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学歴

だが僕は、学歴があると言うに足りる偏差値65レベルの大学に進学した。だからきっと、僕の頭が悪いせいでいろんなことを忘れてしまったり、覚えられなかったりするというわけではないだろう。だが、毎週決まった曜日に出すゴミ出しでさえメモを確認しないと思い出せない理由はわからない。とにかく、自分の力だけではいつもの決まったことすら思い出せないのだ。


自分が忘れてしまうということだけはわかっているため、なんでもすぐにスマホにメモをする癖は意識しなくても自然に身についた。スマートフォンになる前のガラパゴス・ケータイの時も、簡易なメモ機能を大いに活用した。生活の中でスマートフォンが使えるようになってからは、僕の生活は以前よりきっとだいぶ暮らしやすくなったはずだ。


ただ、自分のことなのに、スマホが生活の一部となるまで僕がどうやって生活していたのかはまったく思い出すことができない。もしかしたら、スマホがなかった時代は、僕は実家暮らしで1人暮らしでもなく、仕事をしている今ほど覚えておかなければならない、忘れてはいけないことがそんなに多くなかったのかもしれない。

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