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2023年SF大会資料 仮想戦記ブームの衰退について

これは2023年SF大会の『ネット架空戦記の部屋』のレジュメです。



 仮想戦記ブームの隆盛と衰退はいつ頃始まり、いつ頃衰退に向かったのか?

 ますはウィキべティアの仮想戦記の項目をペタリ。


仮想戦記

 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9E%B6%E7%A9%BA%E6%88%A6%E8%A8%98


次にツギャッターの架空戦記衰退ネタを二つ張っておく。

 架空戦記はなぜ衰退したのか?

 https://togetter.com/li/952862


 「架空戦記バブル」〜その隆盛と衰退を振り返る

   https://togetter.com/li/2135993


 困った。

 誰もが衰退を認めているのに、その衰退の年を書いていないのである。

 まぁ、これは会場にてみんなに質問する事でネタとして一つこの衰退年というものを探す事にする。


『作家で億は稼げません』(吉田親司 MDNコーポレーション 2021年)から見てみよう。

 この本では2001年には終わコン扱いと書いており、ひとまずの衰退年をこの2001年という事にしておこう。

 この本では『戦国架空戦記の衰退』『萌え戦記への傾倒』と章立てているのは慧眼すべきポイントと私は思っており、『萌え戦記の傾倒』を私の言葉で変換するならば『仮想戦記のキャラクター小説化』と私は変換したい。


 私はこの時期は一読者でしかなかったが、この時期二次創作に革命を与える作品が世に出る事になる。



『ゼロの使い魔』 (ヤマグチノボル MF文庫J 2004年)



 なろうのブームのそのきっかけとなる『異世界もの』その源流がこれである。

 と、同時に、新しい層がこの界隈に入ってくる。

 陸海空。すべての作品はある意味キャラクター化されていた。


『ストライクウィッチーズ』 (島田フミカネ & Projekt kagonish 2007年)


『ガールズ&パンツァー』 (アクタス制作 2012年)


『艦隊コレクション』 (角川ゲームス C2プレパラート 2013年)



 また吉田先生に登場していただこう。


「不幸にして当時架空戦記は斜陽の時期であり、『艦これ』の隆盛を指をくわえて眺めるしかなかったのは無念でございました」 (『作家で億は稼げません P195』)



 私はある意味この時架空戦記ブームがこれらの作品に乗れなかったのは必然だと思っている。

 この時起こっていた架空戦記の転換は、地理や時代ではなく、そのキャラクターに焦点が当たっていたのだから。

 かくして、ネット小説で架空戦記風のキャラクター小説が世に出る事になる。


『幼女戦記』 (カルロ・ゼン 理想郷掲載2011年)




という訳で、まとめとして時系列の年表を出しておこう。



2001年 仮想戦記のオワコン化

2004年 『ゼロの使い魔』

2007年 『ストライクウィッチーズ』

2011年 『幼女戦記』

2012年 『ガールズ&パンツァー』

2013年 『艦隊コレクション』   

    仮想戦記のキャラクター小説化



 今回は架空戦記側から語ったが、『幼女戦記』が出てくるまでの架空戦記のキャラクター化を語る為には、ネット小説の二次創作においてどういう流れが起こっていたかを語らねばならない。

 次は、この時期のネット二次創作小説を語りたいと思う。

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