1、冒険の始まり
1、冒険の始まり
GM さぁてそろそろ冒険の始まりだぁ! ということで導入を始めたいと思います。
一同 い、いぇーい。
GM 盛り上がっていきましょう!!
アリス いや録音ってると思うと恥ずかしくて。
GM いや、だからこそでしょ。後でやるとき(リプレイ書くとき)にローテンションがずーと続いてるとこっちが大変だから。じゃあルールブック改訂版Ⅰの導入、348ページを開いてください。
舞台はテラスティア大陸のルキスラ帝国にある冒険者のお店です。〈蒼き雷の剣亭〉に滞在している設定です。
ミント そんな声決めなくて大丈夫ですよ(素)。
GM 止めてよ(笑)。頑張って気合いれてやってんだよ(恥)。
ミント 気楽に行きましょうよ(笑)。
トウム 大丈夫ですよ(笑)。声決めていきましょうよ。
GM えーっと(気付かなかった振り)、店主はかつて大剣使いの戦士として冒険者をしていた人間のルーサー(50歳)で、仲間と共に蛮族バジリスクを倒してたくさんの財宝を得た話はルキスラでもかなり有名です。
皆さんはこの話を聞いて、頼って来たわけですよ。そして二階に部屋を借りてる感じです。
アリス 私も知ってるのかな?
GM 知ってる。名声度高いから(笑)。それで彼は現在、経験を生かし、新人からベテランの冒険者まで幅広く仕事の斡旋を行っています。また、駆け出しの冒険者には冒険するための心得を教えてくれるので、とても面倒見がいいことで有名です、というのが公式設定。現在は朝の七時です。
ミント こけこっこー(かなり上手い)。
GM まあそんな感じの声が響いて(笑)、朝食の時間になりました。『おーい、お前ら早く起きて来ねぇと飯抜きだぞー(ルーサー)』
ミント うるせー(間髪いれずに)!! まだ寝てんだよ、こっちは。黙ってろ!!
一同 (笑)
アリス 私は既に下で紅茶飲んでます(笑)。
トーリン お嬢様だね。
GM 女性なのにミントヴェリル怖ぇー(笑)。
ミント もうちょっと寝かしてよ(笑)!
エル 荒ぶってる(笑)。
ミント こっちは魔法研究でかれこれ十日も引きこもってて、耳がつんざくんだよ(笑)。
トーリン もうそろそろ出て来いよ(落ち着いた声)。
アリス 大人だ(笑)。
GM さすがドワーフのトーリンさん。貫禄が違う(笑)。下に来た感じで良いですね。
エル ごはんに釣られてきたよ。
GM ありがとうございます、エルさん。皆さんが朝食に下に降りてくると紅茶を飲んでいるアリスと初めて見る男性がいます。皆さんが朝食をとったところを見計らってルーサーが話しかけます。「おいお前ら今日も泊まるつもりか」
トーリン うん。
GM 「金はあるのか?」(トーリン、プレイヤーの素だな)
トウム トーリンから借りるので大丈夫です
トーリン 前にトウムに貸してスッカラカンだよ(笑)。
アリス 私は大丈夫。830Gある。
GM 余裕だな(笑)。さすがお嬢様。
エル 泊まれる、泊まれる。
ミント ……最近研究しているのがこの宿を燃やし尽くす魔法なんだ。
GM お前プリーストだろ。ライフォスじゃなかったのかよ(笑)? なにそんな危険な魔法開発してんだよ。
ミント ライフォスは言った。「別にいいんじゃない」
一同 (大笑)‼
GM 軽いな、おい(笑)。「まぁいい。お前らに仕事を斡旋したい。そこに座っているのが依頼人だ」ちなみに18歳。「トーマスと言います。よろしくお願いします」
トウム トーマス脅そうぜ。
一同 (笑)
ミント おーい、トーマス。サッカーしようぜ。お前ボールなぁ!
GM やめてあげて(笑)。「実はですね、うちの村の近くにある森で獲物が全然獲れなくなっちゃったんですよ」
ミント えもの?
GM 「ええ。普段狩っているウサギとかシカとかが獲れなくなってしまって」
アリス タビット狩ってる?
GM 違うから(笑)。「その原因調査と解決をお願いしたい。報酬は一人500Gです」
トーリン 安いな。もうちょっと出ないかね?
GM 「それでしたらもう一つ依頼を請けてくれませんか?」
トーリン もう一つ?
GM 「ええ。先程の依頼は村からの依頼で、この依頼は私個人からの依頼です」
トーリン ほう。
GM 「実は森で花を探しているんです。その花は白く美しい花で。子供の頃は割と村の近くで見つけられたんですけど、最近は全然見なくなっちゃって。その花がどうしても欲しいんです。なので一緒に森に採りに行かせてください」
トーリン それはあんたがついて来なくちゃダメなのか?
GM 「自分で採りに行きたいんです」
アリス まぁこっちもどんな花か、わからないし。
トウム 森の危険度とかはどのくらい?
GM 「うちの村の猟師が普通に森に入ってるんで、そこまで危険ではないと思います。ただその猟師が変な音を聞いたとか」
エル 変な音?
GM 「ええ。ずずーんって。依頼を請けてもらえますか?」
トーリン その前に白い花の報酬を聞いていない
GM 「ああ、すみませんでした。報酬は全員で1000Gです」
トウム 全員でだから一人頭200G。安いな。
トーリン うちにも養わなけりゃいけない家族がいるんだが、もう少しどうにかならないかね?
GM いや村人個人で1000Gって結構頑張ってるよ。
トウム 跳ばしたらじゃらんじゃらん鳴るんじゃないですか?
トーリン ちょっと跳んでみろよってヤツか?(笑)
エル ジャンプジャンプ(笑)。
GM 「じ、実はですね。自分にはエミリーという幼馴染がいましてね。プロポーズするためにどうしても花が必要なんです。」
トウム リア充爆発しろ(笑)。
アリス お前まだ18歳だろ?(笑)
ミント こっちは127にもなってるのに、全然っ!(笑)
アリス 婚約者のことを思い出すって耳を塞ぎます。
トウム もうミント姐さんとこっちは降りる気で(笑)。
ミント 仲間がいてくれた(笑)。リア充という敵の前には共通でした。
一同 (笑)
トーリン そーいえばうちらがどういう知り合いは決めてなくない?
GM そうだね。たぶんトーリンとトウムは一緒に来た感じだよね? お金の貸し借りしてるし。
トウム 今日の宿代も借りようと思ってたのに。
トーリン ねぇよ(笑)。
GM 趣味人さすがだな(笑)。それで他のメンバーも来たばっかりです、ルーサーの店に。一人だと危険だし、請けられる依頼もどうしても狭まっちゃうから、ルーサー的には「お前らここでチームを組んでやってみろ」って感じです。
トーリン さて仕事を請けるか請けないか?
アリス 私はどっちでも。
トーリン まあアンタはお金があるからな。
GM そうだね(笑)。「お前には無理にとは言わねぇよ」とルーサーは言います。じゃあ、「おい、そこのナイトメア」
エル 何?
GM 「アンタはどうなんだ? 一番落ち着いてるようだが」
エル しょうがねぇな。やってやんよ。
GM 「と言っているがお前らはどうするんだ?」
ミント アンタの奥さんには世話になってるしな。
トウム ルーサー、奥さんいたんだ?
ミント 行き倒れているところを助けてもらったんだ。恩返ししてやんよ。こいつ本当に一人称ミントなの?
一同 (笑)
トーリン それじゃあそろそろ行きますか。
ミント サポートとかもらえたりしませんか、薬草とか。
GM あ~。皆さんに保存食一週間分さしあげます。
ミント これって一週間かかるわけじゃないですよね?
GM 距離とかだれも訊かないもん。
ミント どれくらいの距離ですか? 目的地。
GM 森には今から出て昼過ぎに着く感じで、その森を突っきって行けば一日で村に着きます。森を通らずに迂回する場合は、天気にもよるけど二、三日かかる感じです。
アリス 村に着いたらご飯はもらえるの?
GM まぁ、そのくらいは出ます。
トウム じゃあ宿のほうも?(圧力)
GM まぁ、出します(笑)。
トーリン トーマスはどうやって来たの?
GM トーマスは村に来た行商人の荷馬車に乗せてもらって、迂回して来ました。
アリス 今からは歩きってこと?
GM 歩きで行きます。
ミント トーマス邪魔だな。森の手前に置いていこう。
GM 「いやいや自分で採りに行きたいんですよ」とトーマスが言います。
アリス 花にそんな価値あんの? 指輪とか買ったほうが絶対いい。
GM ロマンチストなんですよ、トーマスは。子どもの頃、村の近くで見かけたその花を渡して結婚の約束をしたんですよ。「大人になったら結婚しようね」みたいな約束が。
アリス もう忘れてるかもよ。
GM 「エミリーが忘れるはずない!!」(笑)
――次回、妖精の森
トーリン(ドワーフ)、トウム(シャドウ)、トーマス(依頼した人)
書いてて思ったけど『ト』から始まるやつが多すぎる(笑)。
トーマスは変えたほうがよかったかも。