臆病な私
今朝もうなされて目が覚める
もう何度目になるか分からない張り付いた日常
いつからだったかわからないけれど私が見る夢はいつも悪夢
大切なものを失ったり
取り返しのつかない失敗をしたり
私を殺そうとするモノから必死に逃げたりしている
そんな私でも 良い夢を見たことぐらいあるのです
憧れの人と仲良くなったり
もう会えない人や家族に逢えたり
でも 良い夢を見た朝は
必ず泣いてしまうから
幻だったと気が付いて
手にした黄金が砂のように零れ落ちてゆくのは悲しい
でも 悪い夢を見た朝は
必ず感謝してしまうから
幻だったと気が付いて
生きていて良かったとやり直せるのは嬉しい
だから たとえ悪夢を見た朝も
意外と悪くないものなのよ
良いと悪いは裏表
あまり悪くない悪いことを望んでしまう私は
きっと臆病なのかもしれないね