第4話 封印と呪い
「その前にいくつか質問させてくれ。いいよな?」
『良いだろう』
よし!
「何でそこまで聖獣を警戒する?お前は神話大戦争で事実上たった1匹で全種族相手にする程の奴、それ程の強さを持った奴が警戒なんかはそこまでしない筈だ。」
『ほお?中々冷静で大戦争の事に詳しいじゃないか。誰から教わった?人族の歴史では載せられて無いはずだ。』
真神の事を言ったら殺されかねない……
「それは言えない。命の保証が無いからな……
質問の答えも聞きたい。」
『ちっ!つまらん奴め……まぁ、よい。聖獣と言うより全ての種族を警戒してる。何故なら今の我は本来の力の半分以下だからだからだ。理由は……その様子だと大方察しは着いてんだろ?』
「ああ、多分だけど封印と呪いだろ?掛けた種族に関しては分からないけど……で、呪いの内容は……」
『力の封印と縛り付けの呪いだ。』
「力の封印は分かるが縛り付けの呪いって何だ?」
『縛り付けの呪いは簡単に言うと牢獄だ。我は今この山の結界の範囲内でしか活動できない』
まじか……しかもこんな複雑な呪いは魔術師か組め無いはずだ……
「もしかして……魔術師に呪いを?」
『間違っては無いが答えではない。だが今答える気もない。まだ時間はある筈だからな』
「なんだよそれ……まぁ、答えられないな仕方がないか……魔術師って分かっただけでも有難いしな。」
『貴様はこの問題に首を突っ込むと?』
「いや、別に?ただそこだけの話を自然な流れで親父に話してみるだけだ。後は1ヶ月後に王国に行くからその時に貴族探して同じような感じで話すだけだ。」
『なるほど。分をわきまえると……まぁよいで交渉事は思いついたか?』
時間稼ぎしてたのがバレてたか……まぁ、交渉の余地は見つかったから良しとしよう。
「交渉は、
1.俺を見逃す
2.この場の結界の解除
3.結界を解いてもバレないように力を隠す
その代わりに
1.俺は村の聖獣の長の名は伝えない、
2.この場には俺以外誰も近ずけさせないで代わりに俺の魔術の練習に付き合う
最後に呪いと封印の解除を俺がする。
どうだ?破格だろ?」
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