最終決戦パート1
お待たせ致しました。一気に物語を投稿していきます。よろしくお願いいたします。
私達は神獣様に乗って空を飛んでいます。
神殿から出て出発し、今から魔王四天王に吸収された仲間達の救出に向かおうと魔王城に向かっています。
これからは油断が出来ない戦いになると思いますが、私には強力な二人の仲間がいます。
私に何があったとしてもワカナさん、ユラさんがそばにいて助けてくれるはずですから安心して私は彼らと戦うことが出来ます。
こんなにも協力をしてくれる彼女達に私は感謝しても感謝してもしきれません。何としてでも期待に答えなければいけません。
魔王城が見えてきました。私も彼女達も心得は出来ていると思います。
何より私は、ワカナさん、ユラさんの力の強さを分析して知ることが出来たので例え何があったとしても負けない気しかしないように思います。
鎧の着物の分析により、ワカナさん、ユラさんの強さは分かりましたし、恐らくですが、魔王や四天王の少しの攻撃には負けないことでしょう。
魔王城に到着し、私達を乗せている神獣様は降り立ちます。変身を解いた神獣様は真上に何者かがいるのに気付いたみたいです。私も真上を見上げました。
「魔王!」
私が彼の名を呼ぶと
「良くきたな。しかも三人か…だが、俺には配下がいる。出てこい四天王達よ」
すると四天王達が姿を見せました。ヴォイス、クレオ、エルク、後、もう一人女性の魔族が出現しました。
「久しぶりだな…ロンナ。まさか魔王城でお会い出来るとは」
「ヴォイス、またお会いしましたね。あなた方魔族達には残念ですが、彼女達も私のような力を秘めております。あなた方はここまでです」
「そうだな。だが、このまま黙って殺られている程、魔族も甘くないんでな」
「魔王、あなたは彼らを使って攻撃しようと思っているようですが、私達三人いたらあなた達なんて十分です。私達に倒される前に吸収されたロンナ、ワカナの仲間達を返して貰いましょうか?」
「嫌だね。僕は何もしていない勝負に勝手に降参したくないからね」
「エルクよ。分かっている。俺も降参はしたくないのでな」
すると魔王の掌から渦巻きの黒い物質が出現しました。
「四天王達よ、力を借りるぞ」
渦巻きの黒い物質に彼ら四天王達が取り込まれ吸収されると、黒い渦巻きの物質は魔王の中に取り込まれました。
「強力な力を持っている四天王達を取り込んだ。これで力は互角になった。だが、まだ足りん」
魔王の掌から黒い物質が出現すると、魔王の発した黒い物質は光速で移動して私の装着している鎧の着物の中心部に命中しました。
その瞬間、今まで漲っていた力が突然失ったのです。い、一体何が起こったのかしら? 別に何も変わった様子はありません。しかし何か変です。
「ロンナ、大丈夫!?」
「ワカナさん。私は全然大丈夫ですが、今まで漲っていた力が何処かにいってしまって…」
「あんた、ロンナに何したの!?」
「力を封じた。その女は厄介なのでな。元の無力の女に戻した」
「そんな、じゃあロンナは魔王を倒せないって事?」
「そういうことだ、私を倒すのは諦めるんだな」
「そんなことありません。たまたま力を感じていないだけで本当はまだ力があるはず…!」
そう思い、私は光魔法を使おうと魔王に攻撃しようとしようとしますが、鎧の着物の力が発動しません。
「そんな、どうして…!」
「無駄なことだ。女。力を封じられたお前は今は何の意味もない存在。諦めるんだな」
「ワカナ、仕方がありません。私達、二人だけで戦いましょう」
「そうね。ロンナ、神獣様と何処かに一緒に隠れてて」
わ、私…また前みたいに何の戦闘能力もない姿に戻ってしまった。こんな時に足を引っ張ってしまうなんて。
「私、一緒に戦いたい。一緒にワカナさんとユラさんと戦って魔王に勝ちたい。だから一人で隠れて戦っているなんて嫌です」
「何言ってるの! 今のロンナは無力でしょう! はっきり言って邪魔になるだけよ!」
そんな…前にも仲間達に言われた言葉。私はまた前の私に戻ってしまった。これじゃあ、何にも変わっていないじゃない。
せっかく鎧の着物と出会って自分は変わったはずだと思っていたのに。しかしそれは単なる思い込みに過ぎなかったのね。
私は悔しい思いをしながら隠れて魔王と戦っている彼女達の戦況を見守ることになりました。




