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異世界で新生活  作者: 蕪
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ようやく町の中へ

ゴールデンウィークです

あまり関係ありませんが

むむむう

こりゃあ一度逃げた方がいいかなあ?

全力で逃げれば何とかなりそうだしなあ

あ、逃げる前に


「銀貨3枚になります」

「え?」

「ポーション・・・・・・薬代」

「安っ!・・・・安すぎだろ!」


そーなの?


「これだけ効く薬が銀貨3枚だなんて金貨1枚・・・・いや、5枚は取っていいはずだぞ!」

「じゃあ、金貨5枚で」

「・・・・・・すいませんそんなに持ってないです・・・・」

「取り合えず銀貨3枚で」

「本当にいいのか?」


戦士風は聞いてくるがまあ、材料道端の草だしなあ。

街道沿いにわさわさ生えてるもんな。

誰か植えてるんじゃないのこれ。


「とりあえず町には入れればいいですよ」


盗賊風が変な顔をする。


「とりあえずなら大銅貨1枚だろう?それも持ってないのか?」

「衛兵さんには銀貨2枚って言われました」

「え!?」


皆で衛兵を見る。


「んー、オホン怪しいやつを追い払うのにわざといったのだ。」

「うむ、お前たちが責任をとれるというのなら通常の金額で通行も許可しよう」


衛兵たちはさっきまでと違いもっともらしいことを言う


「へっ、どうだかな?」


盗賊風は信じていないようだ。

まあ、通れりゃ何でもいいかな。


「ところで聞きたいんだが、なんであんた服着てないんだ?」


戦士風が聞いてくる。


「着てるよ、ほら」


ベストを引っ張って見せる。ビキニを引っ張るといろいろ見えちゃうからね。


「痴女だな」

「痴女だ」


なんだとー、自分でもちょっぴりそんな気がしてたから人に言われるとちょっとショックだ。

でも認めるとなんか負けた気がするので押し通す。


「集落ではみんなこの格好だから」


胸を張る。ふるんと揺れる。

目を覚まさない魔術師風以外の視線が集まる。嫌ね!オトコって!

まあ、俺も絶対見ると思うけど。


「み、みんなか?」

「そう、おじさんもおばさんもおじいさんもおばあさんも」


まあ、ホントのところは知らないけど。


「それは見たくないな」

「ああ、見たくねえ」


おおふ、ちょっと想像しちゃった。


「ところで、入っていいと言われたので中に入りたいと思うんですが?」

「そうだなこいつも寝かせてやりたいし」


戦士風が魔術師風をおぶり直しながら言う。


「こいつ、いつ頃目を覚ますかな?」

「血を結構流しているみたいなので、目を覚ましてもしばらくはおとなしくさせておいてくださいね?」

「わかった」

「こいつを渡しておく」


盗賊風が小さい革袋から銀貨と銅貨を2枚ずつ出して渡してくる。

銅貨は500円玉くらい、銀貨は100円玉くらいだ。

このままではよくわからないので盗賊風に聞いてみる。


   小銅貨      00円くらいの価値

    銅貨    1000円くらいの価値

   大銅貨    5000円くらいの価値

    銀貨   10000円くらいの価値

   大銀貨   50000円くらいの価値

    金貨   100000くらいの価値

   大金貨   500000くらいの価値

   白金貨  1000000くらいの価値


だそうだ。多分白金貨とかこの先の人生で見ることなんてなさそうだ。

もらったお金は銀貨2枚に大銅貨2枚ということらしい。


ではこのお金で中に入るとしますか。


「ほおぉ~ら、とっておきたまえよ。チミィ」

「くっ」

「いい気になりやがって」


衛兵にお金を突き出して受け取らせる。ふふふふ


「不審者として通過を拒否することもできるんだぞ・・・」

「うっ」

「まあまあ、こんなすごい薬を作れるやつを締め出して後でばれたらあんたら怒られるぞ」


お、盗賊風の援護射撃。いいぞ盗賊風!褒美におっぱい揉むか?

いや、だめだけど。


とかなんとか騒ぎながら門をくぐる。

さて初めての町、どんな所かな~?


町に入ると、そこは中世風の街並みだった。

と言っても実際に見たことはないので、ゲームでよく見る感じの風景といった感じか。


そこら中から視線を感じる。

まあ、見るよね。そりゃ見るよ。

もう体中嘗め回すように視線がまとわりつく。これは男の視線だろう。

女性の視線はしかめた顔がおまけについてくる。はしたないとか思われているんだろう。

あるいは正気を疑われているのかもしれない。


気にしないようにするしかない。服を着るわけにもいかないんだし。


「俺たちはこいつを宿に置いてからギルドに報告しに行く。あんたは?」

「ギルドに行くことにしますよ。ギルド証とかいうのも欲しいですし」

「おう、そうかまた会えるといいな」

「その時はあんたの薬の話とか聞かせてくれ」

「はい、ではまた」


ギルドまでの道を聞く。門からそんなに遠くないようだ。

歩いている最中も全身に視線を感じる。


なんか癖になりそう・・・・・・・


ん!?ん~、いやいや何考えてるんだろうねっと、ごほんごほん


いろいろと揺らしながら歩いているが皆遠巻きにこちらを見ているだけで声をかけてくるような人はいない。まあ、いるとしたら裸でいるのを気にしてくれるような善人か・・・あるいは・・・


「いよぉ~、嬢ちゃんどぉこいくの~?」

「アニキィエロい娘っすね!」

「痴女っすよ、痴女」


こんな感じのチンピラさんたちだ。


チンピラは3人組でリーダーらしき兄貴分はモヒカンで(異世界にもいるとは驚きだ)、俺の背が低いせいもあるが見上げるほどで筋肉はモリモリ、胸と手足に金属製のプロテクターを付けている。

弟分2人は兄貴より頭一つ分ほど低く筋肉も二回りほど少ない。見分けはあまりつかない。


3人ともいやらしい目で俺の体を見ている。ちょっとこうふ・・・いや不快である。

こういうのはおちょくるに限る。


「カウヨ、カンナラピンチ、ンカヒモ?」

「え」

「あ、兄貴ぃ何言ってるんですかこいつ?」

「ラピンチ、ナルケカエコエコ」

「う、え、お・・・い、いいからこっち来い!」


モヒカン兄貴の延ばされた手を軽く引きバランスを崩して足を払う。


「ぐわっ!」

「あ、兄貴っ」

「ロミマザ」


弟分たちがモヒカン兄貴の仕返しとばかりに飛び掛かってくるが、それをひょいひょいと避けていると複数の足音が聞こえてくる。衛兵さんたち来たかな?


「まてまてまて~い!騒ぎを止めろ!」


やはり衛兵さんのようだ。声の方に振り向く。



ふんどし一丁のマッチョが10人ほどそこにいた。

その中の一人が歯を光らせながら笑顔で言った。


「お嬢さん、怪我はありませんか?」


なんだこりゃ?


やっと町に入った。しかし全然進んでない。

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