと勢いよく血と歯を吐き出した。
「……帰るか…。日輪に…。」
大規模な『ケンカ』も終わり、気持ちと体が落ち着いてきたら更に痛みと疲労が押し寄せてきた。
龍兵は苦痛で顔を歪ませた。
意識が飛びそうだ。だがそれを堪えケータイを取り出して電話をかけた。
「繭か…?わりぃけどよぅ、迎えに来てくれん?かなりヤバイ状態なんだわ俺。」
『なに?そんなやばいの?』
「だからヤバイっつってんだろぉぉがよぉぉぉ。早く頼む。取り合えず美母呂高校の近くまで来てくれ。頼むわ。」
『ンじゃ今から行くわ。時間かかるけどまぁ頑張って。』
それだけ言うと電話は切れてしまった。
「……着信とメール入ってら。……去蝶さんからか。……『もしも天浪がさらわれて敵の手に落ちるような事態に陥いりそうな場合、天浪を殺しなさい。有無はなく、全ての事象より優先させて。』」
龍兵はメールの文面を読み終わると溜め息をついて携帯をしまい空を仰いだ。
「はっ…去蝶さんもちゃんとそーいう風に連絡してくれよ。したら命令は遂行するっての。天浪は殺してた。」
龍兵は空を仰いでいた頭を今度は地面に垂れ、呟いた。
「陽介じゃ天浪を連れた状態で逃げ切れんな。多分陽介なら殺さずに連れて行くな…命令を無視して……だが命令は絶対だからな。…取り返しのつかない内に殺せよ。」
帽子を取り髪を掻き揚げ龍兵は大きく息をつくともう一度空を仰いだ。
気持ちの良い青空にハトが数羽飛んでいる。
―時々思う、自分にも羽があれば……と。
そうすれば少しでも神の居る場所に近づけるような気がするからだ。
重罪の十字架と業の足枷をかせられた俺は、死んで墜ちてもその羽がもがれない限りきっと神の所へ行けるだろう。
たとえそれが神に対する冒涜であっても、おこがましいことでも自分がその場所へ行けるよう努力する。
だから翼の無い俺は神に祈るしかないのだ―
「イッテェ…。早く繭来ねぇかな。」
次回、誠也の″力″の正体が明らかになります。