プロローグ
「ウオーン」
「ふぁ〜、朝か起きるか」
俺、狼牙 響は狼牙一族の基本の聖獣狼
千疋狼の遠吠えで目が覚める。
「窓開けるかー……ぅー、やっぱりここ最近はかなり寒いな…」
この狼牙一族の村は聖獣火国の1番北の山に囲まれた場所にある。
しかし、ここ最近更に寒さは増している。
牙狼一族現当主の親父曰く、
聖獣狼の始祖・真神に聞いてたら
「ワシが住んでる山の対面側の山の奥に結界がはられてるから、その結果を貼ってる奴が原因かもしれんなー」って聞いたそうだ。
「それにしてもあっち側の山の奥かー」
その話を聞いた時の事を思い出した。
「響、その理由であっち側の山には絶対行くなよ?絶対だぞ?」
「え?親父それは、絶対行けよ!絶対だぞって事だよね?よっしゃー!じゃっ親父ちょっくら行ってくるわ!」
ドガン!
「!?」
あ、俺のベッドが…
「ああ、俺が馬鹿だった…バカ息子には肉体語でしか分からないんだもんな?そら道場行くぞ」
「じょ、じょ、冗談だよね?」
「ほお?冗談だと思うか?まぁ最近1人でオレの愚痴を叫びなが修練していたって聞いたから、優しいオレがワンツーマンで修練してやろうと思ってた所だが丁度タイミングよかった。道場に行くぞ。」
「や、やだ俺は逝きたくない!」
「道場でワンツーマンで殺ってやるんだから感謝しろ」
「字が違う気がする!」
と、そのあと殴り飛ばされた数は10から先は数えてない…
「思い出したらムカついてきたー!そのあとずっと床で寝ることになるわ、母さんにまで半殺しにされるは、あの理不尽クソゴリラ親父いつか必ずぶっ飛ばしてやる!」
「はぁ…気分転換にランニグしていつもの場所で修練するか…」
階段で下に降りる
「あ、おはよ母さん。ちょっとランニグしてくる。」
「おはよう。わかったは。あ、ちなみに一郎さん起きてるからねー」
「え…………まじ?」
「一郎さん珍しく、ちょっと息子と修練殺るか!って張り切ってたわよ。」
「母さん…とりあえずランニグ逝ってくるよ…」
「気おつけてねー」
家の扉を開けると村のいつもの光景が広がる。
契約してる千疋狼に乗りながら属性魔術を駆使して仕事、遊びをしてる村人の姿
毎回家を出るたびに平和だなーと、羨ましいと2つを思う。
なぜ羨ましいかって?
それは俺が魔力は多いのに属性魔術の適性が全くなく色無しなのと、今だに何故かどの聖獣狼達との契約が出来ない落ちこぼれであるからだ。
「本当になんで契約出来ないんだろうなぁー
真神様聞いても濁されるし…まぁいいけどさ。」
とりあえずランニグにしていつもの場所で無属性魔術の身体強化の修練でもするか…