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婚約破棄から始まる物語

婚約破棄系を見ていて自分でも書きたくなったので書いてみました・・・・。

ゆっくりやっていきたいと思います

「サーシャ=アルストラよ、お前との婚約を今を持って破棄する!」


学園の卒業パーティーのロビーで行われる婚約破棄・・・・・。


そう言い放つのはこの国の第一王子で王太子のラング=ヴィルヘイムであった・・・。

その横には金髪の女性で王子に寄り添う形で目に涙を浮かべるミーナ=アリエウス伯爵令嬢がいた。


「無能なスキル 異世界召喚 をもつお前よりも、聖女の癒しの魔法を使うミーナの方が王太子妃にふさわしい!」


そう言い放つ王子、周りの人物たちがヒソヒソと話だし騒がしくなる・・・。


「公爵令嬢だからと言って俺の婚約者になっただけの女をこの国の未来の王妃にするわけにはいかない!」

「父上や母上にはすでにこの話は通っている、後日 婚約破棄の話し合いをすることになっている」

「何か言うことはあるか!?」 さらにザワザワと騒がしくなる


「「・・・・・・・」」 サーシャは静かに目を開き

「「婚約破棄の申し入れ承りますわ」」静かにそう言い放つ

「「どうやら私はこの場に相応しくないようなので・・・これにて退場させていただきますわ」」


そういうとくるりと身を翻し・・・このパーティー会場から出て行くのであった・・・。

後ろではまだ何か言いたそうな王太子が睨みながらなにやら騒いでいたが・・・・それが聞こえることはなかった・・・・。


この世界においてスキルは 生まれたときに神より授かることになっているが・・・その中で「異世界召喚」というスキルだけは謎であった・・・。


物理スキル・魔法スキルなどが一般的に重要視される世界で・・・。

異世界召喚というスキルが全くの謎に包まれており・・・いろいろな世界の召喚などを模索したが何も起きなかった・・・。

それ以来無能スキルとして有名になり・・迫害を受けることになる・・・・。


公爵令嬢のサーシャもこの異世界召喚のスキルの持ち主であった・・・。

それにより親やその周りの人々からは冷遇されることになり・・・。

公爵令嬢という地位のみで王太子の婚約者に抜擢されたが・・・・。今それが破棄されたのである。

恐らく・・・このあとは誰にも相手されず・・・・追放されるのが目に見えていた・・・。


帰りの馬車の中で考え事していたサーシャはプルプル震えていた・・・・。

顔は・・・・笑いをこらえる様子で震えていた・・・。


「「(やった・・・・婚約破棄されたわ!)」」

「「(これで私は自由なのね!)」」


馬車の召使に聞こえるとまずいので心の中でガッツポーズをした・・・。


元々 王太子とはソリがあわず、冷たい態度で対応されていた・・・。

誕生日パーティーには1回もエスコートされず、親からもなぜか怒られる羽目になる・・。

そんな理不尽な生活がやっと終わったのである・・・。


そして家に帰り 父親に呼び出され・・・・。


「王太子に婚約破棄されたようだな・・・」静かに睨む

「「はい・・・・」」

「お前のスキルには絶望した・・・・なぜこんな無能が生まれたのか・・・」

「「・・・・・・」」

母親はサーシャが生まれて3年後に病死している・・・。

後妻との間には長男・次女が生まれており・・・さらに冷遇されていた・・・・。

「もはやお前には何の価値もない・・・・ここから出て行くがいい・・・」

「国との話し合いは私の方でやっておく・・・・」

「「はい・・・・・」」

「「いままでお世話になりました・・・お父様・・・」」ペコリとカテーシーをしその場から立ち去るのであった・・・。


出て行くにあたり、最低限の服と路銀をしまい・・・その日のうちに家を出るのであった・・・。

いままで住んでいた公爵家の入口から追い出される形で門の前にたたずんでいた・・・・。


呼んでいた馬車に乗り・・・家を後にするのであった・・・・。

あまりにも早い追放・・・・・すでに何年も前から破棄の話は出ていたのであった・・・。

それが実行されただけである・・・。


そして馬車は・・・・隣町まで移動し、サーシャは静かにその姿を消したのであった・・・・。


その夜・・・・。

「「父上・・・サーシャ姉上はどこにいるのですか?見当たらないのですが・・・。」

3歳年下のエリク=アルストラが父親に聞いていた・・・・。

「あ奴は追放した・・・無能なものはこの公爵家にはいらん」

「「なぜですか!婚約破棄されたのは今日のはず・・・もう追い出したのですか?!」」

「そうだ・・・・15になったお前がいればこの公爵家は安泰だ」

「妹のミリアとお前がいれば十分だ」

静かに言い放ち笑みを向ける・・・。

「「しかし!まだ話し合いも終わっていないのにもう追放とは・・・姉上がかわいそうではありませんか!」」

「さっきも言ったが無能な娘はただの足手まといでしかない・・・」

「あいつのことはもう忘れるのだ・・・。」

そのまま部屋を出て行く父親・・・・。

「「くッ・・・・」」


自分の部屋に戻る帰りに後ろから声を掛けられる・・・。

「お兄様!サーシャお姉さまがいませんわ!」

「「・・・・・・・・」」

「何があったんですの?」顔を曇らせるエリクを見るミリア・・・そして何かを察していた

「まさか・・・・出て行ったのですか?」涙目になるミリア

後妻の2人の兄妹はサーシャを本当の姉のように慕っていた・・・。

母親からも母親は違えど、兄弟であると教えられ、それは仲良く過ごしていた・・・・。

父親だけがなぜか毛嫌いしていた・・・・。

「お姉さま・・・グスン」

「「私が家に帰ったころにはもう姿がなかった・・・・」」

「「どこにいったかすらわからない」」拳をギュッと握りしめる

「お姉さまの部屋に何か手がかりはないかしら?」

「「行ってみよう・・・」」2人で部屋に向かうと・・・。


メイドが部屋の掃除をしていた・・・・・。

2人の兄妹の部屋と比べてこじんまりとした・・・・とても公爵令嬢とは思えぬ部屋である・・・。

中は本棚とベット、衣類のあった小さいドレスルームのみという 畳8畳くらいの部屋であった

兄妹の部屋はというと軽く20畳の大きい部屋に対して姉の部屋があまりにもみすぼらしい部屋である


「「メニ・・・姉上の部屋に何か残っていたか?」」

サーシャ専属のメイドのメニに尋ねる・・・。

「お二人当てに手紙がありました」2人にその手紙を渡す

「掃除が終わりましたので私はこれで・・・」退出していく


「「部屋に戻って手紙を見よう」」

エリクにミリアはエリクの部屋で手紙を見た・・・・。

内容は 恐らく婚約破棄されること家を追放されること、最後の挨拶ができなかったことの謝罪がかかれていた・・・。

2人なら公爵家を守っていけることなど、励ましの手紙であった・・・。

しばらく会えなかった義理母にもその辺の謝罪を書いた手紙をしたため、メイドに渡してあることなど。自分のふがいないことの謝罪で〆られていた・・・。


「「姉上は何も悪くない!授かったスキルが異世界召喚というだけではないか!」」

「「なぜそれが追放される原因になるんだ!」」悔しさのあまり涙がこぼれる

「お姉さま・・・・」

「ん?」手紙の最後に書かれてるメッセージに気が付く

「後日生活が安定したら手紙を書くって書いてあるわ」

「「ああ・・・・それを待つしかないか」」

「私・・・お姉さまをこんな扱いしたお父様が許せませんわ」

「「僕もだ・・・・お母様も姉上を大事にしていた・・・それなのに」」

「「僕にとっては本当の姉上だ」」

「私もです・・・いつかこの報いを受けさせましょう」手紙を胸に抱き大事に手を添える

そして窓の外に目を向け 高く輝く月を捉えるのであった・・・・。


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