お互いの感謝の気持ち
主人公であるロンナ視点に戻ります。
まさか鎧の着物に闇の力があったなんて信じられません。私はワカナさんに救われました。彼女のおかげで世界を破壊せずに済みました。
もし私が闇の力で世界を破壊してしまっていたらと思うと本当に恐ろしい思いです。
魔神に洗脳された私とワカナさんの戦闘中、近くにいたヴォイスに攻撃をされたワカナさんですが、彼女はなんと炎属性と光属性を兼用していたのでステータスが強力になり、ヴォイスの攻撃も受けませんでした。
ワカナさんに聞いたところ、ヴォイスはかなり驚いていたみたいです。
ワカナさんは私の強力な闇攻撃を受けながらも魔神に洗脳されている私のところまで近づき私に元に戻って欲しい気持ちで抱きしめると、周りに渦巻いていた彼女の光の炎で魔神の心を燃やし尽くして消滅させました。
呆気なく魔神は消滅したように見えますが、もし、ワカナさんの本当の力が目覚めていなかったら私は魔神に洗脳されたまま全ての人々、そしてこの世界を破壊し滅ぼすところでした。
私は彼女に何てお礼を言ったら良いのか全然分かりません。でもワカナさんは私が闇に支配されたことで本当に眠っていた力に目覚めることが出来たと言って感謝しておりました。
私もワカナさんに感謝しております。だって人々や世界を滅ぼすことがなく私を魔神の手から救ってくれたのですから。