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転生したら幽霊だったのだが  作者: 白乃兎
一章 邪神族の墓地編
6/82

自分なりに戦う

すいません。

昨日は寝落ちしました。

なので連投します。


 自分を作り変えられるとしたらどのようにしたいだろうか?

 かっこよく?可愛く?強く?

 別にどのような姿でもいいと思うのは俺だけだろうか?

 でもやっぱり、こうだっらいいのにという理想があってそれに出来るだけ近づきたくて努力したり苦労したりするのだろう。

 自分の理想を目指して頑張っているのだろう。


 自分の理想?

 そんなのかっこよくて、なんでもそつなくこなすような器用なやつで。

 でもどこか抜けていて、それでもみんなに好かれていて中心的な存在で。

 どんな時だって自分と仲間を最後まで信じてて、最後まで自分を曲げなくて。

 そんな自分になりたかった。

 なれなかった自分になりたかった。


 そんな理想があったのに近づくどころか遠ざかっている気がする。


 ・・・・・なんで体の変形が上手くいかないんだろう?

 この発想が出てきてから三日は過ぎている。

 なのに全然うまくいかない。

 鋭い刃のようにしたくても丸くてグニャグニャの棒になってしまう。

 この体、子供の絵本に出てくるような幽霊の体なのだ。

 もう少し大人な幽霊だったらもっとなんでも出来そうな気がする。

 そもそも、自分の体を変形とか変なこと考えたこともねーよ!

 ファンタジーな力の事なら中二の時に考えたりしたが、体が流動的に動く様子など考えるわけもないのでイメージが湧かないのだ。

 基本、魔法や固有能力は使用者のイメージに呼応して発動する。

 イメージが無ければうまく発動する事はない。


 体がグニョグニョ動くときも慣れていないからなのか、なんか変な感じだし。

 未だにこの体についてわからないことだらけで、さっきは意外と感覚があったことにびっくりした。幽霊にもあるんだな。

 自分の体についてもよくわからないのに自由に動かすとか無理がある気がする。


 だが、次にカナが来た時にカナと少しくらいは戦えるようにはしておきたい。

 その前に通過点として教会にいる奴を倒す。

 この流れを考えているのだが中々に強くなれないのが現実。

 しかし立ち止まっている暇など無い。

 カナという師匠が出来たのだ。俺が弱すぎて愛想を尽かされるとかはやってはいけない。

 なので時間が無限にあるという考えはもうあまり持てないと考えたほうがいい。


 どうしよう。

 体が棒のようにしかならないのなら鞭のようにしならせてという方法を取ることもできる。

 他にも盾にしたり、いろいろなバリエーションを考えているのだが、変形出来なければそれも無意味になってしまう。


 なんか変形系の固有能力持っているやついないかな?

 ・・・・・いないんだよなぁ。

 地道に頑張るか。


 まずは簡単な物に変形する事から始めよう。

 わかりやすいのは数字かな?

 簡易的な動物でもいいかもしれない。


 グニョン、グニョグニョグニョグニョ。


 体をグニョグニョ動かしてみる。

 なんか段々楽しくなってきた。

 これも一応修行の内です。

 遊び心も忘れてはいけないのです。


 やベー、体が球体になったー!

 うお!立方体!

 うわー、なんか変なのになったー!



 ・・・・・アソンデナイヨ?






 ♢





 だいぶ体を変形させるのも慣れてきたと思う。

 複雑な形に変形させるのは少し時間がかかるけど簡単なやつならば変形に二秒とかからない。

 この調子ならば一秒以内にも近いうちに出来るようになるだろう。

 理想を言うのならば、一瞬でどんな形にも変形させたい。

 カナのようなドチート級の敵と戦うとなったら、変形に時間をかけている間に殺される。

 この変形のメリットはどんな形にも変えられることなのでもっと使いこなせるようになりたい。

 デメリットは変形で武器などに変形させ戦っていて俺の霊力で相手の攻撃を受け切れない場合だ。

 この場合は武器が壊れると同時に俺の体も壊れてしまう。武器と体が同じなのだからしょうがないことなのだが。

 なので体に纏う霊力の方も引き続き修行を続けていかなければならない。


 とりあえずは、課題が見えたのであとは実戦で試すなり、反復練習でひたすら使い込むなりすればかなり使えるようにはなるだろう。


 俺は剣術などの武術をやった事がないのでまずは一つの武器に絞る。

 いつかはたくさんの武器を扱えるようにはなりたいが、まずは一つのものに絞ろう。

 いくつか思いつくものに変形した後、どのくらい使えるかどうかを確認する事から始めるとしよう。





 とりあえずは大鎌に決定しましたー。

 ここで、チート主人公ならば二刀流やらを使うのだろうが

 俺はこれが一番しっくりきた。幽霊なので死神のような感じ?そんな感じで使ってみたら意外に使いやすかった。

 鎌の使い方はよくわからないので振り下ろす、切り上げ、横薙ぎの三パターンを上段、下段で使い分ける程度の事しか思いつかない。

 その辺は実際に戦ってみればなんとかなるだ。


 あと気になっているのは十字架の死霊族に対しての効果である。

 俺が拾った十字架は死霊族にかなり有効な攻撃になっているのだが、他にも落ちていた十字架を使ってもほとんど効果が無いのだ。

 これは、俺の拾った十字架だけになにか特殊効果が付いていたのか、他の十字架が、十字架らしい聖なる力みたいな物が付与されていないのか。

 もし、俺が最初に拾った十字架が聖なる力的なものが付与されているのだとしたら、これも魔力でどうにかなるのではないだろうか?

 俺にはあまり聖なる力を使うための光魔法の適正は薄いが、幽霊の体に纏うのにはそれは好都合。

 霊力の上に光魔法で聖なる力のようなものが付与出来るのだとしたら、これは他の死霊に対して大きな有利を得ることが出来る。

 他にも色々な属性の魔法を付与したりも出来るだろう。

 適正の低い俺でも、属性付与だけならば出来ないことはないだろう。


 これも試してみなければ分からないが、俺の仮説が正しいのだとしたらこれも戦闘に役立つだろう。

 考えてみると色々と戦闘の役に立ちそうな事が意外と出てくるものなんだなと思ったりしている。

 実際ついこの間までただの高校生だったのにも関わらず、もうすでに戦闘やら戦法やら、日本ではとても縁のないものだったのだ。

 人間の適応力って凄いな。

 体は幽霊だけど。




 まぁとりあえず動きの遅いゾンビを相手に大鎌を使って慣れておくとしますか。


 さて、じゃあゾンビはどこに・・・いた!


 ゾンビを見つけると体を変形させ腕の部分を大鎌にする。

 そこから接近し懐に潜り込む。

 ゾンビが俺に気が付き腕を振り下ろしてくるが、小さく鎌を振り上げ、ゾンビの腕を斬り落とす。

 ゾンビの動きが一瞬止まったところで更に動きを制限するためにゾンビの足を斬る。


 だが、ゾンビもただやられているだけではないようで、足を狙っていたのに気が付き回避。

 しかし、完全には避けられず軽く斬れる。

 傷は浅いが、動きは制限出来ただろう。


 ゾンビの動きがだいぶ鈍ってきたところで、急接近しバスケのターンのように体を捻りゾンビの後ろへ。

 そこで鎌をゾンビの首へ横薙ぎに一閃。


 ゾンビの首が宙を舞う。


 意外とスムーズに勝てたな。

 ゾンビも首を飛ばせば流石に生きてはいられないのだ。

 最初は十字架を使わなければ勝てなかったのだが今では普通に勝利。

 自分の成長が少しずつ実感出来てきた。


 だが、まだまだ弱い。

 もっと強くならなければ野望のような願いを叶えるなんて、夢のまた夢である。


 そして野望を実現させたら・・・・・

 実現させたらどうなるのだろうか?

 また、生きる理由も無くなる。

 日本に帰る?


 こんなにもこの世界に染まってしまった俺に日本での居場所などあるのだろうか?


 こちらの世界で、大切な何かと大切な居場所を作らなければ、また空虚な俺に戻るだけだ。


 そんなまだ先の事を考えながら狩りを再開するのであった。






そろそろ中間テストがあるので、更新を止めさせていただきます。

終わり次第再開します。


感想、評価よろしくお願いします。←これ大事

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