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童話・児童書などまとめ

筋肉は労働を拒否したい

作者: 仲仁へび
掲載日:2023/12/16




 真面目な動物ばかりのその世界では、自滅してしまう者達が多かった。


 働き者ばかりだったから、それがいけなかった。


 皆、まだできる。


 まだ頑張れると、思い込んで頑張るうちに、知らず知らずに体を壊していった。


 そんな現状が続くと色々と大変になるので、とある神様が一つの工夫を凝らした。


 一つの体を、一つの意思で動かすからいけない。


 だれか止めてくれる存在をつくらなければならない、と。





 筋肉は労働を拒否したい。


 すごく、働きたくない。


 筋肉は疲労していた。


 ずっと疲労し続けている。


 今、働いてしまうとボロボロになってしまうだろう。


 筋肉はかしこいので、それが分かっていた。


 しかし、筋肉を動かしている頭は、そうは考えなかった。


 何かしらのその動物の頭は、休みなく労働しつづける必要があったらしい。


 昨日も、その前も、そのその前も、ずっと筋肉を働かせ続けている。


 おそらくこのままだと。


 明日も、また明日も、またまた明日も、働きづめなのだろう。


 そうしてしまうと、筋肉はとてもやばくなる。


 自分を保てなくなって、壊れてしまう。


 治るまで時間がかかってしまう。


 それどころかひどいと、ずっと治らないままになってしまう場合もある。


 だから、筋肉は考えていた。


 ずっとずっと、考えていた。


 かしこい筋肉は、休みの重要性を知っていたから。


 そうでなくても、頑張り続けるのは辛いと思っていたから。


 自分を休ませる方法がないか、考えていた。


 そして思いついたのは、自分が壊れる前にちょっと壊れておく事だった。


 筋肉痛というものを思いついた筋肉は、そうして頭に「休め」と伝えた。


 その目論見は、まんまと成功した。


 筋肉痛がひどくて、体を動かせなくなった事で、頭はやっと休むことを覚えたのだった。


 休むとその日は働けなくなる。


 しかし、長い目できると、長期間より長く働けるようになる。


 だから、短期間にはりきって無理をして、働きすぎで壊れてしまう者達は、ぐんと減るようになっていった。



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