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転生したら幽霊だったのだが  作者: 白乃兎
四章 武闘大会編
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武闘大会予選 肆【ルシア・カラレス】

四章題名変えました。

ちょっと武闘大会が長引いてるんで。

ネタバレですけど、一応五章が帝国変になる予定です。

 びっくりです。驚愕です。予想外です。

 武闘大会予選、大番狂わせです。


 今は昨年優勝のガルフ選手がリオちゃんに真っ先に落とされた事に一番驚いています。

 その他の優勝候補もロキアさんとカナさんにあっさり負けてしまいました。

 ていうか、本当にあっさり負けました。

 本当に優勝候補だったんですか、ってほどあっさりでした。


 あの人たちが強すぎるのでしょうか?


 ぶっちゃけ、この大会は私が軽く優勝を狙えると思っていました。

 たとえロキアさんたちが強いとしても私には到底及ばないと考えていました。

 しかしどうでしょう。

 一般ピーポーに毛が生えた程度だと思っていたロキアさんたちがものすごく強いではありませんか。


「これ、勝てる確率が低いですよ」


 ここまでのこの大会を見た感想が口から漏れてしまった。


「ふむ、聖騎士殿でも厳しい戦いになると予想するとは」


 私に話しかけてきたのはシクラ帝国の皇帝陛下。

 武闘大会特別観客席にて絶賛護衛中です。

 近くで見るとすごいイケメンです。

 でも、常に複数の美人さんが側にいます。

 しかも、見るたびに違う人です。


 この人の女好きにもびっくりしてます。

 やっぱり結婚するならロキアさんのような、優しくて強く、一途に愛してくれそうな人がいいですね。

  別にロキアさんが好き、というわけではないですけど。


 私の恋愛事情は置いといて、私がこの大会に参加しているのもこの方が参加せよと、おっしゃられたからなのです。

 本当は参加するつもりなど毛頭なかったのですが、皇帝陛下のご命令とあらば参加する以外考えられないでしょう。


「はい、今回の大会は猛者揃いです」

「ふむ、我は光の勇者たる貴公に期待しているぞ」

「ご期待に応えられるか分かりませんが最善をつくします」


 正直ちょーこわいです。

 何か下手なことを言おうものなら目をつけられる。

 言葉をこんなにも選んだのは初めてです。


 実家に帰りたい〜〜〜!

 もう、皇帝陛下の護衛とかどれだけ周りに注意してるとおもってるんですか!

 道端の石ころからガラの悪そうな不良まですべてに気をつけながら歩かなければいけないんですよ。


 本当、騎士団は気楽でいいですねこれに比べると。

 まあ、出会いがないのはどっちもどっちって感じなので私は騎士団が好きですね。


『ではでは、予選最終戦開始したいと思います!』


 おっと、アナウンスが入りましたね。

 そろそろ行かなければ。


「さてと、ちゃっちゃと片付けますかね」


 私のDグループにはロキアさんたちはいないから楽勝でしょう。






 ♢




 私の現在の武装は騎士団の制服と刃の潰れた片手剣。

 予選程度ならこの武装でも問題はないはずです。


『さて、予選第四回戦開始しましょう。レディーFight!』


 ここで余計な体力を消耗しては本戦を生き残れないでしょう。

 剣を構え、周りの様子を見ると私がこの大会に参加しているのを事前に察知してか、あの受付の男たちの仕業か分かりませんがこちらを睨んできます。

 そういえばあの男たち大会では見かけませんね。

 逃げたのでしょうか?


「さて、どうしたものか」


 とりあえず、ロキアさんとカナさんの戦い方を真似をしてみましょうかね。


「確か、こんな感じでしたっけ?えい」


 近くにいた男の鳩尾を片手剣の柄で突き、悶絶したところを腕を取り場外へ投げ捨てる。


 おお!案外上手くできますね。

 これなら無駄な体力を消費せずに本戦まで行けそうです。


 私が男を投げ飛ばしたのを合図に他も戦い始める。

 今回は私を取り囲む何てことはなく、それぞれで戦っている。


 私はリオちゃんのような魔法を使えないから好都合なんですけどね。


「さて、一人ずつ消していきましょうか」


 なぜか周りの人たちがビクッとしましたがなぜでしょう?


 剣を相手の足に引っ掛け、転ばせたところを蹴り飛ばす。

 私の脚力でもこの程度なら軽い身体強化でなんとかなります。


 むっ、危ないですね。

 男のくせに女性を後ろから襲うなんて、回避しましたけど。

 柄で男の顎をカチ上げよろけたところを投げ飛ばす。


 もうひたすらにそれの繰り返し。

 最早作業の域ですね。


 ちぎっては投げ、ちぎっては投げという言葉が今を形容するにふさわしいでしょう。


 ダメですね、この程度では私の相手になどなりません。

 もっと、もっと、もっと、強くて凛々しい人が相手でなければ!


 ロキアさんはかなり私の理想に近いです。

 でも、まだ私の域には達していない。

 カナさん彼女は私の全力をもって戦うに相応しい相手なのかもしれません。

 私も、私と同等以上の力を持った友達が欲しかったところなのですよ。


 本当にいいです、ロキアさんの周りにはすごい人たちが集まっている。


 私の周りにもこんな弱い男たちなどではなく、もっと強い人たちが集まってくればいいのに。


 あれ?私の周りに人が消えました。


『え、え〜と、ルシア選手の何か滲み出るオーラに圧倒されリタイア、敗退したのでDグループの勝者は聖騎士ルシア選手一人になりました』


 え?私、そんなオーラ出してましたっけ?






 ♢




「流石は聖騎士。圧倒的だったな」


 皇帝陛下の元に戻るといきなり声をかけられました。

 本当に心臓に悪いので声かけないでください。

 確かにあなたはイケメンですけど、お金持ってますけど!

 本当、今後の私の人生丸々かかってるんで、あまり話しかけないでください。


「いえ、私などまだまだです」


 とりあえず、そっけなく返して会話を打ち切る。

 機嫌を損ねたら即打ち首。

 おっかないですよ〜!


 私はロキアさんみたいな話しやすい人が好きなんです!

 お金持ってなくても、天秤はロキアさんに傾くんです!


 でも、ロキアさんを狙うならライバルが強敵なんですよね。

 カナさん、ちょっと微妙だけどリオちゃんも。


 私がいつロキアさんを好きになったかって言われても、まだ好きになる一歩手前としか答えられませんね。


 私はロキアさんを好きなんでしょうか?


「謎です。恋とは謎です」


 突然、口から出てしまった言葉に自分で驚き、皇帝陛下の方を見るが、聞こえていなかったようで安心した。


 本当、早く護衛解任してください。

ルシアはロキアハーレムに入れようか迷ってます。

敵として進めても、味方として進めても良さそうなんだよな〜。


感想評価下さい!

感想欄とかマジで寂しいんで!

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