色んなやつに戦わせてみた。7
第一章:集結!謎の島に呼ばれし者たち
南太平洋、Googleマップにすら載っていない島──通称「ホンモノ島」。
突如送られてきた「本物のホンモノを決める招待状」により、集められた8人+1粒子(?)が、島に集まった。
「フフ……正義トハ、勝者ダケニ許サレタ概念ダ」
そう語るのは、12th。銀色の風をまとい、勝手にBGMが流れている。誰も流していないのに。
「なに正義ヅラしてるんだ!お前が正しいコンギョを言え!東大医学部頭悪い!」
金切り声と共に現れたのは、コンギョおじさん。謎のラジカセから「コンギョ」が大音量で流れる。島の生態系に悪影響を与えるレベル。
「我輩は……芥川龍之介である」
静かに立つ文豪。なぜか大正時代からの転送で現代に召喚された。理由は聞いても「意味はない」と返される。
「おいコラァ!!構えが甘いんだよ!!この竹刀が目に入らねぇかッ!!」
荒ぶる昭和の剣道教師、**GO**が怒鳴りながら竹刀を振り回す。明らかに暴力教師。
「……計画的に排除しなきゃ」
何もしてないのに睨んでくる女、松阪さ〇う。眼光が鋭すぎてハトが気絶した。
「本物の……ホンモノ……」
謎の低い声と共に空間が歪み、ストロンチウムとその親友イットリウムが浮遊しながら登場。空気がざわつく。というか放射線測定器がピーピー鳴ってる。
そして、誰も期待してないのに堂々と現れた最後の男──
「どうも〜N党で〜す!政治で世界を変えます〜!まずはNHKから〜!」
N党代表、戦う気はゼロ。ひたすら島中にビラを配りまくる。
島の中心に設置された巨大スピーカーから、アナウンスが流れた。
「ごきげんよう、諸君。本日この島で、"本物のホンモノ"を決めるバトルロワイヤルを行う。ルールは簡単、生き残れば勝ち。以上。」
放送が終わるや否や、GOが全力で全方向に竹刀を振り始めた。
第二章:暴走する本物たち
「逃ゲタマエヨ!コノママデハ正義ガ収マラナイッ!!」
12thが勝手に崖から飛び降りた。BGMはなぜか「エヴァン◯リオン」風。
下にいた芥川龍之介の前に着地、土煙が舞う。
「……あなたの“正義”は、誰のためのものですか」
「クッ……精神攻撃カッ!?」
芥川の言葉が重すぎて、12thの中二バリアが揺らぐ。
一方その頃、島の反対側──
「しおちゃん。しおちゃん。」
松阪さ〇うが無感情に歩くだけで、木々が枯れていく。
その後ろを、
「東大医学部頭悪い!!!」
と叫びながら、コンギョおじさんが大音量で追いかけている。
さ〇うが振り返る。
「……うるさいなぁ」
その瞬間、空間がねじれ、コンギョの音波が逆流した。
爆☆音☆反☆射!!
おじさんがコンギョの自爆により、森の彼方に吹き飛んだ。
第三章:そして、元素が語りかける
「……君も、まだ“本物”じゃないんだろ?」
その声はどこからともなく、芥川の耳に届いた。
空中に浮かぶストロンチウムが彼に語りかける。
「本物とは……存在そのものが影響を持つこと。我々は、人を照らす光だ。放射線でな。」
イットリウムが「うん」と頷く。
芥川は黙って筆を取った。
新作短編『ストロンチウムの午後』、その場で執筆開始。
最終章:本物のホンモノは誰だ
竹刀を持ったGOがついに本部に突撃。
「校則違反者はどこだァァァ!!!」
N党代表がそれを止めようとするが──
「Nってなんだァ!?」
ドゴォ!!
竹刀一閃、N党、消滅。
その瞬間、島全体に鳴り響く謎のアラート。
「最終戦闘、条件達成──ストロンチウム vs GO」
2人(と1粒子)が、中央のリングに立った。
GO:「気合だあああああああ!!」
ストロンチウム:「放射線で君の魂を崩壊させる……」
竹刀 vs 粒子。
結果──
どっちも勝てず、芥川がその様子を見て『羅生門2』を書き上げ、世界中でバカ売れした。
エピローグ:
結果として、“本物のホンモノ”に選ばれたのは──
芥川龍之介(累計印税:28億円)
島はその後、文壇保護区として保護されることになった。
今もどこかで、ストロンチウムが微笑んでいる──(たぶん有害)。
〜完〜