移住条件
「お引き受けするからには色々と、具体的に話を決めていきたいのですが」
乗り気になった私は早速話を始めた、恵比寿顔も乗り気になった私の気が変わる前に話し出した。
「ありがとうございますご無理を申し上げるのでこちらでできるだけ便宜を図らせていただきたいと思います」
ご希望はありますかと聞いてくる恵比寿顔に
「まず、猫とそれから衣食住を確実にお願いします」
まず最低限の条件から始めた私に恵比寿顔がちょっと変な顔しながら
「まず猫なのですか?」
当然である
「そうですね、猫の件が通らないならこのお話はなかったことにしたいと思います」
当然である
「当然ですか、わかりました必ず猫の件に関しては手配いたします。」
まず最も重要な件が決まったため他のこまごましたことを決めていきたいが、正直あちらの世界のことなど全くわからないので決めろと言われても困ってしまう。
「ちなみに異世界とはどのような感じなのですか?最初にお話は読みましたが具体的なことはよくわからなかったもので」
恵比寿顔を元に戻して恵比寿顔は言った。
長かった。
とても長かった。
ある程度まとめると、異世界の名前はソリス、最初の神様のなまえらしい。
また日本と同じように八百万の神々がいまではいるらしいが、すべては最初の神様の下になる。
人種は様々で こちら風にわかりやすく言うなら 人族 獣人族 エルフ族 ドワーフ族 魔族 大まかなところでこんな感じである、細かく言えば獣人族の中の猫族、犬族 エルフ族のハイエルフやダークエルフ など様々で他種族でも交配ができるため人族とエルフ族のハーフもあり得るうえ、生まれてくる子は完全に人族であったり、エルフであったり、ハーフであったりと、いろいろのようだ。
驚いたのが奴隷制度があるとのことに口がぽかんと開いてしまった、私の顔があまりにもやばかったのか恵比寿顔が付け足してきたには、奴隷制度は貧困者などの最後の求済システムでもあるらしい、食べるのにも困ったような人々が奴隷となり最低限とはいえ衣食住を保証されるものである。
もちろん、中にはよくない考えを持つ者もいるようだが。この辺りをちゃんと説明してくれたことにより恵比寿顔の信頼度が少し上がった、いいことばかり説明するのは騙されている感じがするからだ。
最大の疑問、魔法であるがどうもスキル制というものでスキル枠があり、例外はあるが訓練によって習得できるもであるようで、ただスキル枠には個人差があり平均10枠ほどで 当然スキル枠が多いほど、たくさんのスキルを習得でき得ではあるが、たくさんのスキルを一度に伸ばすのはむつかしいようで、平均的にスキル枠があれば特に問題はないようである。
まぁ、簡単に言ってしまえばゲームや小説のような世界だ。
「いかがですかだいたいこのような感じになっておりますが、他にお尋ねになりたいことはありますでしょうか?」
訪ねたいことはたくさんあるが何を訪ねればいいのかわからないのも事実で困ってしまう。
「とりあえずあちらの世界に行く条件を決めながら疑問や要望が出ればまとめていきましょう」
確かにそのほうが具体的な疑問が出やすいだろうと思い同意した。
ここからの話も長かった衣食住を保証と言われたがどうゆうことなのか、戦える力があったほうがいいとは?私のスキル枠はどのくらいなのか、猫様はどうなるのか。
喧々囂々話した結果まず猫は数匹紹介していただき合性のいい猫と暮らすことになることである。
住居は聖域に一軒家がありそこを使う分には住居問題はないそうである間取りなども希望を入れてくれるとのことであった。
衣服に関しては数枚用意されており、自動修復浄化付きなのだそうで、ファンタジーだなぁとしみじみ思った。
食に関しては聖域の周りは豊かなため色々食べられるものがあるのに加え、住居の台所に一定量の食材が自動的に補充されることになる。
戦う力を付けたほうがいいとは、私の夢にもつながっていた。
聖域は人がいないそうで安全ではあるが、猫と二人暮らしでは、個人経営の店を開くなど無理な話で、衣食住あるからと言って毎日日がな一日ボーとしておくのは辛そうだ。
仮に個人経営でパン屋さんをするとしたらまずスキルで料理などを習得する必要があるようで、個人的に作る分にはスキルは必要ないが、当然買う側になればおいしさなどが優先されるためスキルもちのほうが得である。
そのためには人がいる街に降りるのには魔物のいる場所も通らなくてはならず最低限は身を守れる用にするべきであるとのことであった。
また人がいる場所では多少なりとももめごとやよくないことを考える者がいることもあり戦えるに越したことはないようである。
そのため戦う力と個人経営の為の生産系のスキルを決めることになった。また生きていくために必要と思えるスキルもである当然これは例外である。私は特例のためある程度自由に決めさせてもらえるらしく。
そしてまた白熱のスキル決め談議が行われたのであった。