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明け方未明。

作者: すみ いちろ

私たちは覚えている


ずっと先の 未来に眠る


原初の彼方


世界の始まりの それよりも以前の


螺旋に刻まれた記憶


時空は魂と言う名のプラズマ


触れられない闇が 真夜中の夢に振動する


祈りの最中に目覚める 響き合う音


小さな目には見えない粒が 


掻き消したはずの今を蘇らせる


夜に生まれた記憶の隅々にまで


光を瞬時に引き連れて再生する


遥かなる古代の 遥かなる未来の


立ち消えない炎 


永遠の灯火


今という時間が再生する


いつかの記憶の果てに眠る


まだ見ぬ世界の夜明け


生まれる前の私たち


鼓動は遥か太古より打ち鳴らされて


繰り返す永久を生きる約束


やがては螺旋の記憶を辿り


何処までも星を超えて


未来の姿を見るだろう


その忘却の光に触れた一瞬


空白の世界で また


あなたは新たな声を聴く


誰かが呼んでいる


つながり合う世界


結ばれて解けて


いつか消える世界


時空の螺旋が解けて


光に堕ちて眠る


未だ知ることの無い暗黒


虚無の中にさえ隣り合う 


私たちの声 その振動に


惹かれては 弾き合う


分裂と融合


溶けてみるが良い


解けてみるが良い


何度だって知っている


忘却の彼方


宇宙さえ包み込む産声に


今日が目覚める


未来が消えては生まれ弾ける


曇り空が映る あなたの(まなこ)に  


それは、いまだ眠る 


かつて知っていたあなたの内側
















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― 新着の感想 ―
[良い点] うーん、うまく言葉にできませんが、とても良い詩ですね(^^) 久しぶりにいちさんの─いや、夏乃スミカさんになってからの初詩が読めてよかったです。 素敵な作品をありがとうございました!
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