第6話 魔力と魔術
フェルがいる山からこっそりと帰宅した俺は何とか母さんに怒られずに済んだが、今朝の親父への発言を完全に忘れていてボコボコにされた……
「今日は本当に疲れたなぁー」
聖獣以外種族との初の対面、初の実戦と殺気。
今思えばよくあそこまで堂々と話会えたよなぁと
思う。
「明日から約1ヶ月魔術の練習が本格的に出来て尚且つ大戦争中ね書かれてない魔術師の情報も聞けたら大分デカいだろうな……俺はこれらしか出来る事がないからなぁ〜」
魔術の練習に関しては親父達に止められてるからなぁ……
だから山の中でこっそりやる必要があった。
「よし!明日頑張るか!」
布団に入り眠りに入る。
――――
朝早めに起き、母さんにまたランニグする事を伝え
る。
「よし!行くか」
とりあえず昨日と同じ道を走る。川の近くまでくるて突然景色が変わる。
『来たか』
フェルの声が聞こえた。
「これ、すげーな」
『神獣、聖獣、魔獣の上位種はやり方が違えどこの位は簡単に出来る』
「まじかよ……」
『して、魔術の練習とはどうするのだ?』
「あぁ、昨日してた攻撃をかなり抑えめで継続してやってほしい。俺はタダそれを避け続ける」
『避けるか……面白い。しかし何故属性魔等で相殺しない?響、貴様落ちこぼれって言っても魔術師なのだろ?』
「俺、属性魔術の適正が無いんだよ。だから落ちこぼれって言われてる」
『なに?では何故昨日我の攻撃を退ける事が出来た?生身の人族じゃあ退ける事の出来ない攻撃をしたぞ』
「フェル、その質問に答える前に昔実戦で無属性魔術をメインに使う魔術師って見た事はあるか?」
『いや?無属性魔術を実戦で使うやつは見た事はないな。そもそも無属性魔術は契約や呪いだけのはず…』
「だよな…て事は今と昔で特に魔術の違いはないって事だよな?」
『ああ、魔術の違いは無い』
「なるほど」
『で、さっきの話とどう繋がるんだ?』
「実際に見てもらった方が早いか…」
そういい、俺は身体に魔力を流して《身体強化・身体》をして近くのおおきめの岩を殴り
バコン!と音たてて殴った岩の部分が抉れた。
『――ッ!響まさか自分の体を母体にして身体能力を、強化してるのか!?』
「ああ、昨日攻撃を避けたのは目を母体に魔力を流して目だけを強化した。」
『本来魔術は魔力を外側に流して放出するものだぞ………人族で内側に流してそれを内側から放出するなど神魔人族しかやらない魔力の使い方だぞ』
「俺は属性魔術が使えない事を知った日からずっと自分にも実戦で使える魔術を使いたくて、村の聖獣の長に魔力の別の使い方が有るかを聞いた時に神魔人族がこの使い方をしてるのを聞いた。その後に属性魔術の発動と、無属性でも使える契約、呪いについてを勉強して使える様になったって訳だ」
『響それは人族にとっては、かなり危険だと知った上でやってるのか?』
人族の魔術発動は適性属性があるのと無いのじゃ危険性、魔力コントロールの差があり過ぎる
そもそも人族の魔術は基本的には発動するには自分の属性と同じ成分がある母体に魔力を流す必要がる。
例えば土属性の魔術を発動させる為には
土の魔力を母体である、土の成分がある場所に流して発動する。
外側に魔力を流して放出するので基本的である。
しかし神魔人族の場合は属性魔術を発動するにも、常に母体が自身の体か武器である為支障は無いが。
それを人族がやると
《武器強化》までは基本的な属性魔術と一緒なのであまり危険性は無いが
内側に魔力を流し内側から放出するやり方だと
人族がやる場合には、かなりの魔力コントロールが要求される為ミスをすると魔力が暴走し体が再起不能になるまで壊れる恐れがあるのだ。
「勿論。だからフェルに攻撃をしてもらう事によって、実戦で魔力コントロールを自然にできるように、強化かの継続時間を伸ばすんだ」
『なるほど。喜べ!ますます興味が沸いたぞ響』
「いや、喜べない…やめてくれ」
『まぁ、遠慮するないくぞ!』
と言い氷柱を出してくる。
「ちょ!急にやめろよ!」
『実戦では敵は待ってくれないぞ?昨日の恨みもあるしな!』
「後半の奴が本命だろ!絶対!神獣様がそんな事気にするなよ!」
はぁ……頼む相手完全に間違えた……
この調子で1ヶ月俺は持つのか?と今更ながらに後悔をするのであった。
評価ありがとうございます。
まだまだ未熟ですが頑張っていきたいと思います!
アドバイスくれると嬉しいです!
あと2~3話で1章は完結するつもりです。
第1章は長いプロローグ的なものになってしまってますがご了承ください。