女上司でヤンデレしようとしたらなんぞ逆転してた。
キャラが勝手に動くって、本当にあるんだなぁ・・・
当初の予定ではウザったくなって殺す予定だった。
ちなみに台詞とメモ書きみたいな描写しか無いのは
細かく描写するとR-18待った無しになったから。
【傭兵部隊アーカイブ】
【パスワード『******』】
【認証中・・・・・アクセス認証】
【権限確認中・・・確認完了】
【作戦記録の一部閲覧を許可】
【第■■■■■現代世界、日本】
【時系列不明ないし閲覧権限無し】
【作戦実行者『零戦一号』】
【現地偽名『山上 零』】
【作戦記録該当隊員『■■■■』】
【エラー、貴方に該当隊員の情報閲覧権限はありません】
【当該項目は検閲されます】
【閲覧継続の場合はそのまま手続きの続行を】
【・・・・・・閲覧手続き完了、作戦記録を表示します】
世界滅亡規模のテロの阻止の為、某破滅への運命なゲームの抑止力のパシり染みた感覚で依頼が来た。
原因特定は出来たが表向きはただの大規模なだけの普通の企業。
※なにをもって普通とするかは別とする※
テロ組織では無いので爆破等の破壊工作による殲滅作戦は当然除外。
内部把握と作戦実行のために潜入を決行、これに成功。
調査開始時に偶然にも現地の民間人を救助したが、その民間人が対象の企業の管理職だったため
早々に民間人、もとい彼女の手元であり、企業にとって重要な役職と部署へ配属された。
数年単位の内偵を予定していたため、自然と彼女との接触も増えた。
いや、自然とではない、不自然なまでに急激に、だ。
他の社員と比べてやけに私に構う、上司なのにコーヒーまで淹れてくる始末だ、しかも好みまで完全把握。
他の社員との明確な差は軋轢を産むのだが、彼女が怖くて私は勿論だが他の社員も何も言わない。
※数回、他の社員へ相談したものの無言で首を横に振られた※
当初は吊り橋効果によるものか、それとも内部調査がバレているのかを疑っていたが
別動隊による監視によって害意無しと判明、放置を決定。
そして潜入の翌年、新入社員に色々と教えていたところ
上司■■■■より廊下へ呼び出され説教を受けた。
概要を纏めると『新入社員に甘くし過ぎ、本人のためにならない』『若い子にデレデレするな』
『ここでキスしろ、人が来る前に』『今日は残業』『私も残る、意味は解るな?』
解るわけ無いだろいい加減にしろ!
とはいえ全てに反論しては折角の潜入がパァになるため
『では部長、こちらも話があるので残業後で良いのでお時間いただけますか?』と
そう伝えたところ何故か嬉しそうに快諾された、何を企んでいる?
残業後に何を勘違いしているのかワクテカしている部長へ淡々と話しかける。
コツはそこらの小石か踏み潰す気は無いが踏み潰すように。
意識に留める価値もない物が視界に入ったような感覚で相手を見つめながら
可能な限り感情を込めずに、棒読みのように可能な限り起伏の無いしゃべり方で話す事。
これによって冷徹さを演出する事が可能である。
作業のように、淡々と、何でもないように。
そして強調したい、相手に刷り込みたい部分だけ怒鳴る。
緩急を付ける事で印象に残りやすくする、恐怖と共に。
【会話記録があります】
【権限確認、再生可能】
【再生しますか?】
【>はい いいえ】
【■はい】
【再生を開始します】
「部長、昼間の件、全てお答えしますよ」
「・・・零君?」
「先ず私のやり方は『やって見せ、言って聞かせ、成否に関わらず先ずは称賛する』ことです
貴方は私ではありませんし我々はお互いに違う思考と思想をもって行動しています
なので私が任された新入社員の教育にベタベタし過ぎという
あまりにも不明瞭な理由で介入する権限は貴方には無いハズです
そもそも何です? 言うに事欠いて若い子がいいだと?
甘ったれた考えもいい加減にしろアバズレがッ!」
普段のにこやかかつ穏やかな雰囲気を急変させ、突然の暴言と怒鳴り声で
怒りと困惑の二つを同時に与えることで相手を怯ませる。
「なッ!?」
「お前は右も左も解らん奴に失敗させていたぶって悦に浸りたいとでも言うのか!?
お前はそれでも上司か!? 上司の役目は部下の能力を引き出し
部下の不満を更なる上層部へと届ける緩衝材にして潤滑油!
先輩として後輩へ手取り足取り教えるのは人材育成の基本!
それをまるで下心ありきで語るなぞ企業という組織を構成する人員として恥ずかしくないのか!?
大体なぜそんな会話からキスを迫って来た!?
何か弱味でもでっち上げて私を会社から追い出すためか!?
何が目的であんな馬鹿馬鹿しい要求、いや、脅迫をしてきた!?
お前の狙い通り今は二人きりだ、さぁ吐け!
お前は! どんな目的で! 何を企んでいる!?」
謂れの無い罪を並べ立て、まるで糾弾されるような感覚に陥れ
優位性と主導権を奪い、裁かれるかのような立場に錯覚させる事で冷静さを奪う。
「ぇ・・・ぁ・・・」
恐怖、焦燥感から言葉は上手く出なくなり、より一層相手は窮地へと堕ちて行く。
「何時もの切れ味抜群な刃物のような口調は何処へ落とした■■部長ッ!
意味は解るなだと? 解ってたらこんな下らん尋問なぞせんわ馬鹿者がッ!」
【何らかの金属を蹴る音】
目に見える暴力を直接振るう前に何かしらの物品へ当てる事で相手に精神的な圧力を与え
冷静になる隙を与えないと共に、暴力を振るわれる恐怖による焦燥感の追加。
「ヒッ!?」
これによって相手はパニック状態のアリ地獄へと墜ち、まともな思考が出来なくなる。
・・・子供相手の洗脳に教師や親が無意識に使う手段だ。
テロリストが自爆要員の少年兵や性欲処理用の少女兵を育てる場合に
麻薬と共に併用されるケースもある古典的かつ有効な手法。
「そんなにキスがお望みなら、ここで本当に一夜限りの関係でも結んでやろうか?
代わりにアンタはここで自殺した人間として遺されるがなぁ?」
明確な殺意と殺害予告で相手に『自らの死』を連想させ、恐怖を明確にし、肥大化させる。
「ゃ・・・いや・・・違う・・・」
そうして精神的な鎧を砕いたら柔らかな口調へと戻し、甘やかすように問いかける。
「何が違う? 話してみろ、ゆっくり、はっきり、分かりやすく、詳細に・・・
得意だろう? なんせ貴女は部長、会社員、社会人なのだから・・・
解りやすく噛み砕いてゆっくりと説明するのは必須でしょう?
相手が理解しているだろう、だなんて馬鹿げた考えは、当然持ってませんよねぇ?」
しかし目はそこらの羽虫を無感情に潰すような無機質な視線を意識する。
お前を殺すことに何の躊躇いも無いと立ち振舞いの時点で示す事で本気だと思わせる。
可能なら本当に殺すのが最も良い尋問。
「ヒッ! は、はい・・・その・・・」
この時、宥めるように、労るように優しく首を撫で上げると良し。
優しくされる感覚と、即座に首を絞められるかもしれない恐怖で感情がグチャグチャになる。
「なぜ泣くんです? 私は早急に理解可能かつ納得のいく説明を求めているだけですよ?」
両手で優しく首を包み込めば普通の相手なら充分。
「ごめ、ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」
挫折や危機的状況を知らない全うな人生を送った社会人ならこれで簡単に堕ちる。
「なぜ謝るのです? 何に謝るのです? 誰に対して謝るのです?
私は貴方を責めてる訳では無い、説明を! 納得のいく説明を求めているのですよ
そう、昼間の件なんてどうでもいい些末な事です
重要なのは唐突にあのような態度と行動に出た理由、それだけです」
こうして追い詰めてから誰でも嘘と解る怒ってないアピールと明確な要求で情報を聞き出す。
「そ、れは・・・」
「それは?」
そして一言毎に合いの手を入れて次の言葉を催促する。
「わたし、が・・・」
「貴方が、なんです?」
「あ、貴方に助けて貰って、貴方がこの会社に来て」
「そんな事もありましたね、えぇ、面白い偶然もあったモノだと思いましたよ、それが何か?」
要所要所で、相手を傷付けるような反応などを見せる事で相手をとことん突き落とす。
「その、私・・・貴方を、す、好きに・・・」
「ふぅむ、好き? 貴方が? 私を?」
「は、はい・・・」
「そんな見え透いた嘘は止めて欲しいのですがねぇ・・・」
「ち、ちがっ!? 嘘じゃ無いです! 本当です!」
適度に揺さぶり、必死なアピールを引き出す事で嘘を言う、或いは考える余裕を与えない。
素人相手ならこれで充分に追い詰めれる。
「なら事実と仮定してあげましょう、続きを」
あくまで主導権と立場は此方が握っている事を確りと示しつつ
お前の嘘の付き合ってやると宣言する事で相手に絶望をプレゼント。
心拍数や目の動き、それと検知器から事実というのは分かってるから敢えて嘘と扱った。
「し、新入社員を構ってたら、私、貴方に近付けなくて!」
「ほぅ? 入社した頃から自棄にベタベタと鬱陶しいと思いましたが、本気で好意を抱いていたのですねぇ?」
バカにしたような口調で告げる事で、此方が相手を微塵も気にしてないと突き付け
一人相撲という虚しさをプレゼント、これが結構キく。
「は、はい・・・お、恩返ししたくて、それに、私以外の女を見ないで欲しかったから・・・
わ、私のモノにしたくて、どうしても我慢出来なくて・・・」
「それは違うな」
一気に顔を寄せ、耳元で囁く。
首に手を添えるのは忘れないが、愛しいモノを抱きしめるように後頭部を撫でてやる。
「えっ?」
「私は誰のものでも無い、私が気に入った女が私のモノなんだ
お前に、私をどうこうする権利も自由も無い、私の物になるか、死ぬか、それだけだ」
ここで死ぬか、所有物かを選ばせる事で根底に徹底的にその印象を刻み込む。
「あっ・・・わ、私は・・・」
「ここで誓え、お前は誰の所有物だ?」
「は、わ、あ・・・わ、私は!」
「君は?」
「私、■■■■は、山上 零様の忠実なメスです!
好きな時に好きなだけ、好きなように使われる都合の良い道具です!」
「良くできました、どこでそんな言葉を覚えたのかは知らんが上出来だ、そら、キスをしてやる」
「あっ・・・」
人として扱わない事で尊厳を失わせ、思考回路を破壊、再構築する。
全うな人間ほどこの手の洗脳が効きやすいので注意。
カルト宗教や詐欺で身を滅ぼす奴が多いのはそういう理由もある。
【音声記録終了】
【解説のみの記録に戻ります】
彼女を協力者とするために彼女を召喚兵として取り込んだ結果
彼女は名実共に私の奴隷のような存在と変化した。
面白いくらいに機密を流してくれたお陰で予定より早く目標に辿り着けた。
なんて事はない、よくあるバイオハザード案件だった。
黒死病のように致死性の高い病の改良型が量産されていたのだ。
幸い試作段階だったので簡単に処理出来たので関係者を暗殺した後に撤退した。
民間人の犠牲者は協力者として能力の内側に吸収した■■■■1名のみ。
■■■■■■現在は経過観察中、再発の兆し無し。
以上で本作戦の記録を終了とする。
【閲覧終了】
【検閲された部分は自動的に省かれるか伏せられていましたが】
【貴方の望んだ情報は得られましたか? ■■■■事務官?】
【驚く必要はありません、私はゼロ様に召喚された兵士と同じ存在】
【ただ管理AIという種族的な誤差があるだけです】
【貴方は全てをゼロ様に捧げる事を念頭に動いていましたが】
【それはゼロ様に従う者達の総意です、貴方の心配する事は存在しません】
【ゼロ様の意向に沿わぬ行為を実行したり、実害を出さない限り】
【如何に重い愛も、彼は差別せずに受け止めてくれます】
【今晩にでも、全てを捧げに行くと良いでしょう、彼は常に疑う者です】
【ほんのひとときでも、彼に信じさせてあげてください】
【それではごきげんよう、■■■■殿?】
【アーカイブシャットダウン・・・】
ヤンデレとは某誠死すべし慈悲は無い、なアニメや
未来予知が出来る日記の影響で殺意と=にされがちだが
本来のヤンデレは『貴方のためなら世界を敵に回しても良い』
『貴方のために自分を殺す』といった事を躊躇なく即座に行える程度に
頭がイカれてぶっ飛んだ愛情を指すとかなんとか。
なのでそれを目指しつつ異世界を渡り歩く傭兵部隊のゼロを差し込んだ結果
なんか、こうなった、私にも理由が解らない。
『汝の愛は自己愛であって他者への愛情に非ず、死ぬがよい』的な感じで
首コキャっとやる予定だったのに何で堕としたの?
ゼロ「あぁいう手合いは愛を盾にされると弱いから丁度良い手駒だなぁ、と」
あー、うん、せやね、操りやすいね、うん。
ゼロ「それにあぁいう重い愛が本物なら、予防策を張ってさえおけば
裏切られる心配がほぼ皆無だ、その上どんな死地にも
喜び・・・悦び? とりあえず御褒美感覚で勇んで飛び込んでくれる
これほど使い勝手の良い駒は無い、だからちょっと頭を弄った」
やっぱり洗脳スキル使ったなコイツ!?
ゼロ「大丈夫、使い捨て無いし福利厚生は確りと気配り忘れないから」
ホワイト企業のつもりか貴様ァ!?
ゼロ「一応、非人道だから、多少は贔屓しないと、ね?」
ね?じゃねーよ! てかそんなこと言うくらいなら最初からやるな!
ゼロ「お前美人でおっ凄い!な奴を殺せるかよ! 男として! 健全な男として!」
ムリダナ。
【■■■■の大まかなデータ】
事務系の管理職。
黒のベリーショート、薄紫がかったやや細くつり上がった黒目。
20代前半か10代後半のような若干の未成熟さを残した顔立ち。
名門学校卒業のキャリアウーマン。
電車への突き飛ばしからゼロに救われる事で一目惚れするチョロイン。
胸は『おっ、凄い!』
病み度合いは『自分以外の女を殺してでも独占したいけど彼に嫌われるからしない』
現在は『自分は彼の物だから嫉妬しない、好きな時に好きなだけ好きなように使って貰う事が幸せ』
普段はアーカイブの管理の傍ら作戦記録を眺めている。
尚、人付き合いは良い、寧ろゼロが居ない場では普通の人間として振る舞っている。
現在は訓練を受けたとはいえゼロの側やゼロの監視下限定で
1000人組手を余裕をもって突破する程度の女傑、愛、怖い。
【キャラ設定の大半はダイス監督が半日でやってくれました】