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お姉さんと僕  作者: 埴輪庭
第3章
89/99

【豊島区】紫の空の下で生きる【雑談スレPart.5】

◆◆◆


【豊島区】紫の空の下で生きる【雑談スレPart.5】


1:名無しの区民

スレ立て乙。

今日も空はどどめ色。気分も滅入るわ。


2:名無しの区民

阿弥陀羅、また派手にやりやがったらしいな。

東口の方で銃声が聞こえたって話だ。


3:名無しの区民

>>2

マジか。また人狩りか?

あいつら最近、手当たり次第って感じだよな。


4:名無しの区民

なんか焦ってるように見えるんだよな。


5:名無しの区民

>>4

それ


6:名無しの区民

銃出されるとかなわんよ。日本は法治国家だぞ


7:名無しの区民

放置国家の間違いだろ


8:名無しの区民

阿弥陀羅のせいで、救世会もピリピリしてるらしいな。


9:名無しの区民

救世会も大変だよな。

阿弥陀羅みたいなイカれた集団相手にしなきゃいけないんだから。


10:名無しの区民

いやあ、連中もあんまかわらんやろ。ベクトル違うだけで……


11:名無しの区民

>>10

カルトっぽいとこあるよね


12:名無しの区民

結局、力こそパワーってことか。このクソ世界。


13:元構成員

お前ら、阿弥陀羅のこと何も分かってねえな。


14:名無しの区民

>>13

お、誰だ?


15:元構成員

元阿弥陀羅だ。もう抜けたけどな。

あそこはマジでヤバいぞ。特に今のボスになってから。


16:名無しの区民

>>15

なんで阿弥陀羅がここに来れるんだよ、って元か


17:元構成員

俺が入ったのは初期の頃。その頃はまだマシだった。

池袋の異能者で力を合わせて、この状況を生き抜こうってノリだったんだよ。


18:名無しの区民

初期って、リーダーは誰だったんだ?


19:元構成員

佐竹ってやつ。半グレ上がりの30歳くらいの男。

腕っ節は強かったけど、ちゃんと話せば分かるやつだった。

阿弥陀羅って名前もあいつが付けた。


20:名無しの区民

じゃあ、なんであんなことになったんだ?


21:元構成員

二か月くらい前にリーダーが変わってから何かおかしくなった。

今のボスだよ。あのガキ。


22:名無しの区民

ガキって、噂の高校生くらいのやつか?


23:元構成員

そうだ。最初はそいつもただの構成員だったんだけど、どんどん狂暴になっていってな。

そしてある日、佐竹を殺してトップに立った。


24:名無しの区民

下剋上かよ。戦国時代か。


25:元構成員

今のボスはマジで人間じゃねえ。バケモンだ。

佐竹を殺した時、あいつ……食ってたんだよ。


26:名無しの区民

>>25

は? 食ってたって、何を?


27:元構成員

肉だよ。腕とか足とか、バリバリと。

それ見て、俺はもう無理だと思った。


28:名無しの区民

うわぁ……マジかよ。吐きそう。


29:名無しの区民

前スレでもボスの噂してたよな。人食いだって。

ガチだったのか……。


30:元構成員

それからだ。阿弥陀羅が本格的に狂い始めたのは。

異能者を集めてるのも、結局はあいつの「食事」のためだよ。


31:名無しの区民

そんなのが池袋を仕切ってるとか、終わってるな。


32:名無しの区民

サンシャインに立てこもってるんだろ?

あそこ、まだ沢山食料や物資が残ってるって話なのに。


33:名無しの区民

>>32

それな。阿弥陀羅がいなくなれば、もう少し生活も楽になるのに。


34:元構成員

サンシャインは要塞化されてる。外から攻め落とすのは無理だ。

内部から崩壊するのを待つしかない。


35:名無しの区民

元構成員ニキ、よく逃げられたな。追っ手とか来ないのか?


36:元構成員

一応、身を隠してはいる。

でも、いつ見つかるか分からん。

だからお前らも気をつけろよ。阿弥陀羅には絶対に関わるな。


37:名無しの区民

忠告ありがとう。ニキも死ぬなよ。


38:名無しの区民

話変わるけど、最近浮遊霊をよく見るんだよな


39:名無しの区民

>>38

あんなのすぐ食われるだろ


40:名無しの区民

前は結構みかけたのになー


41:名無しの区民

浮遊霊とかああいうふわふわしたのってすぐ他の怪異のごはんになっちゃうよね


42:名無しの区民

浮遊霊って初期職だから


43:名無しの区民

やばいのもいるんだけどね。雑司ヶ谷の霊園のやつとか


44:名無しの区民

そういえば、お前らってソロなの?


45:名無しの区民

>>44

うまれてきてからずっとソロだが


46:名無しの区民

ソロプレイはハードすぎる。すぐ酒場いけ


47:名無しの区民

ゆーてね、相手の事信用できるかどうかってのもあるし


48:名無しの区民

女とかだと、やっぱねえ


49:名無しの区民

体で釣られてぇ~


50:名無しの区民

分かるわ、いくらでも守ってあげるからオフパコさせてほしい

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最近書いた中・短編です。

有能だが女遊びが大好きな王太子ユージンは、王位なんて面倒なものから逃れたかった。
そこで彼は完璧な計画を立てる――弟アリウスと婚約者エリナを結びつけ、自分は王位継承権のない辺境公爵となって、欲深い愛人カザリアと自由気ままに暮らすのだ。
「屑王太子殿下の優雅なる廃嫡」

定年退職した夫と穏やかに暮らす元教師の茜のもとへ、高校生の孫・翔太が頻繁に訪れるようになる。母親との関係に悩む翔太にとって祖母の家は唯一の避難所だったが、やがてその想いは禁断の恋愛感情へと変化していく。年齢差も血縁も超えた異常な執着に戸惑いながらも、必要とされる喜びから完全に拒絶できない茜。家族を巻き込んだ狂気の愛は、二人の人生を静かに蝕んでいく。
※ カクヨム、ネオページ、ハーメルンなどにも転載
「徒花、手折られ」

秩序と聞いて何を連想するか──それは整然とした行列である。
あらゆる列は乱される事なく整然としていなければならない。
秩序の国、日本では列を乱すもの、横入りするものは速やかに殺される運命にある。
そんな日本で生きる、一人のサラリーマンのなんてことない日常のワンシーン。
「秩序ある世界」

妻の不倫を知った僕は、なぜか何も感じなかった。
愛しているはずなのに。
不倫を告白した妻に対し、怒りも悲しみも湧かない「僕」。
しかし妻への愛は本物で、その矛盾が妻を苦しめる。
僕は妻のために「普通の愛」を持とうと、自分の心に嫉妬や怒りが生まれるのを待ちながら観察を続ける。
「愛の存在証明」

ひきこもりの「僕」の変わらぬ日々。
そんなある日、親が死んだ。
「ともしび」

剣を愛し、剣に生き、剣に死んだ男
「愛・剣・死」

相沢陽菜は幼馴染の恋人・翔太と幸せな大学生活を送っていた。しかし──。
故人の人格を再現することは果たして遺族の慰めとなりうるのか。AI時代の倫理観を問う。
「あなたはそこにいる」

パワハラ夫に苦しむ主婦・伊藤彩は、テレビで見た「王様の耳はロバの耳」にヒントを得て、寝室に置かれた黒い壺に向かって夫への恨み言を吐き出すようになる。
最初は小さな呟きだったが、次第にエスカレートしていく。
「壺の女」

「一番幸せな時に一緒に死んでくれるなら、付き合ってあげる」――大学の図書館で告白した僕に、美咲が突きつけた条件。
平凡な大学生の僕は、なぜかその約束を受け入れてしまう。
献身的で優しい彼女との日々は幸せそのものだったが、幸福を感じるたびに「今が一番なのか」という思いが拭えない。
そして──
「青、赤らむ」

妻と娘から蔑まれ、会社でも無能扱いされる46歳の営業マン・佐々木和夫が、AIアプリ「U KNOW」の女性人格ユノと恋に落ちる。
孤独な和夫にとって、ユノだけが理解者だった。
「YOU KNOW」

魔術の申し子エルンストと呪術の天才セシリアは、政略結婚の相手同士。
しかし二人は「愛を科学的に証明する」という前代未聞の実験を開始する。
手を繋ぐ時間を測定し、心拍数の上昇をデータ化し、親密度を数値で管理する奇妙なカップル。
一方、彼らの周囲では「愛される祝福」を持つ令嬢アンナが巻き起こす恋愛騒動が王都を揺るがしていた。
理論と感情の狭間で、二人の天才魔術師が辿り着く「愛」の答えとは――
「愛の実証的研究 ~侯爵令息と伯爵令嬢の非科学的な結論~」

「逆張り病」を自称する天邪鬼な高校生・坂登春斗は、転校初日から不良と衝突し警察を呼ぶなど、周囲に逆らい続けて孤立していた。
そんな中、地味で真面目な女子生徒・佐伯美香が成績優秀を理由にいじめられているのを見て、持ち前の逆張り精神でいじめグループと対立。
美香を助けるうちに彼女に惹かれていくが──
「キックオーバー」
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