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読まなくてもいいけど読まれると恥ずかしい自分語りの話

 さて、ここからが自分語りの話である。

 『作家とは精神のストリッパーである』とは誰の言葉だったか忘れたが、自分語りがなかなかこっ恥ずかしいので一応これで終わらせるつもりではある。


 私という作家を自分で評価するならば、誰かの影をついてゆく作家だと思う。

 基本ブームメントが来て『あ、これ書ける。じゃあ書くか』という流れで作品を作っていったからである。

 私が表立ってweb小説を出していたのは、旧2ちゃんの「自衛隊がファンタジー世界に召喚されますた」スレの方である。

 あっこにある現代兵器つえーを見て、真逆の設定持ち込んでファンタジーツエーを見せつけよう。

 ついでにエルフやメイドとからキャッキャウフフしようというエロい情念から生まれたのが『帝国の龍神様』である。

 なお、これで読みに行かれた諸氏の反応が強烈で、


「スイーツなお店に入ってスイーツを食べようと思ったら出できたのが二郎だった」


という感想を直にもらった覚えがある。

 あれぇー?


 この作品なろうでは『帝国士官冒険者となりて異世界を歩く』としてリメイクさせたが、その時にとにかく気をつけたのが名前だった。

 何しろ実在する人たちで、本人だけでなく子や孫のお方がいる可能性があるからで、役職でごまかし名前を極力出さないようにした覚えがある。

 なお、元の方の萌えスレだとそのあたり気にしていたなかった上に、パロディOKのごった煮大好きを公言していたから今なら土下座ものである。

 第二次大戦物はこれがあるから本当に怖い。

 なお、これを本当に意識したのは実はこの後に浮気した『大友の姫巫女』の方で、


「子孫の者です。

 よくぞ光栄に乗ってなかったうちの一族を書いてくださいました!」


と感謝されてからだったりする。

 現実と小説が繋がっていると意識し、極力真摯にキャラを書こうとこの時心に刻んだものだが今もできているだろうか。

 時々それを振り返りつつ書いているつもりである。




『大傑作腕白関白にいたく創作意欲を刺激され筆をとった次第。


 とはいえ、三番煎じなのでイロモノに走ろうと決意。

 歴史改変転生オリ主でTS物です。

 そして、物語のかなりの部分が北部九州限定というマニアックさです。

 読者の皆様のお知恵・突っ込みなど大歓迎ですので、よろしくお願いします』




 理想郷に投稿していた『大友の姫巫女』の冒頭文である。

 三番煎じと書いている通り、『腕白関白』とこの作品の間に『彼の名はドラキュラ ~ルーマニア戦記』という欧州物の作品が入る。

 それらを受けての三番目の作品という事なのだが、大体ここで己のスタイルと性癖を固めることになる。

 『帝国の龍神様』を止めて『大友の姫巫女』を書いていたので、萌えスレに帰ってきた時に名乗ってないのに即バレは正直吹いた。

 で、この『大友の姫巫女』なろう向けにマイルドにしたのが、現在も投稿している『修羅の国九州のブラック戦国大名一門にチート転生したけど、周りが詰み過ぎてて史実どおりに討ち死にすらできないかもしれない』である。

 そう。

 あれでマイルドなのである。


 ちなみに私という作者は基本ドMである。

 特に作品はその傾向がでるというかそういう性癖だからしょうがない。

 というわけでぶっちゃけると、



 超チートキャラクターオリ主がフルボッコにされるのが大好き♪



 なのである。

 俺Tueeeではなく、私Yoeeeなのである。

 まぁ、『信長の野望』で大友宗麟の娘設定の姫武将(親武将をベースに能力が設定されるから、ステータスがMax100に対して大体80台)が何度も何度も何度も、



 島津義弘の鉄砲三段撃ちで射殺される。

 毛利元就の計略に翻弄されて本陣壊乱。

 捕まったと思ったら鍋島直茂にころっとほだされて敵に走る。(うかつにもオリ主登場で一族設定忘れていたという間抜けぶり)

 全国統一寸前前に上杉謙信の騎馬隊に跳ねられる。



 なんてやっていたらそりゃそういう属性が身につくわな。うん。

 というわけでこの作者、自陣営の負け戦超大好きである。

 それでお家滅亡だと話にならないから、盤外で勝負を決めないと勝てんという方向に進化してゆき、あとはまあ私の話を読んでくださいとダイレクトマーケティングで終わらせておこう。

 ちなみに、『大友の姫巫女』時のオリ主設定は実は『三国志』の方からのコンバートだったりする。

 だから雷落としたりとかの妖術が使えて、一騎打ちもできるというチートキャラを持ってきていたのだ。

 それを小説に落とし込む時にすごく便利だったのが神様転生で、大友家支配領国にある巨大寺社である宇佐八幡宮の謎の神様こと比売大神の娘設定は我ながら罰当たらないだろうかと何度も宇佐神宮に謝罪参りに行ったものである。

 これは『修羅の国(以下略)』でも宗像家の山田事件を扱う時にも祟りに失礼がないように、祀っている山田地蔵尊まで参りに行ったりしている。

 ちなみに、『大友の姫巫女』はその続編の『南海死闘編』でエタらせているが、これは佐藤大輔先生の著作『信長征海伝』のオマージュでエタらせても問題がないようにという予防線のつもりである。

 そう。

 三州公はいつまでも関ヶ原で突撃をしているんだよ……いかんまた目から汗が……




 今度は二次創作の話をしよう。

 二次創作で書きたいと思ったのが、『銀凡伝』や『銀河英雄伝説~新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)』を見てからで、それゆえに投稿小説サイト暁の方で同盟側の話を書こうと思いつく。

 我ながらよく思いついたものだ。



『銀河英雄伝説 アンドロイド達が見た魔術師』



 同盟側で書いた作品で絶賛エター中ではあるが、同盟側が難しいと身を持って知った作品である。

 あの作品のアンドロイドをマルチやセリオと見る人もいるが、時代からそっちに乗れなかった私にとってイメージは初音ミクだったりする。

 あの時代のニコニコ動画はかなり創作史に影響を与えていると思う。

 なお、今回これを書くにあたってオリ主のあだ名である『人形師』のモデルを読者は、



『空の境界』の蒼崎橙子

『東方プロジェクト』のアリス・マーガトロイド



じゃねなんて問われた方が居たのだが、実は違っていて。



『人形師の夜』橘裕 花とゆめコミックス



だったりするのだ。

 私の愛読書の一つである。

 なお、私のファンタジー世界設定は花とゆめコミックスから多大な影響を受けている。

 何しろ妹が買った『アーシアン』や『源氏』を漫画に飢えていた私が読み出しCLAMPとかにはまって、小説の師匠がそっち系の作家さんである。

 考えてみたら作家人生のパーツが基本裏街道からしか得てないよなこいつと唖然としたので話を戻すことにしよう。 


 銀英伝同盟側サイドを書くにあたって意識したのはとにかく政治を書かないと軍事に移行できない点だった。

 自分の作品とどっちが先か思い出せないので、それを前置きした上で意識した作品を列挙してゆこうと思う。


『銀河英雄伝説 サンフォード炉辺談話』

『銀河英雄伝説 エル・ファシルの逃亡者(旧版)』

『銀河英雄伝説 仮定未来クロニクル』

『銀愚伝』

『Fate/sn×銀英伝クロスを考えてみた』

『ゼロな提督』

『銀河政治家伝説・逆襲のトリューニヒト』


 このあたりだと思う。

 これについてはエタらせているのにはちゃんとした理由があって、


『ヤンの手で数十億の人間を殺す、もしくは見捨てる事ができるか?』


 という事を読者が許容するかどうか読めないというのがある。

 案の一つとして同盟艦隊によるフェザーン全面核攻撃を提示しており、あの世界感だとそれを同盟だけでなく帝国もやりかねないので筆を止めたのだ。

 そのあたり、私という作家は人の良心より人の狂気と悪意を信頼する作家なのだろう。



 

 『Fate/stay night』の二次創作が流行した時、私もこれ書きたいという気分になったのだが、困ったことに当時の型月の設定はとにかく細かく深かった。

 『月姫』設定前提で同人誌設定とかも知っていないと読者のツッコミに耐えきれないという魔境だったのである。

 こういう時、私という作者は躊躇うこと無くベース作品の配分をいじる。

 クロスオーバー形式にして、自分の都合の良いクロス先の設定配分にして書こうと考えるわけだ。

 で、そんな前提の元オリ主の設定を固める為に書き始めたのが、『戦記風伝説のプリンセスバトル』である。

 ラーメン作る為に最初畑を耕す某アイドルグループ並の初手だが、あの当時の型月二次創作の読者のツッコミは本当にそれぐらい用意しないと作者の心が折れかねなかったのである。

 で、あの当時のなろうで悪役令嬢物、


『謙虚、堅実をモットーに生きております!』

『アルバート家の令嬢は没落をご所望です』

『張り合わずにおとなしく人形を作ることにしました。』


あたりを楽しく読んで、「これ私でも書けないか?書いてみるか」となる。

 ベースは『アンジェリーク』、恋愛のストーリーラインは『LaLa』と『花とゆめ』。

 というか、山口美由紀先生の大傑作『フィーメンニンは謳う』と『タッジー・マッジー』をイメージ構築のために暗記できるぐらいまでに読み込んだ。

 私にとってここから人生変わるとか正直思っていなかった。ほんとに。



2014年 10月21日(火) 10時50分 〔公開中〕 編集 削除


昨日宰相今日JK明日悪役令嬢


 以前から、相良絵梨ことエリーの再編集をしようと言っていたが、ついつい冒頭部ができてしまったので投稿。

 元々彼女の物語は、彼女がチートする理由を作ろうと思い、そのチートする理由の物語の成れの果てが『戦記風伝説のプリンセスバトル』だったりする。

 もちろん、完全オリジナルとしてこれは分離するし、『戦記風伝説のプリンセスバトル』は二次創作のままでエンディングは別になる予定なので安心して欲しい。

 で、こいつについては優先順位はかなり低いので更新はあまり期待しないように。




2014年 10月24日(金) 11時21分 〔公開中〕 編集 削除


何が起こった?


 『昨日宰相今日JK明日悪役令嬢』は冒頭部が完成したので投下と報告したのだけど、ついでにその先の更新は期待しないでくれとも書いた。

 こっちは、表に出したのはついでで、文書化してまた見返すぐらいのつもりだからツイッターでも報告していなかっのだ。


 現在日刊9位。恋愛日刊1位。


 やばい。

 先考えてない……



2014年 10月26日(日) 18時06分 〔公開中〕 編集 削除


泥舟を漕ぎ出す


 昨日宰相今日JK明日悪役令嬢は、まったく先を考えずに冒頭のみ投稿の予定だったから、本気で先を考えていない。

 泥舟で航海に出る感じってこんな感じなのだろう。

 誤字とかロジックエラーとかのご指摘本当に感謝。

 突っ走れる所までは突っ走る予定。




 この時の私の活動報告である。

 急遽ブレイクし、ありとあらゆるオリ設定をぶち込んで必死に完結まで持っていった私のオリジナル作品である。

 そして、私の人生を変えた作品である。

 このあたりからなろうにおいてタグをつけるだけで小説の賞に参加できる賞が増え、ためしにとつけてみたら一次を通過し、『修羅の国(以下略)』を出して……と現在に至る。

 おそらく私の代表作をあげろと言ったら私は『昨日宰相今日JK明日悪役令嬢』をあげるだろう。

 私が物書きのはしくれになれたなと自覚できるとするならば、この作品を書いて完結させた事があるからに他ならない。

 そして、これが私の主戦場に決定的な影響をもたらしてゆく。

 なろうのweb歴史ジャンルである。


 なろうの歴史ジャンルで有名所を出せと言われるならば、『淡海乃海 水面が揺れる時』『三田一族の意地を見よ』『加賀100万石に仕える事になった』あたりが有名だと思う。

 これらの作品は畿内だったり、初手でメジャー所とからませたりとちゃんと読者を引き込む仕掛けが丁寧に作られていた。

 それに対して私の『修羅の国(以下略)』序盤の読みにくさと九州宗像という知名度が弱い場所にマイナー武将縛りと、マニアな方しか読まれていなかった。

 コンテストだと、『修羅の国(以下略)』より『昨日宰相今日JK明日悪役令嬢』の方が評価されていたのである。

 これを大改訂に次ぐ大改訂で少しずつ直してゆく。


 畿内編を入れて織田信長を出したり。

 エロゲ風没個性主人公である八郎に個性をつけたり。

 新資料に合わせて全面改訂を何度か行ったり。


 特に大きかったのが去年のなろうコンに合わせた大改訂で、そんな時に見かけた作品が、



『『なろう作家の火村君』はコピーライターから、小説の売り込み方を学ぶようです』



だったりする。


2017年 05月11日(木) 13時41分 〔公開中〕 編集 削除


あらすじ修正と参考エッセイ紹介


 つらつらと気分転換になろうのその他を読んでいたら、面白いものを見つけた。


『初心者なろう作家の火村君は、コピーライターから、小説の『売り込み方』を学ぶようです』 風倉先生

 http://ncode.syosetu.com/n9457dy/


 前々からあらすじあたりをどーにかしないとなーとはここでも言っていたが、これを読んでちと目から鱗だったので紹介がてらにあらすじと小説情報を修正。

 このエッセイはタイトルとあらすじまわりについて本当に考えさせられるので、悩んでいる人にはおすすめである。

 感想は書かないルールを自分に課しているのて、こういう所で紹介。




 そう。

 この話を書くきっかけとなった、


『なろう批判を批判する!  〜昨今のなろう批判ブームに対し、背景を大して知らねーで語ってんじゃねーよ!!と思った古参が、新参向けに、なろうが勝者になった理由と歴史を書きなぐる話〜』


の作者様である。

 縁というのは不思議なものだと作者を確認して苦笑するしか無い。




 あれから賞には良い所まで行って落ちるが、外部でのライター活動も開始させていただき(そちらはツイッター等で告知しています)、まもなく今年のなろうコンの二次通過発表(4月下旬)である。

 あくまで当事者としての語りなので色々足りないものもあると思うが、ひとまずここで筆をおきたいと思っている。

 こうやって他の当時者が語るのが増えるといいなと思いつつ。



 最後まで読んでくれた皆様に感謝を。



 北部九州在住

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