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転生したら幽霊だったのだが  作者: 白乃兎
四章 武闘大会編
45/82

昼休み

筆が中々進まない。

最近は特にそうなんだよなー。

更新速度落ちるかもしれません。

 無理やり出場させられた武闘大会もついに予選が終了し、本戦出場者も決定した。


 Aグループ

 ロキア

 デーリー


 Bグループ

 カナ・アークノート

 シュウ


 Cグループ

 リオ

 ケーリス・ガルバー


 Dグループ

 ルシア・カラレス


 以上七人が本選出場者である。

 その内の五人が俺とその知り合いだったりするのは気のせいに違いない。


 さて、観客の方は帝国の皇帝様が見ているのにも関わらず誰が優勝するか賭けをしていた。

 最有力候補がルシア。

 聖騎士なので当然といえば当然だが、俺の予想だとカナだな。


 とりあえず一勝はしたいな。

 カナ、ルシアには絶対に当たりたくない。

 ルシアの実力はいまのところ未知数だが、聖騎士なのだから実力はかなり強いのだろう。


 カナは言わずもがな。

 毎日のようにボコボコにされているので当たったら即棄権します。

 もしくは自分から場外に消えます。


 観客からブーイングが来ようと気にしない!

 この辺で師匠が弟子の実力を本気で確かめるとかそんな感じのイベントがあってもおかしくない。


 嫌だよ。万能眼を使ってもバグった程の実力者。

 例えではなく必ず死ぬ。

 必殺である。


 確率的には六分の一なので大丈夫だと思いたい。

 別に俺は優勝とか狙ってないし。

 異世界の鍵とかどうせチャリの限りだったりするんでしょ?


『さーて、予選も終了したところで、昼休みです。選手も観客も昼食等を済ませておいてください。本戦の組み合わせ発表は一時間後です』


 舞台の片付けも終わったらしく、昼休みのアナウンス。


『あと、選手のみなさんは舞台で昼食を取ってください。賭けとか盛り上がるんで!』


 おい、一応皇帝様が見てるんだぞ。


「ロキア、リオ、そういうことだから行きましょう。お弁当持ってきてるの」


 準備がいいな!

 カナ家出る前にそんなことしてたのか。


「リオ、お腹ペコペコっ!」

「はいはい、まずは舞台に移動しましょうか」


 三人で舞台へ移動。


「ロキアさん!ご一緒してよろしいでしょうか?」

「ん?いいよっ!聖騎士のお姉ちゃん一緒に食べよう!」

「ありがとうございます、リオちゃん。私の事はルシアでいいですよ」


 ふむ、いつもはカナとリオだが、ルシアとリオの組み合わせも微笑ましいな。


「ロキア!本戦の組み合わせ、くじで決まるみたいだったからオレとお前が当たるように細工してきたぞ」


 普段なら突っ込みを入れるところだけど今は良くやった!

 これで一回戦から瞬殺劇とか起こらなくて済む。

 どっちにしたってカナと当たった奴は瞬殺されるけど。


 今は腹が減ったので飯が優先。


「お兄ちゃんも早く〜!」

「おう、今行く!」


 腹が減っては戦はできぬってね。






 ♢




 カナの弁当は重箱で五段になっており、俺、カナ、リオの三人で多いくらいの量を作ってきていた。

 しかも中身はすごい豪華。

 気合入れすぎだろ。


「うわぁ〜すごいっ!」

「凄すぎませんか?」

「何?なんかいいことでもあったの?」

「そうかしら?これくらい普通じゃないかしら?」


 絶対普通じゃない。

 祭りだからと言ってカナは浮かれるタイプでもないし。

 今日はなぜにこんな気合が…まさかっ、やはり弟子の今の成長度合いを確かめるためにたくさん食べさせ万全の状態で戦おうと…やばい、今日が俺の命日かっ!


「おいし〜!」

「これは店を開けますね」

「やべぇ!これよりうまいもんも食ったことがねぇ!」

「そう?嬉しいわ。ロキアも食べなさい。たくさん食べて消化して本戦に備えなさい」


 やはりそうだったのか。

 バッドエンドでデッドエンドなルートだ。

 これでカナと当たって俺が本気を出すとそれに比例してカナも実力を発揮する。

 そして死へ…


 一回戦のシュウとの戦いでいい感じに負けるか。

 ちょうどいいことにシュウが一回戦で当たるように細工してくれたみたいだし。


「頂きます」

「どうぞ、召し上がれ」


 でも、カナなら手加減してくれるかな?

 流石にカナの足元にも及ばない俺に本気を出したりしないよね?

 いつもみたいに開始一秒とせずに落としてくれるよね?

 弟子の実力を確かめるまでもなく終わらせてくれるよね?


 …あ、このお弁当美味しい。


 じゃなくて!嫌だよ?

 彼女も出来ず、女湯を覗けず、何も成せないまま俺は死なないよ?

 ここで、ピザ女がギ◯スとかいう力を与えてくれて生き残るルートだよね?


「ロキア、決勝で師弟の戦いって一度やってみたいんだけど。憧れない?弟子の師匠を越えようとする気持ちと師匠の試すような戦いぶり」

「……………そうだな。でも決勝前に俺が負けるとか、一回戦で当たるとかあるかもしれないけどなハハハッ」

「フフ、確かにあるかもね。でもロキアが私と当たる前に負けたら(相手を)許さないわよ?私の弟子なのだからね」


 ………終わった。

 これは勝っても負けてもデッドエンド。

 いっそ逃げるか?

 いや、大魔王からは逃げられない!


 むしろ、誰かがルールとかうまく駆使してカナを倒す……無理だな。

 カナのような完璧超人がルール違反なんてするわけがない。


 カナとの戦いで手抜きしたらカナにばれて弟子を破門!とか言われるかもしれない。

 そうしたら俺は結局死ぬ。


 そうだ!ここは決戦前に誰かの介入で大会が中止になるルート!ちょうどいい感じにシクラ帝国の皇帝とかいるじゃん!


 そしたら、帝国がカナに滅ぼされるな。

 そして、その後大会関係なしに仕切り直しとか言って結局は師弟対決。


 カナなら俺を殺さないよね?

 ……………殺す気なくても死ぬかもしれないほどの実力差あるけど、俺死なないよねぇ?


「おい、ロキア顔が青いぞ。大丈夫か?」

「本当ですね、騎士団の治療班を呼びましょうか?」

「…大丈夫」


 治療班じゃなくて埋葬班の方がいいかもね。

 もうこうなったらヤケクソだ!


 なんかデジャヴ感半端ないけど気にしない!


 正々堂々戦ってやる!



ロキアくん、いろいろフラグを立てました 。

さあ、どれを回収しようかな〜。


いつの間にか20000pv突破です、ありがとうございます。

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