ある大昔での出来事
「ユラ王女、鎧の着物についてもっと教えて下さい」
「良いよ」
「ワカナさんに聞いたことです。魔神との対戦後、私は魔神に心を支配されました。支配された私は仲間である彼女にまで攻撃をした。勿論、私には記憶も意識もありません。ワカナさんの力がなかったら今頃私は世界の人々を殺しているところでした。どうして私に闇の力が…」
「兼用…かな?」
「兼用ですか?」
ユラ王女は頷きました。
「私はロンナについて考えていることがあります。それは残念なことにあなたは光属性と闇属性を兼用しているということ」
「私が闇属性を兼用している?」
「大昔、同じことがありました。先代の魔王が滅んだ後のこと、魔神との戦闘後、選ばれし女性が魔神に心を支配されたためにその女性が破壊神となって誕生した。破壊の神は世界の全ての大陸を破壊して人間達を殺戮していった。そして破壊の神にはどんな魔法も攻撃も効かなかった」
「それじゃあ、どうしたの?」
「この子がある少女に力を与えたのです」
「神獣様が…」
「ええ。その少女は心優しい気持ちの持ち主で怪我をしていた神獣様を一生懸命になって世話をしていた。時間はかかりましたが、神獣様の怪我が治ると神獣様とその少女は仲良くなり、次第に心まで打ち解けていた。その少女は私達王国のご先祖様です。そして神獣様が少女に与えた力とは私と全く同じ光魔法です」
「ユラさんが言っていた希少な紫色の光魔法ですか?」
「そうです。少女は神獣様からその力を授かり世界を救うために戦いました。戦いは好まなかった少女でしたが、憧れであったその女性を救うため、その国を救うために戦いました。少女の希少な光魔法は魔神の魂を滅ぼし、選ばれし女性を助けた。少女は英雄になり、その国の王になるまでになった。最初は民族で周りから虐げられていたにも関わらずにです」
「そう。その女の子は可哀想だったけど、神獣様を助けたことで希少な光魔法を授かり、それが選ばれし女性を救うのに役に立ったのね」
「素敵ですね。酷い目にあっていたとしても人間の心を忘れなかったなんて…」
「その通りです。話が逸れてごめんなさい…今はロンナのことについてお話ししていたのに」
「いえ、良いお話しを聞かせていただきましたから」
「そう…良かった。何れは話さないといけないと思ってましたから。後、ロンナ。あなたは光属性と闇属性を兼用している話だったけど、大丈夫、あなたに何かあった時、私達がいるわ。だから安心して下さい」
「そうよ。ロンナ。私達、あなたの力が絶対に必要だと思っているから」
「ワカナさん、ユラさん。ありがとうございます。闇属性を持っているこんな私を仲間に受け入れてくれて。私は私なりに一生懸命頑張ります」
例え私が闇属性を持っていたとしても魔王を倒そうと言う目的があるのは間違いありません。
そしてこの世界を平和な世界に出来るように私は仲間である彼女達の期待に答えていきたいです。




