表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
~開花転生~  作者: 接近不可
3/4

3話

「んぎゃー!んぎゃー!」


....ん。転生...できたのか?


「よしよし〜可愛いわね〜!

あなたの名前はセルジュよ〜♪」


多分俺の母親だ。

むちゃくちゃ美人...。


「ちっちゃい手で私の指を握ってるよ!

微笑ましいね〜!顔は君に似てるかな?」


多分父親。

ディ○プリオよりハンサムでびっくり。

こりゃ顔だけで食べていけそうだ。


俺の名前はセルジュというらしい。

ちなみに言語の情報は神様が事前にくれたみたいだ。

高い理解力のおかげですぐに分かった。


これから俺の異世界生活が始まる。

そう思うと胸が高鳴ってきた。




生まれてから数日たったある日、サポートとして神が俺に与えた悪魔が話しかけてきた。


「サポートプログラム

コードネーム:バティンです。

これからあなたのサポートをさせて頂きます。

よろしくお願いします。」


そう言って"悪魔"のバティンはこの世界のことを話し始めた。


まず事前の希望通り、この世界には魔法があるようだ。

魔法には

火、水、土、雷、風、光の

大きく分けて6属性の魔法があるらしい。

その中でも光魔法の使い手は非常に少ないとのこと。

6属性の魔法はそれぞれ

初級、中級、上級、超級の4段階存在し、それぞれの魔法書を理解することによって魔法が使えるようになる。当然超級に近づくにつれて、内容理解が難しくなっていく。

俺は6属性の魔法全てを扱う能力があるそうだ。

全属性を使える才能を持つ人はいないことはないが、その時代に1人か2人いるかいないかのレベルらしい。

また、魔法を使うにはMPが必要でMPは基本的にMP枯渇とレベルアップによって上がり、特にMP枯渇は

0~3歳での上昇量はそれ以降との伸びは雲泥の差であり、魔法を多く使えるようになるにはその期間でたくさんMP枯渇をさせることが重要になってくる。

ただ、年齢にもよるが

今の俺はMP枯渇をすると20時間は寝ることになるらしい。そのため自動的にMP枯渇は1日に1回になるだろう。


とまあこの世界の魔法事情はこのくらいにして

早速魔法書を読んでMP枯渇をさせなければ!

と思い、生後数日にもかかわらず

皆が寝静まったであろう夜中に起きて家の書庫に向かった。

家の施設の場所は母であるエレノアが散歩として家の中を歩いてくれたおかげでだいたい理解していた。

迷うことなく書庫につき、魔法書を探した。


「最初は順番に火属性からかな〜。

どこにあるかな〜。」


しばらくすると、俺は魔法書がある棚を見つけた。

「あった!」


幸いなことに初級魔法書は全て棚の最下段にあったため、俺でも手が届いた。

俺はその場で魔法書を開き

内容の理解に努めた。


魔法書の内容は思ったよりも複雑だった。

これはこの世界の識字率を考えると誰でも魔法を使えるということは無さそうだ。

俺は持ち前の理解力を使って1晩かけて

火の初級魔法:ファイアを覚えた。


それからはファイアを限界まで唱えては寝て

という生活をしばらく繰り返していた。



1年が経過した。

俺は1歳になり、普通に歩けるようになっていた。

言葉も舌足らずではあるが、ある程度話せるようになっていた。


「母様!僕に文字を教えてください!」

俺は既に文字を読めるが、文字を教えてないのに魔法を使えると色々問題があるだろう。

だから俺は文字を教わることにした。


「セルジュは賢いわね〜

私凄く嬉しいわ!もちろん教えてあげるわよ!

任せなさい!」

エレノアは嬉しそうに言った。


「もうそんなことを言っているのか。

驚いたな。まだ1歳だぞ?

私の息子はとても賢いみたいだね。

とても誇らしいよ!」

父であるヒュレインもノリノリみたいだ。



文字を習い始めて数日。庭で兄のヴァイスと遊んでいたら、ヴァイスが転んで足を擦りむいた。


「痛っ!母様〜!」

べそをかきながらヴァイスがエレノアを呼んだ。


しばらくして

「ヴァイス!転んじゃったの?

すぐ治してあげるからね〜!」


そう言ってエレノアはヴァイスの患部に手をかざして

唱えた


「ヒール」


確か光の初級魔法だ。

エレノアは光の魔法が使えるのか!

希少なはずなのに凄い!


そして俺はその時閃いた。

他の人の魔法を見たのは初めてだ。

このタイミングで魔法を習いたいと申し出たら、自然な形で魔法を使えることに説明をつけることが出来る。

俺はエレノアに近づいて言った。


「母様!それは何ですか!?

なんで兄様の怪我が治ったんですか!?

凄いです!僕もやりたいです!」


「あぁ、これは魔法と言うのよセルジュ。

あなたも文字を覚えてきているから、頃合いを見て教えてあげるわ!」


「ありがとうございます!母様!」

俺はそう言うとヴァイスの方に行き、話しかけた。


「兄様も一緒に習いませんか?

絶対楽しいと思います!」


「うん!僕も習いたい!

母様!僕にも文字と魔法を教えてください!」


「もちろんよ!うちの子は2人揃って優秀ね〜!」



俺は既に文字を覚えていたので問題なかったが、ヴァイスは少々手こずったようだ。

ヴァイスがある程度文字を覚えてきた頃

ついに魔法の授業が始まった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ