説得される
「え、あれ?手品?」
あまりのことに危機感よりあっけにとられてしまった
「いえ、手品ではありませんよ。申し訳ありません、どうしてもあなたには引き受けていただきたいのです。
実はあちらの神に申し入れたところあなたが一番お気に召したようで、いまでしたらあちらの主神様とこちらの主神様お二方の加護が得られることになります。とってもお得ですよ!」
何か、いまでしたらおひとつのお値段で二つ!みたいなショッピング番組みたいなことを言い出した。
正直さすがにこの現象が手品とは思えない。ほんとに神とか超常現象なのか判断のしようがないことに困惑したが、かといってここから出ていく方法もない。
それに説明してくれている恵比須顔おじさんからは嫌な感じはしない。
結局のところ話し合うしかないのだろう。
「えーとまぁ、よくわからないことが多すぎて、詳しく説明していただけますか?」
仕方ないので半分あきらめながら話を促すと。恵比須顔おじさんはうれしそうに話しだした
「前向きに検討していただけるのですね、ありがとうございます」
前向きに検討はしていない。
「ではまず、引き受けていただいた場合の具体的なはなしからはじめたいとおもいます」
引き受けるの前提なのかー
「まず、あちらに行っていただけた場合、衣食住には困らないことをお約束いたします。何かしなくてはならないと言うことはありません。例えば魔王退治などが有名ですがもちろんありません。」
魔王いるのかなー?
「ただ、魔物が出没する世界なため最低限戦えるようになっておくことはお勧めいたします。」
魔物は出るのか―
「幸い、あなた様は魔力が高いので魔法を使うことにかなり、適応力が高くあちらの世界でもうまくやれるのではないかとおもいます。」
魔力って何だろ?
数十年生きてきたけどそんなものはないんだけどなぁ
このまま聞いていてもごり押しされるだけなきがしてきたためこちらからも反撃してみることにした
「先ほども言いましたけど私にも夢がありまして、その異世界とやらに行ってはその夢がかなわないのではないかと思うのですが」
これは嘘ではない、ブラックに飽き飽きした私は個人経営できる何かを習得したいと思っていた。
ブラックとはいえお給料はそこそこだったため、遊ぶ間のなかった私はそれなりに貯金がたまっていた親の生命保険も残っている。それらを残して異世界に行くなど冗談ではないと、考えていたら
「それでしたら大丈夫ですよ、あちらにそれと同じ資産を用意いたしますので。」
口には出してないのに返事が返ってきた、、、こわい。
「いや、すみませんつい先走って、考えを読むような真似をしてしまい怖がらせてしまいましたか、申し訳ない。」あー、これほんとに人外のやつだ。私は仕方なく人外認定した。
「人外って、私神ですよほんとですってば、人外は事実ですが悪いものではありません」
恵比寿顔は言うが、悪くないもんは、商店街の特賞で釣って人を変な空間に閉じ込めたりするのだろうか?
「それに関しては本当に申し訳ありません、どうしても話を聞いてほしくてですね。こちらも少し焦っておりまして。個人経営のお店と言うのは将来可能になると思うのですがどうですかここは思い切って、異世界へ引っ越すとゆうことで!」
恵比須顔がますますにこやかになっておしてくるが、なぜよくわからない世界に行かねばならないのかしかも嘘かほんとかもわからない上に、本当だとしてもやらかした神様の尻拭いを一般人の私がしなくてはならない意味が本当にわからない。
「重ね重ね申し訳ございません。」
恵比須顔がテーブルに頭を打ち付けそうな勢いでペコペコし始めた。
だが、私としてはそんなことはどうでもいいもはや金一封もいらないので帰らせてほしい。そして引っ越しの準備をして。引っ越し先はペット可マンションなのでそこで、お猫様を迎えるのが私のもう一つの夢。いや、野望と言ってもいいだろう。
「!猫、猫ですかー。いやー実はあちらの世界にも猫はいましてねー、こちらの世界と違って羽がある猫やらしっぽが複数あったり大型になる猫など種類も豊富ですよー」
なるほど
「では、この件はお引き受けする方向でお願いします」
今度はこちらが食い気味に答える番であった。