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love bite

 あの人が私を撫でる手が好き。頭を、頬を、顎下を撫でまわす手つきに病み付きになる。

 声をかけてくれるのがいい。甘く柔らかい言葉で私を褒め、安らぎをくれる。

 見つめてくれるとたまらない。熱い視線が私をとらえると、身体が火照ってくる。瞳に映る私の姿はとてもだらしなく、他人には見せられたものではないけれど。

 私の一挙一動に反応し、写真に収め動画に残してくれる。

 おいしいご飯を与えてくれて、常に私を気にかけてくれる。

 あの人が私を愛してくれるように、私もまたあの人が大好きだ。

 手も、目も、声も、温もりも、何もかもが愛おしい。 

 あの人は私だけのもの、他の誰にも奪われたくない。

 だから、これは私のものだという証拠を刻みつける。

 わたしの小さな牙で、細い爪で。そして、猫なで声で甘えるのだ。

「いてっ、こらミケ、噛みつくなって。しょうがないやつだなぁ」

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