第5話 交渉成立
『ほぉ?大きく出たな。我の呪いと封印を解くと…しかしその顔見ると自信が有りそうだな?』
「ああ、てか俺の予想だと呪いと封印は多分同時に解除しなきゃいけないやつじゃないか?」
『!?貴様何故分かった?』
《身体強化・目》をさっき使った時にチラッと
見えたがアイツの体に別の魔力が行き来してるのがこの辺の何処と鎖みたいに繋がってのが見えたからな……
だがこれは教えない方がいい自分で何とかしてしまいそうだからな。
「え?勘」
『本気でそれで誤魔化せると思ってるのか?』
と呆れたように言われた。
『まぁ良い解いてくれるなら一向に構わないが…しかし魔術の練習に付き合うとは何故だ?』
「これに関しては封印と呪いを解くのに繋がるから外せない。今のままじゃ解けないから、悪いが付き合って貰うぞ」
今の《身体強化・目》じゃあ継続時間が短いから封印と呪いの元に行けないから
集中力と魔力のコントロールを高めてな継続時間長くすれば確実に封印と呪いの元を辿れる筈だ。
『我も暇にならずに済むし…分かった。
まぁ、他の条件もまぁいいだろう。して
期間はいつまでだ?王国に行くのだろ?』
「王国に行くのが1ヶ月半後だから…多く1ヶ月は見積っては見といてくれ」
『わかった。交渉成立だ!』
よっしゃー!生きられた!ってすっかり夜やん…
ホットしたら疲れが一気に……
『貴様もう一度名を名乗ってみろ!特別に名を呼んでやろう!』
「怒鳴るなよ!ビックリしたわ!
てか、覚えてないのかよ………狼牙 響だ。約1ヶ月よろしく頼む。」
『人族など興味があまりなかったが貴様には興味が沸いたからな…
響か…よし覚えたぞ。』
面倒臭い奴に目をつけられた…最悪だ…平凡な日常が…
「ああ、覚えとけ……フェンリルって呼ぶのはめんどうだから…お前の事はフェルって呼ばせて貰うぞ」
『安直だが、まぁ許しやろう』
「あいよ。じゃあ、他の連中に見つからない様に気おつけろよ!俺は帰る!また明日な!」
『おい、響明日どうやって来るつもりなんだ?親から行くなって言われてんのだろ?』
あ、忘れてた…
「どうしよう…」
『はぁー、しょうが無い。最初にここに来たみたいに来い。空間を繋げといてやる』
「あ、俺が迷ったのってもしかして…」
『そうだ、我が飯の為にあっち側の川を一時的にこっちに繋げたからだ。』
「なるほどな……ってフェル…完全にお前が悪いじゃん!今回」
『謝っただろ?』
あれ?謝ってたっけ?まぁいいや!
「じゃあ、また明日来る!理不尽馬鹿フェル!」
今日の憂さ晴らしするように言った
『明日覚えてろよ響よ…我は寝る』
明日は怖いが早く帰らなきゃ母さんも怖い……
あれ?何か忘れてる様な……
まぁ、いいや!