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神様が俺の恋路に茶々入れてくる   作者: ラマ
第0章 小学生編 神は未だ現れず
3/53

3話 作戦会議だ 

1話の冬休みを春休みに訂正しました。

 公園に行くと思っていたのに俺たちが家ち戻って来たことに驚いている母さんを公園行くことをやめたと伝え自分の部屋に向かった。


「好きに座ってくれ。それで早速だけど、どうすればいいんだ俺は」


 俺は勉強机の椅子に葵はベッドに座った。

 早々に一言。好きだと意識してしまった相手にどんな態度を取ればいいのかわからない。これからどうなるんだ。どうしていったらいいんだ。俺はそれが知りたいんだ。


「目的はただ一つその千条小春さん?に好きになってもらうことだよねその為に行動を起こすんだ」


「だからどうすればいいんだよ」


「簡単だよ、やることは二つに一つさ。」

 余裕そうに気楽に言う葵の姿に俺は頼もしさを感じた。俺は葵を信じていこうと決めた。そう決めると、俺の気持ちは落ち着いてきた。


「それって一体なんなんだ、葵先生」

 俺は頼もしさを感じて、自然と葵を先生と呼んでいた。


「一つ目は願いが叶うと言われている 願神社(ねがいじんじゃ)にお願いしに行くこと、昨日そこにお願いしたことのある兄ちゃんに確認したら彼女ができたって言ってたしね」


「中学生が願うのは別にいいんだけど小学生がこういう願いするのは早いんじゃないか?」


本音は例え神社の中に誰もいなくても、例え聞いているのが神様であって誰にも話さないとしても、自分の好きな相手の事を言わなければならないのは恥ずかしいんだよ。


「そうだね、僕も正直お願いした兄ちゃんをバカにしてたから、バカにしていたそれを友達に進めるのは心苦しかったんだよね。だからこっちは最後の手段にしておこう一応信頼はできるみたいだし。僕は今後もしもの為に神社の噂を調べておくよ。じゃあ次いこうか、まあ、神頼みよりは、大変だけど大したことないし、信じてよ」


 葵は真っ直ぐ俺を見て言った。つまりもう一つの方は葵の自信のある作戦というわけか。これは期待できる。


「まあ、神頼みより簡単な事の方が少ないだろ、俺はお前を信じて何でもするって決めたぞ、それで何をすればいいんだ?」


「人助けだよ」


 人助け? それが一体どう小春さんに繋がっていくんだ? 不思議に思って首をかしげっていると。


「ヒナタが言ったんだよ、困った人を助けるって、それでヒナタのすばらしさが噂になって最終的にそれを聞いた千条さんの好感度上がるって寸法さ」

 首をかしげた俺を見て葵はそう言った。


 そんな下心で人を助けていいのか、そもそも嘘をついたと思って、後悔してその嘘を本当にしようと決意したのに。結局また格好つける為に同じことをしてしまうのか。


「それって嘘になってしまうじゃないか、俺の’困っている人を助ける‘という決意の中に下心を加えるのは」


「大丈夫、大丈夫、大丈夫。ヒナタのお母さんも言ってたでしょ、ヒナタは元々困っている人を助けているのは嘘じゃないんだ、だから今まで無意識に‘目の前‘の人を助けている、家族とか僕も含めクラスの人たちとかね。それでこれからは‘目の前以外’の人、町の人とか隣のクラスとかを助けていけばいいんだ。身近な人を助ける時は今まで通りにすればいいよ、そっちは本当に下心なしだったからね。そしてそれ以外の人の時はお礼を言われたら自分がやりたかったからやっただけって言えばいいよ。だって自分の目的の為だからね。そう考えるとどちらもヒナタがやりたいから助けているんだ。ほら何の問題もない、ただ周りが勘違いするだけさ。大丈夫、大丈夫」


 うわっ、話が長い、頭が痛くなってきた。さっきまで悪い事だと思っていたのに、葵の言っていることを聞いていると葵が正しい気がしてきた。不思議だ。


「ああ、そうだな。俺が間違ってた。俺は葵を信じると決めたのに疑うなんて」


「それと三年生になったら、もう遅刻と授業中の居眠りもだめだからね、それと宿題もちゃんとやって、もう漢字テストで居残りなんてだめだよ」


 そうだ俺が間違ってたんだ。今までの自分ならそうは思わなかっただろうに。不思議だ。

「ああ、そうだな。俺が間違ってた。俺は葵を信じると決めたのに疑うなんて」


 そう言ったら葵の愛嬌のある笑顔は凍り付き、慌てた様子で言った。

「えっ、本当に? つまりきちん早寝早起きして、苦手な漢字テストの為の勉強しなきゃいけないんだよ。わかってる?」


「言ったろ、信じるって必要ならやるさ」

 俺は葵の目を見て挑戦的に言った。葵はその言葉を聞くとため息をついた。


「まあ、三日坊主にならないなら僕も付き合うよ」


「よしだいたい話がまとまった、昼から公園に行くか!」


俺はそう言うと、葵はすこし微笑み頭を掻いてから言った。

「明日の事はいいの? 道案内するんでしょ。それに人助けだって闇雲にやってちゃだめだよ、困っていそうな場所考えなきゃ。例え人が見ていないと思っても案外見ているって聞いたことあるから人がいなくてもどこでもいいからそっちも考えようよ。言ったでしょ付き合うって、まだまだ終われないんじゃない?」 


 しまった、明日のこと忘れてぜ、緊張しないで道案内出きるかな、盛り上がってる気持ちが落ち込んでまた不安になってきた。 


 「明日さあ一、一緒に行かない? 付き合うって言ったじゃん、行こーぜ、な、いいだろー頼むよ。緊張して動けなかったらどうすればいいんだよー。」

 わがままを言ってみる、元々何も予定がなければ毎も一緒に遊んでいたんだ。可能性はあるはずだ。 勢いで言わなければ負けてしまう気がしたので、勢いよくしゃべり葵に口を開かせない。


 「いいよ別に、そんなに必死にならなくてもいやがってないから。僕も会って見たかったし、友達を紹介するって言えば問題ないんじゃない」

 思っていたより、あっさり了解したので、無理矢理にでも頼みこんだ自分が恥ずかしさを、そして葵に感謝を感じた俺は頭を下げた。


「本当ありがとうございます、葵先生が恋に悩んだ時俺は絶対力になる、約束だ」


「ただ僕がどんな人か興味あっただけなのに、そんな感謝されても。まあ、とりあえず約束だね。」

 

 「ああ、その時は俺に任せてくれ。それで人助けの具体的な方法を考えていこう」


「それと緊張しない秘策を明日持って来るから安心していいよ、ヒナタならこれで一発だと思うよ」


「それは期待出来るな、俺はもういくつか思い着いた、早速言っていくぞ、まずは…」


 こうして俺たちの作戦会議は夕方まで続いた。

 

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