表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

色んなやつに戦わせてみた。7

作者: 色んなやつに戦わせてみた。

第一章:集結!謎の島に呼ばれし者たち

南太平洋、Googleマップにすら載っていない島──通称「ホンモノ島」。

突如送られてきた「本物のホンモノを決める招待状」により、集められた8人+1粒子(?)が、島に集まった。


「フフ……正義トハ、勝者ダケニ許サレタ概念ダ」

そう語るのは、12thトゥエルフ。銀色の風をまとい、勝手にBGMが流れている。誰も流していないのに。


「なに正義ヅラしてるんだ!お前が正しいコンギョを言え!東大医学部頭悪い!」

金切り声と共に現れたのは、コンギョおじさん。謎のラジカセから「コンギョ」が大音量で流れる。島の生態系に悪影響を与えるレベル。


「我輩は……芥川龍之介である」

静かに立つ文豪。なぜか大正時代からの転送で現代に召喚された。理由は聞いても「意味はない」と返される。


「おいコラァ!!構えが甘いんだよ!!この竹刀が目に入らねぇかッ!!」

荒ぶる昭和の剣道教師、**GOジーオー**が怒鳴りながら竹刀を振り回す。明らかに暴力教師。


「……計画的に排除しなきゃ」

何もしてないのに睨んでくる女、松阪さ〇う。眼光が鋭すぎてハトが気絶した。


「本物の……ホンモノ……」

謎の低い声と共に空間が歪み、ストロンチウムとその親友イットリウムが浮遊しながら登場。空気がざわつく。というか放射線測定器がピーピー鳴ってる。


そして、誰も期待してないのに堂々と現れた最後の男──


「どうも〜N党で〜す!政治で世界を変えます〜!まずはNHKから〜!」

N党代表、戦う気はゼロ。ひたすら島中にビラを配りまくる。


島の中心に設置された巨大スピーカーから、アナウンスが流れた。


「ごきげんよう、諸君。本日この島で、"本物のホンモノ"を決めるバトルロワイヤルを行う。ルールは簡単、生き残れば勝ち。以上。」


放送が終わるや否や、GOが全力で全方向に竹刀を振り始めた。


第二章:暴走する本物たち

「逃ゲタマエヨ!コノママデハ正義ガ収マラナイッ!!」

12thが勝手に崖から飛び降りた。BGMはなぜか「エヴァン◯リオン」風。

下にいた芥川龍之介の前に着地、土煙が舞う。


「……あなたの“正義”は、誰のためのものですか」

「クッ……精神攻撃カッ!?」


芥川の言葉が重すぎて、12thの中二バリアが揺らぐ。


一方その頃、島の反対側──


「しおちゃん。しおちゃん。」

松阪さ〇うが無感情に歩くだけで、木々が枯れていく。


その後ろを、


「東大医学部頭悪い!!!」

と叫びながら、コンギョおじさんが大音量で追いかけている。

さ〇うが振り返る。


「……うるさいなぁ」

その瞬間、空間がねじれ、コンギョの音波が逆流した。


爆☆音☆反☆射!!


おじさんがコンギョの自爆により、森の彼方に吹き飛んだ。


第三章:そして、元素が語りかける

「……君も、まだ“本物”じゃないんだろ?」


その声はどこからともなく、芥川の耳に届いた。

空中に浮かぶストロンチウムが彼に語りかける。


「本物とは……存在そのものが影響を持つこと。我々は、人を照らす光だ。放射線でな。」


イットリウムが「うん」と頷く。

芥川は黙って筆を取った。


新作短編『ストロンチウムの午後』、その場で執筆開始。


最終章:本物のホンモノは誰だ

竹刀を持ったGOがついに本部に突撃。


「校則違反者はどこだァァァ!!!」


N党代表がそれを止めようとするが──


「Nってなんだァ!?」

ドゴォ!!


竹刀一閃、N党、消滅。


その瞬間、島全体に鳴り響く謎のアラート。


「最終戦闘、条件達成──ストロンチウム vs GO」


2人(と1粒子)が、中央のリングに立った。


GO:「気合だあああああああ!!」


ストロンチウム:「放射線で君の魂を崩壊させる……」


竹刀 vs 粒子。


結果──


どっちも勝てず、芥川がその様子を見て『羅生門2』を書き上げ、世界中でバカ売れした。


エピローグ:

結果として、“本物のホンモノ”に選ばれたのは──


芥川龍之介(累計印税:28億円)


島はその後、文壇保護区として保護されることになった。


今もどこかで、ストロンチウムが微笑んでいる──(たぶん有害)。


〜完〜





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ